監督は「采配が間違っていた」と言う。選手交代で自らの意思を示すことができなかったと。３点目を取りに行きたかったが、交代策はそれに沿うメッセージにならなかったと。
まぁ交代の意味は何となくわかりましたよ。開始１分で謎のイエローを貰っていたツボさんは、攻勢に出られている間に奈良輪に交代。押し込まれてからだと、イエロー２枚で退場になりかねないしね。実際は交代から守備が落ち着く前に、失点しちゃったけども。
失点直後には、端戸を下げて石原投入。４バックにしてサイドを押し上げたかったのかな。ただディフェンスの枚数を増やすというだけでも「守りきるんだ」というメッセージに感じてしまうかもしれない。ここが分岐点だったかもしれないな。
と言うか、シュートコースを塞ぎきれずに久々にドッカンミドルを決められた事と、それを決めてくるレアンドロ・ドミンゲスというネームバリューに、ちょっとビビったろ。
この失点で、必要以上に失点を恐れすぎた。ここからは前に出られなくて、受け身になっちゃったもんな。采配ではなく、攻勢に出るメンタリティを維持できなかった事の方が問題に思える。千葉戦は圧されていても、跳ね返して前に出てという部分は失われていなかった。
監督は選手に「勝点２を落としたというふうには思うな」と話したそうだけど、あの１点で腰が引けてしまったのは大きな反省点。先を見据えるならば、イバ／レドミのレベルの選手に最後まで仕事をさせないだけの『チームの体幹の強さ』が必要になってくる。
そしてロスタイム。星矢→藤田祥。最後のパワープレー対策に高さのある選手を投入…とも考えられるけども、『フジタスペシャルデー』にフジタ→フジタの交代ってやりたかっただけだったりしないよね。さすがにそこまで茶目っ気ある采配しないだろう。…しないよね？
しかも高さも何も関係なく、星矢が消えた右サイドからのボールを、再びレドミに合わされて同点に追いつかれるという悪夢。結果的に交代策の全てがハマらずに、勝ち点２を失った。監督は選手をかばうが、ピッチ上の主役はあくまで選手なのだ。
昨日の試合観てる。どっちも狭いブロックでせめぎ合ってた。良い試合だったよね(ﾄｵｲﾒ。 #bellmare pic.twitter.com/DAtHJUznS9— レヴィ (@revys48) 2017年9月3日
実際、レドミの１点目までは、恐らく狙い通りの試合ができていたんだ。キックオフからしばらくは拮抗していたが、途中からは湘南のペースに持ち込めていた。
先制点は前半３４分。左サイドを細かくつないでから杉岡氏が絶妙なクロス。そこに飛び込んできたのが星矢。頭一つ抜け出してヘッドでゴールに結びつけた。それほど人数はかけていなかったけれど、逆にそれが相手の隙を突けたのかもしれない。
結局前半はこの１点のみだったけれど、互いに狭いブロック構築からの競り合いで勝てていたので、実は割と安心して観ていられた。守備でも、イバ／レドミを、バイーアさんとこの日ＤＦラインに入ったツボさんが、体を張って自由にさせていなかったしね。
先に２点目を獲れたら安泰かなぁと思っていたら、後半１３分に右コーナーからジネイがヘッドで合わせてアッサリと獲れてしまった。一気にスタジアムが活気づいて回るタオマフ。
そこから何度となく３点目を奪うべくゴールに迫るが、更なる追加点には届かない。手をこまねいている間に後半２６分、レドミにブチこまれて流れが一気に逆流する…と。
ホントにね。ツボさんの運動量が落ちてない(交代直前にも全力ダッシュしてた)のに交代せざるをえなかったのは残念だったな。そういう意味では、開始１分のカレー券でかなり試合の流れが歪められたね。あのタイミングでの交代が無ければ、恐らく２失点は無かった、はず。
周りも軒並みドロー祭りだったから、２位福岡３位名古屋との差が変わらなかったのは幸運。代わりに長崎が名古屋に並んできた。プレーオフ圏の上下のボーダーラインで激しく鍔迫り合い。そこに巻き込まれずに、このまま逃げ切ってしまいたいところだが。
次節はアウェイで山口戦。残留争いの渦中で現在降格圏なれど、前節はアウェイで京都に勝って勢いに乗っている。群馬戦と同じく難しさはあるだろうが、横浜ＦＣ戦の反省を胸に最後まで戦いきってくれれば、結果はついてくる…だろう。
あ、福岡戦に向けてパワーを溜めているので、今回もＤＡＺＮ観戦です。
