夕方までに他の全ての試合が終わり、甲府と磐田が敗戦。勝てば再び降格圏脱出の扉に手がかかる、是が非でも勝たねばならなかった重要な試合だった。更には唯一のナイトゲームかつＮＨＫ－ＢＳ１での生中継もあり、内容と結果を残して「湘南ここにあり」をアピールしたいところだった。
この重要な一戦で、湘南はステボをスタメンで起用してきた。練習試合での好調は耳にしていたものの、天皇杯ＦＣ琉球戦でのダメっぷりが印象強すぎて心配の方が大きかった。残りの試合でダメダメでもいい、この試合だけでも爆発してくれと祈っていたものだ。
ところがどっこい、やはり普段から練習を見ている監督の目線は(当然ながら)正しかった。足元こそ光るものが感じられなかったものの身長にスランプ無し、高山のクロスをヘッドで合わせ先制点を奪ってみせた。全国の湘南サポがジャンピング土下座したことだろうｗ。
勝ちたい試合で先制点、これで勢いがつかないわけがない…のだが、Ｃ大阪はやはり巧い。湘南の時間もあったが、完全には流れを掴ませてくれない。
リードしたまま終わりたかった前半終了直前の同点ゴールは、ワンタッチのパスで華麗にサイドを崩されてのもので、敵ながらアッパレと賞賛するしかない見事なモノ。これでＣ大阪の選手もサポも大いにノセてしまった。
そしてノセてはいけない男筆頭だった"ジーニアス"柿谷曜一朗に、決勝ゴールを決められてしまう。ＣＫをヘッドで流されたところに、ドフリーで待っていた柿谷にヘッドで合わせられた。
この場面、柿谷のマークについていた菊池が、ボールに反応してクリアに行こうとマークを外したところを、人数は揃っていたのに手前で先に触られてるんだよね。ボールを無視して徹底マークしてれば防げたかもしれないけど、結局セットプレーは先に触れないとこうなっちゃうってこと。
この時点で５６分。まだ３０分以上時間はあった。熱い攻防の中で湘南も何度か攻撃機会を得たものの、最後までゴールを奪うことはできなかった。かなり攻めていた印象があったが、公式記録ではシュートはたったの７本。シュートまで行けない悪癖がこの試合も露呈した。
少々気になったのは、ステボ(＆ウェリントン)というわかりやすい目標があるせいか、簡単にクロスを入れすぎかなと。攻撃の選択肢が増えたのは良いことなんだけど、湘南の強みは本来はスピードを活かしたサイド攻撃のはずなんだ。
前が塞がれたからクロスというのではなくて、人数をかけてサイドを押し上げていかないと。それをさせなかったＣ大阪が巧かったということだろうけれど、持ち味を出し切れなかったかな。
最悪なのは、グギョンがイエロー累積８枚で２試合出場停止になってしまったことだ。痛すぎる。しかもそれがプレーでのものじゃなくて、後半ロスタイムに審判に文句言ってのもの。もったいないにもほどがある。猛省せよ。
勝つと負けるで天と地ほども差のあるゲームを落として、残り５試合で勝ち点差５。ラストスパートでベストメンバーが組めないという状況になってしまったけれど、やることは変わらない。
次節は新潟と対戦。そして台風とも戦わなければならないかもしれないorz。しかし今年は荒天のほうが運が湘南に味方する傾向にある。天をも味方につけて、まずは…勝とうぜ。
↓最後はパノラマは金鳥スタ。今回上手く撮れなかったorz。
