この試合、もちろん勝ってほしかったけれど、この際勝敗はどうでもいいと思っていた。観たかったのは、情けなさと悔しさを共有したであろうチームから選ばれた選手達が、仙台戦に出場した選手達に先んじて、自分達のやるべき事を示せるかどうか。
どんな状況であっても自分達の『覚悟』を貫くプレーを見せてほしかった。そして、それは十分に伝わってきた。そうとも、湘南サポが観たかった"アライブする試合"の最大公約数は、こういうモノだっただろう。
試合
立ち上がりから、何やら緩い神戸の守備に付き合うことなく、ボールを持ったらエンジン全開。前線でボールも奪えたし、時折攻め込まれても最終ラインのバイーアさん中心に跳ね返せていた。
それでも先制したのは２９分神戸。ゴール前でバイーアさんがクリアしようとしたら神戸レアンドロの膝？で強く跳ね、未月が止めきれずにゴール方面に跳ねてしまった。
攻め込めていただけに不運といえば不運な失点で、ここで勢いが止まるかどうかが最初のハードルだったが、この日の選手達は最後まで気合がみなぎっていた。
左サイドで仕掛けた表原のクロスを、のだりゅーが胸トラップからのジャストミートオーバーヘッドでCKをもぎ取り、それをバイーアさんが頭で合わせて同点。更に、のだりゅーのスルーパスを表原が芸術ループで放り込み、恩返しゴール。
時間にして先制されてから４分後と６分後という早技、あっという間の逆転劇で更に攻撃のギヤは上がり、前半戦はほぼ湘南が攻めっぱなしで終わった。あとは後半修正してくる相手と、気を張っているとはいえ忍び寄る疲労との戦いだ。
それでも湘南は止まらない。後半開始直後にのだりゅーが今度こそとばかりにゴール前で反転シュートを豪快に決めてみせた。まさしくストライカーのお仕事。
その後神戸レアンドロに復帰後初ゴールを許してしまうが、スタジアムが盛り上がる余韻をあっという間にかき消す梅崎司移籍後初ゴールで突き放す。最後ロスタイムに裏抜けから一発決められたけれど、これは不問としたいｗ。
どんな状況になっても、どんな展開でも、自分達のやるべき事はコレだと貫いてみせてくれた上で逃げ切ったんだから、この日のミッションとしては完璧に遂行されたのではないか。ならば、ここは素直に褒めたいところだ。
総評：☆☆☆☆☆☆☆
☆７つ。ロスタイム失点が無かったら☆８まであった。志と、内容と、結果。全てに手を伸ばして、掴み取ってくれた。万々歳ですよ。スマホの画面越しにも熱が伝わってきそうなほどに、出てきた選手全てがギラギラしていた。いいね。
これにて来週水曜日の平塚で、直接対決で長崎に勝てばグループステージ突破という、わかりやすい状況になった。目の前のニンジン、食いに行かない手は無い。ホームで祝杯を上げてやろうじゃないか。
【ハイライト】ヴィッセル神戸×湘南ベルマーレ「ルヴァンカップ GS第5節」
次の試合は
アウェイで清水戦ですな。この試合は重要ですよ。この試合でコケたら、神戸戦組が示してくれた内容が霧散してしまう。湘南ベルマーレとしての『あるべき姿』を体現してくれた事に対して、週末にスタメンを任される選手がどう応えるのか。
以前にも書いたけど、清水戦はオフィシャルバスツアーで行ってきますよ。清水港の美味しいお魚は食べられないけれど、往復６０００円はお値打ちだと思いますｗ。
