湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第18節_vs川崎(A)】 『真夏のサンタ』○2-1

川崎の怒涛の猛攻を食い止めたのは、真夏にやってきた新助っ人GK。その名は、アレックス・ホベルトサンターナ・ハファエル。登録名『アレックス サンターナ』。身長189cm、ベテラン顔の23歳。

この日、湘南は中断期間に獲得した新戦力を二人同時に起用してきた。一人はFWのウェリントン、もう一人が前述のサンターナ(当ブログではサンターナと呼称することに)。キリノと合わせてブラジル人トリオの揃い踏みが、こんなに早く実現するとか思っていなかった。何せ、まだ来日一ヶ月なのだ。

ところが試合に入ってみると、開幕前からチームにいたかのように試合の中で躍動してみせてくれた。ウェリントン加入でキリノも更に活かされ、サンターナは守備陣との連携もきちんとこなしていた。

それにしても、サンターナはデビュー戦で素晴らしい実力を発揮してくれた。あわやというピンチをことごとく防ぎ、ゴールキックやパントの飛距離と精度も申し分ない。そして話題になった(笑)PK失敗を誘う『ふしぎなおどり』。これで決められたらただのネタだけど、きっちり外させたんだから、十分「持ってる」んだろう。

GKを補強と聞いた時は、正直「他に補強するところがあるだろう」と思ったものだ。しかし、いざ試合が始まってみると感じる大きな安心感。たった1試合でサンターナでヤラれるなら仕方がないと思えるほどの、鮮烈なデビュー戦だった。

去年から長らくゴールを守ってきたアベノブも、アベノブの負傷で出番の回ってきた安藤も、サンターナからどうやってスタメンを奪い取るか思案していることだろう。正直この印象を覆すのは大変だと思うけれど、頑張ってほしい。その切磋琢磨が、全体のレベルアップを呼ぶんだから。

サンターナの話だけで長々と書いてしまったけどw、フィールドプレーヤーの奮闘も光った。高いポゼッションで襲い来る川崎攻撃陣に対して、特に前半は我慢の時間帯が長かった。

それでもコンパクトな布陣で簡単に中に斬り込ませずに、ギリギリのところで耐え切った。サンターナの神がかり的な好守があっての踏ん張りだけれど、焦れずに集中を切らさずに守れたのは大きかった。失点は角度の無いところからのシュートで、あれは大久保を褒めるべきだしね。

☆曹監督「悪い展開ではない。我慢しよう。必ずチャンスはある。(ハーフタイムコメント)」

前半終了間際の失点で、いつもならガクッとなってしまうところを、顔を上げて逆襲の機会を狙っていたことが、今季初の逆転勝利につながった。

同点弾は、コーナーからワタルのヘッド。ゾーンで守る相手に、ここしかないというタイミングで飛び込んでジャストミートした豪快なゴールになった。J2でも何度かあった形で、J1の舞台でも何度でも見たいシーンだ。

逆転弾は、カウンターでキリノと高山が抜け出してのモノ。キリノの瞬間の速さと、高山のロングランから身体ごと飛び込む執念が、値千金の一発を生み出した。これまで得点不足に悩んでいたチームとは思えない、わずか10分での逆転劇。また一つ、湘南が階段を登った証だ。

今回の勝利で、今季初の降格圏からの脱出となった。仕事場を定時で抜けだしても、茅ヶ崎からだと試合開始ギリギリ。スタグルやイベントを楽しむ時間が全くなかった。

浦和・大宮と連続撃破してきた川崎。しかも今季の湘南との対戦は平塚での2試合ドロー。今季負けの無かった等々力では必ず…という思いはあったはず。それを覆しての勝利の価値は、とても大きい。

MERRY X'MAS IN SUMMER! 真夏にやってきたサンタは、湘南革命の最後の1ピースになるかもしれない。来年元旦までの期限付き移籍だけれど、クリスマスが終わっても所属してくれると嬉しいぞ。

そして明日は、湘南にとっては最後のSKYシリーズ、ホームでの横浜Fマリノス戦。開幕戦の悔しさは今も胸にくすぶっている。借りは必ず返す!!

↓最後は等々力のパノラマ。仮設メインスタンドが去年の町田を思い出させなくもないw。