去年の天皇杯初戦は、炎天下で愛媛FCとだった。今年は試合前に結構な量の雨が降る蒸し暑い曇天の中、FC琉球を迎え撃った。遠く沖縄から琉球サポーターが来てくれた。めんそーれ!
敗戦という結果よりも、敗戦したことによりチームの空気が悪くなるのがイヤだった天皇杯初戦。結果的には4-0。崩されてゴールに迫られるような展開も失点も無く、完勝と言っていい内容だった。
まずは開始3分で、下克上を目指して意気込むFC琉球の出鼻を挫く。中盤のバックパスをかっさらってのショートカウンターはベルマーレの形。抜けだした武富が、スルーパスをワンタッチで切り返してDFを振りきってゴールに流し込んで先制。
続く9分、コーナーを宇佐美がヘッドで叩き込んで二点目。これで完全に琉球のプランが崩れたんだろう。心が折れたように見えた。以降ほとんど攻撃の形が作れないまま、ほぼ湘南のペースで試合は推移していった。
あ、二点目までの動画をアップしたのでそちらもどうぞ
→ http://www.youtube.com/watch?v=Sgi4ZrDR35Y
湘南は普段出番の少ない選手が主体のスタメン。それでも翌週の勝負の九州アウェイ2連戦に弾みをつける、内容を伴った勝利が欲しかった。
しかし何度もあった決定機を決められなかったり、後半にはミスからゴールに迫られてたり、クオリティを高く保ったまま勝ちきるというわけにはいかなかった。…って、いつも通りの平常運転じゃないかっ。
相手のあることだし何事もパーフェクトというわけにはいかないが、ひとつのミスが敗戦につながってしまう舞台で戦っていることを忘れてはいけない。今日スタメンだった彼らがリーグ戦で切り札になれるかどうかは、自分の役割をきっちりこなせるかどうかなのだ。
怪我明けの武富がハットトリックという結果も残してくれたのは大きい。大槻も相変わらずの運動量で献身を見せてくれた。ジョーカーになれる可能性は大いにあるだろう。ステボは…ラスト3試合で全開になってくれればいいや…この日もGKと一対一で止められたし。
天皇杯3回戦は、ホーム平塚で提携相手の福島Uにギリギリで勝って勝ち上がってきた甲府と。…そう、また甲府である。どうやら何度でも湘南の前に立ちふさがる運命にあるらしい。
リーグ戦では、内容の悪い勝利と、互角の敗戦。ただ、広くて深い降格ゾーンの溝が、湘南と甲府を隔てている。福島Uの仇、リーグ戦のリベンジ、いろんな感情が湧き上がる。リーグ戦に集中しなければいけないのはわかっていても、負けられない相手に決まってしまった。
ただし、まずは目の前のリーグ戦だ。鳥栖と大分に必ず勝たねばならない。鳥栖を残留争いに巻き込んで、大分戦で弾みをつける。全てはそこから始まるんだ。
↓パノラマは今期初のメインスタンド中央から。流石にコレが一番わかりやすいw。