先週金曜日の寒さをイヤでも思い出すかのような寒風の中、今度は万全の寒さ対策をして乗り込んだ、平日夜の平塚。職場から直行なので、どうしても時間はギリギリ。いつものようにスタグルをチョイスする時間もなく、取り急ぎスタジアム内へ。
うおっ、眩しっ! LEDへの改修が終わった照明が、煌々とピッチを照らしていた。これはお金をかけた甲斐があったね。点灯から全開までの時間が短くなったはずだし、これなら以前大失敗したイルミネーションイベントもバッチリできるだろう。
空腹のまま試観戦というのもイヤだったので、スタジアム内売店で「やまと豚カレー」を大急ぎで胃袋へ。これはスタジアム内メニューの"隠れてない逸品"で、500円というお値段にしてはブロック肉がゴロゴロ入ってて美味しいので、オススメですぞ。
前半
【ルヴァンカップ第1節 サガン鳥栖戦スタメン】
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2018年3月7日
GK:富居大樹
DF:坂圭祐 岡﨑亮平 山根視来
MF:高山薫 齊藤未月 新井光 高橋諒
FW:表原玄太 野田隆之介 アレンステバノヴィッチ
サブ:後藤 大野 松田 ミキッチ 石川 菊地 梅崎 #bellmare #ルヴァンカップ pic.twitter.com/75DmUGDc6T
川崎戦から10人を変更、というか残るのが山根とは思わなかった。しまむー入れて全とっかえという選択肢もあったはずだけど、サブにもいなかったのは体調不良や怪我なのか、もしくは名古屋戦の秘密兵器としての温存なのか。
控え中心のメンバーと言うと一抹の不安がよぎったりするものだが、湘南スタイルを体現するという意味では、今回のメンバーはかなりやってくれるのではないかという予感があった。何と言っても、その中心には(本人は不本意だろうが)高山がいるのだ。
そしてその予感は当たる。キックオフからさっそく未月の突貫から始まり、前線からのアクティブディフェンスが冴え、ボールを奪ってからの切り替えからの攻撃が鳥栖の喉元を狙う。もちろん連携面はまだまだで、全てが上手く回っているわけではないが。
前半特に目立ったのはステバノさん。体力温存なんて考えていないかのように、一心不乱にボールを追いかけ回していた。懸命に湘南スタイルに取り組んでくれているのが伝わってくるね。あわやゴールの場面もあったし、大爆発の時は必ず来ると信じるよ。
試合が動いたのは20分。右サイドから人数をかけて崩しにかかる湘南、最後は高山がゴール前にカットインして左足で強引に打っていったシュートは、相手DFの足に当って絶妙のループシュートとなってゴールに吸い込まれていった。
【公式】ゴール動画:高山 薫(湘南)20分 湘南ベルマーレvsサガン鳥栖 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 2018/3/7
思わぬ形での先制点に、狐に化かされたかのように呆気にとられて、喜びが一瞬遅れてしまった。スタジアム全体でも何やら喜び大爆発というよりは「あれ、入ったの?」という雰囲気だったのが面白かった。
けして綺麗なゴールではなかったけれど、それを決めたのがキャプテン高山というのは良かったね。いや誰が決めてもゴールは良いモノなんだけども、チームを引っ張る立場の選手のゴールというのは、チーム全体の勢いを増すものだからね。
前半はそのまま、鳥栖をほぼ完封したまま押し気味で終了。あわよくばノッてる時間帯に追加点を奪ってしまいたかったが、上々の内容での折返しとなった。
後半
ル、ルヴァンカップでも出たー!湘南ベルマーレの2-0-8システム(キックオフ時限定)だー! #bellmare pic.twitter.com/kcWVsd6NWj
— レヴィ (@revys48) 2018年3月7日
しかし、2-0-8システムの勢いとは裏腹に、何やら修正してきた鳥栖が反撃に転じてきた。ほぼ完封できていた相手の攻撃が、湘南ゴールを何度も脅かす。
後半11分に2枚代えしてきた鳥栖、出遅れていたイバルボが登場、大きな存在感で前線の驚異となる。すると湘南、攻勢を受け止めるのではなく押し返すのだという意思をこめて、後半22分にこちらも出遅れていたこの男をピッチに送り出した。
ピッチサイドにその姿が表れた瞬間のざわめきを聴け。キジェさんの"声"に応え、決意と志を持って浦和から完全移籍で湘南やってきた、その男の名は…っ!
梅崎司ぁあああああああ!! pic.twitter.com/RKmwRkOiwt
— レヴィ (@revys48) 2018年3月7日
昨日のルヴァンカップ鳥栖戦でベルマーレでの第一歩を踏みました!復帰して1週間ちょっとでしたので、不安もありましたが、皆んなと勝利を味わえた喜び合えたのは記憶に残りました。そして、梅崎チャントの大合唱、ありがとうございます。まだ出場もしていないのに歌って貰えたのは喜び以上のものです
— 梅崎 司 (@onima_7) 2018年3月8日
浦和で培ってきた技術と磨いてきた魂はホンモノだった。チームにもサポにも活力を与えるプレーというのかな、今の湘南スタイルに、またひと味違うアクセントをつけられる存在と見た。これから調子を上げてきたら、面白くなりそうだ。
イバルボを中心とした鳥栖の猛攻を、シュンスケ/ペガサス天馬投入で跳ね返し、最後まで凌ぎきっての、逃げ切り。危ない場面が無かったとは言わないが、身体も張れていたし、それほどヒヤヒヤはしなかったかな。
総評:☆☆☆☆☆☆☆☆
総評が同じ☆の数ばかりだけど、ここまで公式戦負け無しなので仕方ない。ちなみに☆5つ 10個で満点のつもりで書いてますw。
それにしても、選手をここまで入れ替えてもしっかり湘南スタイルになってるのが心強いね。しかも新入団選手も多かったというのに、どの選手もピッチの上で輝いていた。それぞれの個を束ねて、しっかりと自分達のサッカーを表現した。
試合終盤に、相手のコーナーキックのこぼれ球を奪ってからの、人数をかけてのロングカウンターを魅せてくれたのは、身震いするほどに感動した。これぞ真骨頂!
これが出せるならホンモノだ。サブ組のチームなんて言わせない。リーグ戦のチームとの両A面(死語w)となる、湘南ベルマーレの別の"顔"だ。こちらのチームが今後どんな深化をしていくかも、今年を占う大きな意味を持つだろう。
週末の名古屋戦にも連続して出場もしくはベンチ入りする選手はきっと出てくる。そしてワールドカップ期間に再びシャッフルされた時に、今の両A面のメンバーが、どれくらい融合しているか。チーム内の競争激化が、更にチームの"高度"を上げていくんだ。
【ハイライト】湘南ベルマーレ×サガン鳥栖「ルヴァンカップ GS第1節」
次戦
週末にはリーグ戦の第3節、名古屋をホーム平塚で迎撃する。同じ昇格組に負けるわけにはいかないのは、長崎でも名古屋でも変わらない。しかしシャビエルだけでも手こずるのに、湘南の全人件費並の金額でジョーまで呼んできちゃって、リーグ戦無敗。
とはいえ、一発の怖さはともかく、チームとしての怖さや完成度が川崎以上かというと、そうでもないハズだ。去年の対戦時の悔しさを胸に、今年ここまで培ってきたモノが出せれば、互角以上に持っていける。
総評でも書いたけど、メンバーがどれだけ融合してくるかに注目したい。シャビエル&ジョーを抑え込むべく、坂(or岡崎)バイーアさん大野しまむーの4バックとかだってありえなくはない。キジェさんの思惑やいかに。
楽しみなのは、長谷川アーリアジャスールとの再会だ。再び"あの"チャントが平塚に響き渡ることになるのかどうか。試合での活躍は勘弁してほしいけどw、試合後には湘南のゴール裏に挨拶くらいきてほしいものだ。
これ以上名古屋を勢いづかせたら、危険だ。ここらでストップ・THE・名古屋といこうじゃないか。けしてインポッシブルなミッションではない。やってくれると信じる。