湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第31節_vs鹿島(H)】 『若さって何だ』×1-2

さて、いよいよホントにホントの崖っぷちまで来てしまった。もはや何も言うことはない。何はなくとも勝たなければならなかったんだ、ずっと。それができないから、今ここにいるのだ。

ただ、例によって…もう何度目かもわからないけれど試合内容は良かったんだ。前半、一つのジャッジが大きく試合に影を落としたことで、それによって負けたとは言わないけれど、湘南のプランが大きく狂ったのは確かなんだ。負け惜しみと言われても仕方がないが。

この試合、前半のうちにボランチの岩尾がイエロー2枚貰って退場になってしまった。その1枚目は前半15分のFKのキッカーを務めた時に『遅延行為』で出されたモノだ。もう一度言おう、前半15分での『遅延行為』だ。

その時間帯のFKで時間稼ぎをしたとして、どれだけの利益/不利益があるというのか。そしてそれはイエローカードを貰うほどの悪質な行為なのだろうか。何が主審の心象を悪くしたのかは全くもってわからないけれど、結果的にこの一枚が大きく試合の展開を左右してしまった。

退場して人数が足りなくなって少々浮き足立っている間に、逆に小笠原にFKを直接叩きこまれて先制を許すも、そこから10人でほぼ互角に渡り合ってみせたのは成長の証だったと思う。とにかくこの日の湘南は最後まで足が止まらなかった。

そしてやってきた後半ロスタイム。ゴール前のこぼれ球をDFワタルがスーパーボレーで豪快に蹴りこんで同点に追いつく。残りの時間で急いで逆転しなくては…と思ったら、何やら選手が喜んでる。ベンチに走っていって抱きついてる選手までいる。

おい何してる、緊張の糸を切らしている場合か。同点じゃダメなんだ。逆転しなきゃいかんのだぞ、浮かれてる場合かコラ。…と思ったら、案の定というか何というか直後に大迫に決勝点を奪われる。今度は倒れこむ湘南選手達。だーかーらー! 残りのロスタイムで2点取らなきゃいけねーんだっつーの!

退場者が出てアタフタ→直接FKで失点。同点に追いついた嬉しい→浮かれてたら相手に簡単に攻め込まれて失点。一人少ないことを感じさせないプレーが出来ていた。結局そこまでしか行けない。勝利を奪い取ることに貪欲さが足りない。それが若さだと言ってしまえばそれまでだが、あまりにお粗末すぎる。

甲府が大宮からキッチリ勝利してしまったので、残り試合3試合で勝ち点差9。甲府を上回るには、湘南3連勝で甲府3連敗、しかも得失点差14をひっくり返さなければならない。直接対決で敗れた8月末からジリジリと引き離されて、ついにここまでの差が開いてしまった。

言うまでもなく、一度でも湘南が引き分け以下or甲府が引き分け以上の結果を残したら、その時点でジ・エンド。そしてそういう試合をさせたら最強にウマいのが甲府だ。対戦相手の大分の意地に期待するしかない…のだが、まずは湘南が勝たねばな。

若さって何だ。一つのプレーに一喜一憂して試合に集中できないことじゃあ無いはずだ。もはや「絶対負けられない」だけじゃ足らない。それ以上の…力づくで幸運の女神の頭を自分達に向かせるような、若い力でしか表現しえないギラギラとした荒々しくも勝利への情念を感じるプレーが観たい。