仕事が終わって駆けつけると、日が傾いて涼しくなってきていた。観戦日和で、サッカー日和。この季節のこの時間が一番いい気候かもしれない。もっとも定時で即脱出しても到着はキックオフ５０分前なので、のんびりＳＫＹ丼など食べてる余裕もないのだけれど。
キックオフ直後から、果敢に攻め合う両チームだったが…なんか大事な所で雑に感じる。防がれているというよりは、ミスって好機を逸している印象。
そんな中でも勢いを失わない湘南、前半のうちに菊池が思い切りのいいアウトサイドのシュートを叩きこんで先制。前半４０分という良い時間帯で、何回目かに訪れたチャンスをようやくモノにした。一進一退の中での得点は大きい、かと思われた。
ナビスコ予選突破のためには負けられない川崎は、後半からついに憲剛と大久保を投入。日本代表クラスの二人同時投入は、空回りしかけていた両チームの空気を一気に引き締めた。川崎が一気に攻勢を強めていく。それでも今の湘南は引きこもったりしない。隙を突いてゴールを脅かしていく。
しかし後半の明暗を分けたのは、疲れてきてからのプレーの精度。クロスが狙った方向に飛んでいかなくなっていく湘南を尻目に、ゴールへの圧力を強めていく川崎。
最後はその瞬間だけ高さで上回られて、ヘッドで叩きこまれて同点。実に８０分になろうかという時間帯。時間帯だけはまたかという感じだけれど、この試合中は失点直前も失点後から試合終了まで、最後までチャンスを作り続けた。
最後の瞬間まで互いのゴールに刃を突きつけあった試合は、豪雨のリーグ戦に続いてのドロー。試合としても、特に後半は楽しかった。
そう、楽しかったのだ。鹿島以降、ここにきて結果はともかく試合がホントに面白楽しい。尻込みしてチャンスすら作れなかった時期からすれば、雲泥の差だ。正直ここで中断期間を迎えてしまうのがもったいないくらい、チームとしてのベクトルは上に向いている。
この流れで明日(もう明日だ…)ホームで、前年度王者であり現在５位の広島を迎え撃つ。恐れるモノは何もない。ゴール裏から盛大に背中を押して、いや蹴飛ばしてやろうじゃないか！
試合後、川崎サポさんから、永木・高山・安藤にコールを貰った。その後３人で川崎サポさんの集うゴル裏まで挨拶に行くという温かいシーンがあった。永木と高山は川崎の下部組織出身であり、安藤はレンタル移籍中なのだ。
優しくしていただいてありがとう。でも永木と高山は返さないよ！ｗ
