湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第20節_vs清水(A)】 『キリノショック』×1-3

「青天の霹靂」とは、こういう事を言うのだろう。試合開始前、とんでもなく"痛い"日差しに耐えている中で、そのニュースはやってきた。あっという間に知れ渡り、動揺と溜息がゴール裏を支配した。キリノ、中東のチームへの期限付き移籍

移籍金を獲れる完全移籍ではなく、期限付き移籍なのはどうしてなのだろう。キリノ自身にも中東に長居はしたくないという思いがあるのかもしれないけど、何も無いのならチームは失うばかりじゃないか…。

その日のうちに離日するというキリノは、わざわざ観客席まで挨拶しに来てくれた。キリノの去ったあと、ゴル裏では「切り替えて目の前で頑張る選手を応援することに集中しよう」という呼びかけも行われてはいたが、とてもじゃないがそんな気分にはなれなかった。

キリノショックを引きずったままキックオフ。ウェリントンに収めるロングボールや、縦への楔のパスからチャンスを演出していく。攻撃のバリエーションは、確実に増えつつある。

しかし序盤のうちに失点してしまう。清水の新戦力"空の大怪獣"ラドンチッチが、右からのクロスにファーに飛び込んでのゴール。比較的素直なボールについては、そんなに大きくないワタルがジャンプで競り勝つ場面が多かったが、この場面では裏を取られてしまった。

しかし先制を許す展開も慣れたもの(アカンやん)、たかが1点だ。先制された後も、何度となく好機はあった。しかしその度にシュートが枠に飛ばない。相変わらず本当の意味で相手をビビらせていない。

そんな中で、前半終盤に再びラドンチッチに食らわされる。左サイドからのクロスに、今度は大野がマークについていたにもかかわらず、競り負けてキッチリ頭で合わせられた。相手の狙いどころは明確なのに防げない、けして体格だけじゃない強さを感じた。圧倒的な存在感だった。

それでも、得点差ほど意気消沈はしていなかった。清水が修正してきて空いていたスペースが消されて、前半何度もチャンスを作れた楔のパスが通らなくなってしまったけれど、伝家の宝刀カウンターから好機を演出し始めた。

カウンターからゴール前にカンペキなパスが通った場面を高山が決め切れず。そこから連続コーナーの末に下村のシュートが枠に飛ばず。直後にコバショーからのクロスがサイドネットに。この時後半10分、ここで決まっていたら流れが変えられたはずだった。

清水がラドンチッチを温存して(?)早々に下げたこともあってか、その後も湘南の時間帯が続いたけれど、やはり攻撃に精度を欠いて決定機に持ち込めない。そしてそんなことを続けていると、勝負の女神はそっぽを向くもの。最後の交代カードで入った岩上が、入った直後に一発レッドで退場…。

ようやく1点をもぎとったのは、後半残り10分。人数がかけられない中、菊池が一人でドリブル特攻からの狙い澄ましたロングシュート。…でも時すでに遅し、流れを戻せず直後に3失点目。試合終了。

今日の試合に関しては、キリノショックが全てだった…と思いたい。チームにとってキリノ離脱の影響は大きく、そして今後も尾を引くだろう。キリノの穴を埋められるだけのポテンシャルのある選手を、急遽獲得できる当てはあるのだろうか。

個人的にも喪失感がハンパない。J1昇格はキリノ無しでは成し得なかっただろうし、2012年版湘南スタイルは、キリノの献身があってこそだった。ウェリントンがやってきて、J1でキリノが躍動する形が整いつつあったのに。本人の強い希望とはいえ、辛い。

代替補填が無いのなら、現存選手がやってくれると信じるしかない。枠に飛ばないシュートに価値は無し。シュートが枠に飛ばずに勝ちは無し。降格圏地獄、真夏のホーム2連戦、磐田&甲府。勝ち点4を最低ノルマとしたい。ここで勝たずに、どこで勝つ!

↓最後は、IAIスタジアム日本平のパノラマ。上手く撮れなかったorz。