湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第26節_vs大分(A)】 『崖っぷち』○2-1

ギリギリの勝利、だった。一歩間違えば鳥栖戦のように押し切られていたかもしれない。お互いの意地と誇りがぶつかりあった熱戦を分けたのは、鳥栖戦の不運が裏返ったかのような幸運だった。

鳥栖戦で「もしも下村に当たったボールがゴール側に転がらなかったら」勝ち点1は拾えたかもしれない。逆に今回は「一点目の大竹のふわりとゴール前に戻したクロスが武富の目の前に落ちてこなかったら、もしくはゴールラインを割っていたら」「決勝点の場面で、武富の足の届く範囲にボールが落ちてこなかったら」勝ち点3は無かっただろう。

試合内容自体は、気持ちの入った激しいものだった。当たりは激しく、それでいて必要以上に荒れず、勝ち点3だけを求めて無骨に前だけを向いていた。双方に怪我人が出たりもしたけれど、モニター越しにも熱が伝わってくる良い試合になった思う。

気持ちが入りすぎたのか、相手の気合に圧されたのか、なかなか攻撃は形にならなかったりもしたけれどね。幸運を呼び込んだのは、天皇杯二回戦でハットトリックを決めたのに鳥栖戦で活躍の場を与えられなかった、武富の意地だったのかもしれない。嗅覚を感じるゴールハンターは、大竹と共にラストスパートのキーパーソンになるかもしれない。

守備陣も頑張ってたけれど、今回に限ったことではないけれどクリアは明確にきちんとやらなければ。失点シーンも、ニアに流し込まれたクロスをGK安藤がはじいたボールが相手の目の前に落ちたところから生まれたもの。ポストが邪魔で大きく弾けないならコーナーに逃げてもいいんだから、安全確実を徹底していかないと。

何はともあれ、崖っぷちで勝ち点3を奪うことができた。甲府が浦和からロスタイム劇的弾で勝ち点1を拾ってしまったので、勝ち点差は6までしか縮まらなかった。残り8試合、簡単な数字ではないが頭を抱えてしまうほどではないはずだ。

次戦、久しぶりのホームでの対戦相手は…浦和だ。前回のアウェイ戦で0-2という結果以上のチーム力の差を見せ付けられた、あの浦和である。そして浦和サポーター大挙来襲につき、ありがたいことにチケットがよく売れている。アウェイサポが入っても問題ないエリアは、軒並み売り切れか残りわずか。当日は浦和ジャックで超満員御礼になるだろう。

絶対に勝とう、なんて無責任な言葉は使える相手ではない。しかしチームもサポーターも、気持ちで負けていてどうにかなる相手ではない。最後まであきらめなかったことで、甲府は浦和から勝ち点1をもぎ取ってみせた。今度は湘南が、九州アウェイ2連戦と同じく、甲府を追う者としての意地を見せる番だ。