まさかのオウンゴールから、ほぼ一定間隔で淡々と失点していくチームの様を、俺はどんな表情で見ていただろうか。前節の大敗から立て直すどころか、戦術的噛み合わせの悪い相手に、相性の悪さそのままに蹂躙され続けた。
総評:☆
『現状を打破できる恐らく最後の機会』を失った。もう現体制では残留は難しいとハッキリした。2016年の連敗時期だって、もっとチームは抗えていた。
これは高橋コーチが悪いというのではない。キャンプから始めて開幕から指揮を取るならともかく、こんな状況で突然チームを任されて、未経験のままどうにかしろというのが無理だったんだ。申し訳ないが、ここまでだ。
もちろん選手も頑張ってる。いろいろ思うところはあるだろうアレコレを押し殺して、高橋コーチを男にしようと、チームを何とかしようと、必死にもがいているのは痛いほどに伝わってきていた。でも、サッカーは一人では出来ないんだ。
さよなら、キジェさん。頼んだよ、浮嶋さん。
2ヶ月でわずかでも上向きにできなかった以上、このまま残り6試合を闘っても何も変えられない事は明らかだ。J1残留を諦めないのならば、一刻も早い暫定体制からの脱却が必要だった。
個人的には、キジェさんが周囲の厳しい視線に晒されても、それでも現場の最前線で自身の反省と成長を示したいという意思があるのなら、全面的に支持するつもりだった。共に戦う覚悟は出来ていたが…。
湘南ベルマーレに関わる全ての関係者の皆様に改めて深くお詫び申し上げますとともに、本日をもって監督の職を辞することを報告致します。
これはクラブ側と重ねて協議をさせて頂いた上での結論であります。
今回のJリーグ裁定にて処分が決定し、関係者の皆様のご心情に触れ、改めて自分の指導者として、人としての力の無さを痛感致しました。
この反省からもう一度初心に立ち返り、受け手が感じる気持ちに深く寄り添い、共に歩んでいける真の強さを身に付けなければいけないと思います。
トップチームの監督を含めた15年間このクラブの関係者の皆様に本当にお世話になり、感謝の念に堪えません。
辛いこと、嬉しいこと、たくさんの経験をさせて頂きました。このような長年の歩みに関わって頂いた選手、スタッフ、サポーター、スポンサー、株主の皆様、トップチームを夢見る子どもたち、全ての方々に御礼を申し上げますとともに、このような形での退任となりましたことを心よりお詫び申し上げます。
キジェさんに対する想いは、シーズンオフにでも改めて言葉にしたい。想像していたモノとは全く違ってしまったけれど、いつかやってくる別れが早めにやってきたと思うしか無い。今はただ、お疲れさまでした。ゆっくり休んでください。
そして、ようこそ浮嶋さん。とは言え、長年ベルマーレで主に育成年代をサポートしてくれていたお人で、お名前はよく存じ上げている。とりあえず、急に決まった事とはいえ、暫定でも画像を用意するべきだったのではないかねw。
湘南ベルマーレ、浮嶋敏監督について書きます。
— 富士石 陽太 (@youta_fujiishi) October 10, 2019
尚、質問を頂いても答えられないことがあることはご承知おきください。
長文になるのでブログにも転載します。タブンネ。
このツイートからの浮嶋さんの紹介は、なかなかに勇気をくれるので、ツイッターを観られるベルサポな人は是非。というか、ここを観るためだけにツイッターに登録して、保存して退会してもいいくらいには『今』読んでおきたい内容だ。
未だに勘違いしている人もいるが、『湘南スタイル』はクラブがアイデンティティとして掲げているモノであり、キジェさんの専売特許ではない。監督が誰であっても、貫かれていなければならないモノだ。
引き受けたからには遠慮する理由など何も無い。チームの根幹たる年代を支えてきた浮嶋さんなればこそ創造できる『湘南スタイル』=『攻撃的で、走る意欲に満ち溢れた、アグレッシブで痛快なサッカー』を体現していってもらいたいな。
また、「根性論での指導はしないが努力も根性も無い選手に自分の財産である技術や戦術を教える気は無い」と断言する指導者です。浮嶋さんのチームで負け犬根性が根付くことは絶対に無いので、是非サポーターは信じて欲しいと思います。
— 富士石 陽太 (@youta_fujiishi) October 10, 2019
次の試合は
来週末にアウェイでマリノス戦ですな。ただでさえ1分1秒が惜しいが、そんな中で週末が台風で潰れるのはツラいな。馬入のグラウンドも台風通過後にすぐに使えるかはわからないし。代表ウィークであっただけマシとも言えるけど。
得失点差で鳥栖を上回っていればいい…なんて言っていたら、2試合連続の大敗で総得点でギリギリ15位キープという現状。相手はマリノス、神奈川ダービー。激震のクラブにやってきた新監督。残り6試合。クラブの正念場だ。
わかっていることは、試合までに一定の強度まで戻せなければ、首位を諦めてないマリノスにも大敗するということ。ましてや勝敗をひっくり返そうというのなら、劇的な精神的復調が必要だろう。チームは再び結束できるのか。
サポーターとして出来ることは、信じる気持ちのひとつになることだけだ。
2019シーズン。
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2019年10月12日
ホームゲーム残り2試合。
ホームタウンの皆さんと、
一体となって、
共に、最後の最後まで加速を止めずに突き進みましょう。
一人ひとりの情熱と誇りを胸に、スタジアムでの圧倒的なパワーをお願いします!https://t.co/60VhcoMrfx #bellmare pic.twitter.com/halxhB1C8K