湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

ブーイングについて(上)・「誤認」と「誤審」

今回は、ブーイングについて少々考えてみたりする。

まずは、前回の記事でも書いた「とある記事」を取り上げてみたい。J1リーグ戦第13節、湘南対広島@BMWス。試合終盤での出来事について書かれている。まずはリンク先の記事を一読いただきたい。時間の無い人は5ページ目だけで十分ですんで。

『ブーイングから考える。Jサポーターは試合を正しく観れているのか?』

以下、率直に感じた点を列挙する。

【1】西川の件について、当事者への取材が全く行われていない。

【2】客観的視点が欠落した『筆者の検証』は、ただの想像でしかない。

【3】『「ブーイングは間違えることもある」ということだ。』(本文より)

【4】『湘南サポーターを批判するために書いたものではない。』(本文より)

【5】『この件は昨今の誤審騒動にも通底する部分がある。』(本文より)

【1】と【2】について。

湘南ゴール裏からの視点は、前回の記事で書いた通り。西川にブーイングが飛ばされた大きな理由の一つは、恐らくコバショーが差し出した手を振り払った(ように見えた)こと、つまり和解の姿勢を見せなかった(ように見えた)からだ。それは記者席からはわからないことだ。

それを当事者や現場に近かったカメラマンor湘南サポーターへの取材などもなく、一方的に「あのブーイングは間違いだ」と西川を擁護する姿勢は執筆者としていかがなものか。「理不尽に感じてしまう」前に最低限西川には、可能ならコバショーにも取材するべきだ。

【3】と【4】について。

「湘南サポーターが誤認からブーイングをした」という結論を前提に書かれた時点で、この記事は「湘南サポーターを批判するために書かれた」ということだ。楽しくもないブーイングするには理由がある。『主審はファウルという判定をしていない』プレーで発生したなら尚更だ。

大ブーイングの発生を不思議に思うなら、何故本当の「検証」をしてくれなかったのか。自分の立場を安全なところに置いて、不確かな事象を確かなものにする努力もせず、安易に他者を傷つけることに何の意味があるというのだろう。

【5】について。

サポーターの「誤認」と主審の「誤審」を同列に語ってはいけない。サポーターの「誤認」は事実が明らかになれば覆るが、主審の「誤審」は覆らないからだ。

サッカーに限らず「主審も人間なのでミスがある」ことも、それを含めてスポーツだということも認めよう。だからといって「誤審」を容認することはできない。だからブーイングが起きるんだよ。

当日、大大ブーイング祭りがあった現地でも、様々なことがあった。それについては次回に書くけれど、個々のブーイングやサポーターについての考え方が垣間見えるものだった。

しかも、同じゴール裏でも西川の件が把握できる位置にいた一部しかブーイングしてないんです、アレ。ちょっと離れた人たちは、なんであんなに必死にブーイングしているのかすらわかっていなかった。それくらい、湘南サポーターの中でも千差万別だったんだ。

そんな複雑な人間模様をね。こんな決めつけで安易に語られたくはないんですよ。それが悔しい。