試合中から、腹が立って仕方がなかった。人数をかけて攻め込んで、ボールを奪われた瞬間に間延びしたスペースでボールを受けられて、ピッチ中央をカウンターで攻め上がられる。３対３の状況を何回作られたことか。秋元のスーパーセーブ連発のおかげで勝ったようなものだ。
カウンターで攻め上がられることなんて、今まで何度でもあった。ただしそれは３バックのサイドを使われてのものが大半で、サイドを使われる分には、方向が限定できるしあまり気にしないのだが。こんだけ中央を蹂躙されるのは、正直許しがたい。しかも何度も、何度も。
アウェイ金沢戦でもあったし、その前からも傾向はあった。ボランチと３バックの連携不足なのか、また別の理由があるのか。とにかく守備に転じた時のポジショニングがマズいというか、選手間感の距離感が悪いというか。シュンスケがいないから尚更だったのか。
確実なことは、対戦相手に明確な弱点として、悪癖が知れ渡ってしまったということだ。本腰を入れて対策しないと、これから先、何度でもピンチを背負うことになるぞ。
Ｊ１にいた去年でさえ、こんな形のピンチの連続は見られなかった。ならばそれは、今年から加わった選手達の成長と、これまで湘南にいた選手達のフォローで、早急に修正していかなければならない。幸いにも結果がついてきている、今のうちに。監督の手腕が改めて問われるぞ。
【DAZNハイライト】2017.3.19 明治安田生命J2リーグ 第4節 愛媛FC vs 湘南ベルマーレhttps://t.co/3a5Mrruhz5#ehimefc— 愛媛FC (@ehime_fc) 2017年3月19日
…さて、スッキリしたところでｗ、試合の他のところも振り返っておきましょうかね。
スタメンはシュンスケが何故かベンチ外で不在、俊輝がボランチに。シャドーにミッキーが入って、ワントップにジネイさん復帰。代わりに藤田祥と、古巣相手に燃えていた表原がサブ落ち、しかも出場無し。ベラピ骨折で大卒ルーキーＧＫ後藤が初ベンチ。安東も初選出。
交代はやーまん→端戸、秋野→安東、奈良輪→岡本というフレッシュな顔ぶれ。古巣との対戦に出場できなかった表原の悔しさはいかばかりか。秋野が聖域にならずに、必要なら交代もあるというのは良いこと。そしてその秋野に代わって入った安東が、決勝ゴールの立役者となった。
右サイド奥でボールを受けた安東、ニアに速く鋭いグラウンダーのパスを通す。そこに待っていたのはジネイ。冷静に足を合わせてコースを変えて、ゴールのファーサイドに流し込んだ。怪我明けで即結果を出してくれたのは流石。長いシーズン、怪我には気をつけてね、ホント。
という訳で、話は戻るが現状でのウイークポイントをこれでもかと晒しながらも、何とか勝ち点３は手にした。次節ホームで迎え撃つジェフ千葉を相手に、どこまで修正して戦えるのか。
今年のジェフの基本は３バックで挑発的なまでに超ハイラインのシステム、らしい。松本山雅相手に大敗したが、対応を誤れば餌食になるのはコチラのほうだ。３バックの長所も短所も知り尽くしているハズなのだから、自分達がやられてイヤなプレーで引っ掻き回してやればいい。
この試合は５戦目にして試金石だ。チームの修正力に期待する。ジェフ相手に内容の伴う結果を残せたなら、本当の意味でのスタートダッシュになるだろう。
