プレシーズンマッチでは、Ｊ１のスピードへの対応に苦慮して１－４の敗戦。ＹＮＣで当たった時は、前半２９分まではペースを握ったものの先制されてからは大宮の流れを崩せず１－３の敗戦。
ここ数戦で積み上げてきた自信を持って、既に二度負けている首位大宮にどこまで喰らいつけるのか。第二の開幕戦のような気持ちで、アウェイ大宮に三ヶ月ぶり二度目の出陣してきましたよ。茅ヶ崎から湘南新宿ラインで座ったまま運んでもらえるのは、やっぱり楽でいいね。
試合のほうは、互いに高いＤＦラインを維持しながら、何とかして相手のＤＦのラインの裏に縦にボールを入れてやろうと互角に斬り込み合う両チーム。湘南は相手の最終ラインへの積極的なプレスにこだわる感じではなくて、前を追いかけつつもボランチやサイドからの組み立てをケアしていた印象。
大宮が先制したシーンは、左サイドからのクロスに右から走りこんできた渡邉にＧＫアベノブが反応して、ダイレクトシュートかというところに蹴り損ねみたいなリターンがきて、コケちゃったんだよね。ズラタンのオサレなヒールは余計！
対応していた高山が渡邉を見てなかったのもアレだが、そもそも左サイドを縦に抜けてきた下平を誰もケアしてないのが大問題。素通りだもの。マークの受け渡しができてなかったのが痛かった。
しかし湘南も負けてない。３分後にはＣＫから同点に追いつく。ズラタンのシュートがバーを叩いた跳ね返りから、カウンターで一気に攻め上がって得たチャンスを逃さなかった。即座に追いつける意思とプレーの強さが、今の湘南にはある。
そこから前半は、少々押されながらもほぼ互角に渡り合えた。後半大宮が修正を加えてきても、何度もゴールに迫ったし、何度も攻撃を耐え切った。…８１分の渡邉の決勝ゴールのシーン以外は。実はここも高山が渡邉を逃しちゃって、自由にやらしちゃったんだよね。
終盤はＧＫアベノブまで何度もペナルティエリアに攻め上がっての総力攻撃。最後の最後まで執念を見せ、ロスタイムにはゴールまで数センチまで迫ったが…及ばず。
試合後の高山は泣いているように見えたけど(画像)、アウェイに集った湘南サポは試合後にも途切らせないチャントで背を押した。やたら幅が狭いアウェイエリアだったけど、その分声が集中して良い声が出せたんじゃないかと思う。
今回も疲れからパスが繋がらなくなる悪癖が出たし、決勝点はイヤな時間帯で決められた。それでも成長した姿でぶつかったチームは、ブレずに戦って更に新しい教訓を得た。第二の開幕戦としては十分さ。
開幕前に今の段階まで来れてたら良かったんだけど…ね。
いくらでも足掻いて、僅かずつでも螺旋を描いて、上昇していこう。今日の悔しさを忘れなければ、何度でも勝利のチャンスは訪れるはずだ。
