前節のアウェイ甲府戦で拾った勝ち点3を今後への布石にするには、この試合は重要だった…所謂『この試合に勝てば波に乗れる』という試合だった。そういう試合は今までも何回かあって、その度に落としてきた。そして、今回も落とした。
内容は悪くは無かった。甲府戦の二の舞は御免とばかりに、試合開始から新潟ゴールに迫った。僅差ながらもシュート数で新潟を上回り、前半30分までは試合を支配できていた。
それでも、先制点は新潟だった。何度目かの得点機に相手ゴール前に人数をかけたところをカウンター。何とか攻撃を遅らせられて、守備の形は作れたはずだったが、サイドからピンポイントにニアで合わせられてゴールに流し込まれた。
しかし気分的にはまだ落ち込んではいなかった。攻撃の形は作れていたし、後半からでも立て直して追いつけるんじゃないかという思いは、少なからずあった。
ところが湘南の歯車が狂い始める。何とかつながっていたパスが通らなくなり、クロスはワロスに変わり、シュートは枠に飛ばないor正面。決定的なチャンスは後半だけでも何度もあったが、最後までモノに出来なかった。
新潟の追加点は、またもや前掛かりになったところから、今度はカウンター一発で裏を取られての失点。まるで角を一つ取られて、優勢があっという間に覆されてしまうオセロのような。取られた角をハンターチャンスで強引にひっくり返す力は、今の湘南には無かった。
先制点を取られるまでは、今年一番と言ってもいい展開だったのだ。守備は良くなった。攻撃のスタイルも出せるようになった。7月の四連戦を自信を持って締めくくれる、良い入りが出来ていたのに、勝てない。サッカーはゴールに叩き込んだ数を競うスポーツなんだということを、改めて思い知った。
試合後は久しぶりにゴール裏から軽くブーイングも起きた。そこまで行けたなら勝ってくれよ、頼むよ、というものだろう。見ている方にも手応えはあるんだ、確実に。
あえて言うなら、まだ大事なところでコネたり細かくドリブルを刻んだりってのが目立つ。そこから攻撃が遅れてしまうのが、とても気になる。もっとシンプルにできるはず。もっと大胆にできるはず。少しでも時間の余裕を作れば、それがGKの体勢を見る余裕になるだろう。
再びの中断明けは、調子を上げてきたアウェイ川崎に乗り込んで、好調をキープする横浜をホームで迎撃。川崎とは雨中決戦で先制しつつも即座に追いつかれてのドロー。横浜とは開幕戦であわやというところまで戦えた。SKYシリーズ最後の二連戦は、男の子の意地を見せるには格好の相手だ。
7月四連戦で積み上げたものを忘れずに、それでも足りなかったものを補って、勝利を。もう「よく頑張ったね」で済む期間は過ぎた。それを望んではいけないほどに、とてつもなく大きな差は無いはずだから。
新潟戦の翌日から仕事が急に忙しくなって、土日も仕事してたら週明けからは体調を崩したりしてましたorz。中断期間で良かったわぁホント。
仕事後から駆けつけるには、川崎はギリギリの距離。仕事量の調整をしっかりして、確実に定時で脱出しなくては!