湘南ベルマーレのサッカーは、確実に進化している。試合終盤になっても体力が枯渇したようなプレーは無かったように見えたし、コンパクトに上手く守備もできていた。先制点も奪った。…それでも勝てない。勝てなかった。結果だけなら中断前と変わらない。それでも内容は大きく進化できているんだ。
前半から躍動しつつも無駄な動きが無くなって、後半勝負が賭けられるようになった。その分無駄に長い裏への縦パスやクロスが増えたけど、これも相手ＤＦに自分の後ろを意識させるには十分のはずだ。数本に一回でも、高山やコバショーが追いつければチャンスになっているのだから。
スカウティングで斜めの動きに弱いとみるや、高山が囮になって走り、空いたスペースに走り込んだ"亀最高"亀川に、柏からレンタル修行中の中川からの絶妙なパス。そして先制点。歓喜の渦。
それでも、勝てなかった。
クロスをヘッドでクリアしようとしたボールが、コースが変わらずラインも割らず、その裏に走りこんだ田中順也へのアシストになってしまう。それでもそのボールを、角度の無いところからダイレクトボレーで枠に決めてくるのが流石の嗅覚と決定力。
残り１０分のところでの同点弾でちょっとガックリきたか、わずか１分後にコーナーからヘッドで豪快に戦いこまれて逆転される。コーナーの弱さは簡単に解消できないねぇ。
コーナーの逆転弾よりも、一点目の取られ方だよなぁ。クリアはきっちりハッキリしないと、それだけで致命傷になるよね。どこかのブログで、日本のサッカーはクリアを疎かにしすぎるなんて記事を読んだのを思い出した。
だがしかし、何度でも言おう。それでも湘南ベルマーレのサッカーは進化していると。チーム力の差はあるだろう。個の力で及ばぬところもあるだろう。それでも理想を目指してまっすぐに進化し続けている。２０１２年の開幕の日から、ブレずにまっすぐに。
翼を広げて、飛び立つ日はもうすぐだ。去年胴上げを見せられた屈辱を晴らして、甲府小瀬の夜空に大きく飛び立ってくれることを信じている。
↓最後は平塚のゴール裏からのパノラマ。恒例にしてみようｗ。
