湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・第24節_vs仙台(H)】 『神風』○3-2

この日、スタジアムにはトンデモない強風が吹き荒れていた。ゴル裏で立っていても揺さぶられるほどで、ビッグフラッグは持ちあげるのもやっとなほどに見えた。「湘南に神風が吹いた」と評したのは、仙台の手倉森監督。風を上手く結果に結び付けられたのは、間違いなくホーム湘南だった。

前半は仙台が風上。前節クロスに対して弱点を露呈した湘南守備陣だけに、試合前は前半のうちにアーリークロスを連発されて、あたふたする間に失点を重ねたらどうしようと戦々恐々としていたものだ。

ところが思ったよりも仙台は慎重だった。守備のブロックはコンパクトに保たれていたが、こちらに対しての圧力はそれほどでもなかった。サイドを押し込まれて受け身に回ると全てにおいて後手に回ってしまうのだが、この日は何度も好機を作れていた。

前半は、湘南がコーナーからヘッドで押しこめば、5分後には仙台に右サイドを深くエグられてのクロスをヘッドで叩き込まれて、1-1で終了。やっぱりドフリーで決められてしまう。どうしてこうも無抵抗なんだろう。仙台がなりふり構わずゴール前に放り込んできてたら、相当ヤバかった。

後半は湘南が風上。後半、思い出したかのように一気に攻勢を強める仙台。7月アウェイ戦の続きのような激しい鍔迫り合いで、フィールドに激しく火花が散る。

ここで大竹が今日も輝きを見せる。走って、溜めて、散らして、チームに攻撃のタクトを存分に振るい、キッカーも務める。先制のコーナーを蹴ったのも大竹だった。あっという間にチームの中心に収まってしまった。返したくないなぁ…w。

追加点は大竹からの鋭いパスから高山のシュートで得たコーナー。再び大竹が蹴った変化をつけたボールは、風を利して更に大きく変化して、キーパーを惑わした。キャッチしきれずこぼれたボールを、元FWのDF島村が豪快に蹴りこんでのもの。

3点目も、再び風に乗せてのもの。ワタルのロングフィードが、追い風に乗って大きく伸びる。文字通り頭ひとつ抜けだしたウェリントンが、ゴールに押し込んだ。風上ならば狙っていけという攻撃で、きっちり2点をもぎとってみせた。

しかしそこから試合終了までは仙台の時間。PKで一点差になると、残りの10分は防戦一方。あらゆる攻撃を紙一重でしのぎきって、ホームで5月以来となる勝ち点3を何とか守り切ることができた。

確かに神風は吹いた。ただの幸運じゃなく、強風を湘南が仕向けて神風に変えることができた。どうしても勝たなければならない試合で、全ての要素を勝利に向けられたことは胸を張っていい。

残り10試合、甲府との勝ち点5差、鳥栖とは7差。厳しいけれど、けして不可能な数字じゃない。天皇杯明けのアウェイ九州2連戦、直接対決で鳥栖を叩き、大分を跳ね返すことができれば…きっと。

鳥栖戦には遠征をずいぶん前から決めていた。大勝負になる予感はあったし、ベアスタには行きたかったしw。二週連続で九州というわけにはいかないけれど、この一戦だけは見逃すわけにはいかない。

湘南は、今季まだリーグ戦で連勝をしたことがない。するなら、今しかない。神風をホンモノの追い風に変えて、今度こそ残留争いの扉を開けてみせてくれ。