前回の対戦では、ベタ引きの岡山に２６本ものシュートから２点を奪って快勝。その時まだ４月の初め。そこからチームを立て直した岡山が、１７戦無敗の自信をもって再び立ちふさがった。
湘南も敗戦は一度だけ。怪我人多発でベストメンバーが組めず、湘南対策もまとまりつつあり、ここ２試合は引き分けが続いていた。ドロー沼から早期に脱して、一息つきたいところだ。
もちろんサポもそれを後押しすべく、夏休みということで遠征に向かう人数は多かった。しかしものの見事に台風１１号と正面衝突。移動手段によっては台風の影響を受けるだろうし、何より試合開催の可否が直前までわからない。そして自分は…、一番ヤバそうな飛行機だった。
試合開催の可否の最終判断前にフライト時間が来てしまう。羽田を離陸できても岡山で着陸できるかわからない。羽田に引き返してから陸路で岡山に行けるのか。行けたとして間に合うのか。
不安てんこ盛りのまま羽田へ向かうと、先発便は岡山に到着したらしい。自分の便も５分遅れで出発するという。待ってる間にも鳥取行き欠航なんてアナウンスが出てるのに、ホントに大丈夫なんだろうか？？ …結論としては、無事行けた。滑走路渋滞で離陸を１時間待たされたけど。
台風に向かって飛んでいたはずが、山間の岡山空港は小雨微風、ＪＲ岡山駅に着いたら強風なれど雨は完全に上がってしまっていた。どうやらあっという間に日本海側に抜けてしまったらしい。逆に新幹線は影響が色濃く、駅には難民多数。結果的には飛行機で大正解でしたわ。
さて、試合の方はというと。強固なディフェンスありきなのは変わらないけど、前線からのプレスとボールを奪ってからのカウンターが鋭くなっていた岡山に、湘南は手を焼く展開に。
前半から何度と無く攻めこむも、最後のひと押しが届かない。それでも愚直に繰り返してこその湘南スタイルなのだが、結局ゴールを割ることはできなかった。岡山は湘南戦の後から運動量改革に励んでいたらしいが、無敗記録の継続という形で湘南相手に成果を見せつけたことになる。
対して湘南だ。これまで引き分けが無かった帳尻を合わすかのような３連続ドロー。スコアレスが２回あり、得点力に陰りが見えてきたのが心配の種。ウェリントンが献身的に体を張ってくれてはいるのだが、周りと連携が取れずに孤立気味に見えた。
さらに言うなら、試合の終盤などで後ろからの攻め上がりが足りなくて、人数をかけた速攻ができなくなっているように見えた。急ぎたいところで受け手が足らずに結局遅攻になってしまい、相手ＤＦに対応する余力を与えてしまっているように感じるのだ。
ドローが続いていることを気にして、リスクを自分で背負うことに臆病になって、攻め上がることを躊躇しているのではあるまいな…なんてことまで思ってしまう。何でも『縦への美学』じゃないにしても、あくまでＧＥＴ３を目指すならば最後のひと踏ん張りで走ってあげなきゃ。
勝ち点１でも優勝には一歩前進だけど、目指すモノはこういう試合で勝ちきれるチームになることのはず。メンバーが落ちてできなくなったなら、控え選手＆新規加入選手の練度上昇で補わないとね。こういうところの層の厚さが、リーグ戦を「勝ち抜く」パワー。更に奮起せよ！
さて、次節は栃木。前回対戦時点では好調だったはずだけど、ここ１０戦で２勝１分７敗、直近で５連敗。さらに一点差負けが３戦連続ということで、かなり苦しんでいるようだ。
ストレス上昇値は湘南の比ではないだろうが、どちらも立て直す機会を探しながらの再戦。前回は真っ向勝負に来てくれたのが好印象だったが、今回はどんな試合になるだろうか。
