【YLC・PO-S_vs仙台(H)】 『梅咲セルフリベンジ』○3-0

復習するは我にあり。復讐するは対戦相手にあらず、あの時の不甲斐ない自分達に対してなのだ。未だに脳裏を離れない、リーグ戦第13節の仙台戦。あの時の教訓を胸に刻んで研鑽してきた自分達でしか、あの時の汚名を返上することはできない。

この日は、急遽追加された日程に当てはめられた、同じく(サポにとっては)急遽決定した親会社様のライザップスペシャルデー。キジェさんがボディメイクプログラムに参加するという『ネタから出たマコト』な発表もあったりしてｗ。

湘南ベルマーレVSベガルタ仙台 試合前煽り映像RIZAPバージョン 20180602

スタメン

【YBCルヴァンカッププレーオフステージ第1戦ホーム、ベガルタ仙台戦スタメン】
GK:秋元陽太
DF:山根視来 坂圭祐 大野和成
MF:岡本拓也 齊藤未月 秋野央樹 表原玄太
FW:菊地俊介 野田隆之介 梅崎司
サブ:富居 アンドレバイア 藤田 石原 金子 端戸 松田 #bellmare pic.twitter.com/xhJbqoefZX

— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2018年6月2日

ジョンヒョプ／ステバノさん／俊輝を未だ負傷で欠くとはいえ、過酷な連戦の疲れも癒えて体調面ではフラットになった状況。リーグ戦／ルヴァン杯のダブルフェイスが完全に融合した後のスタメンには注目していた。

ＤＦの中央はバイーアさんは戻らず坂が死守。中盤の底は秋野と未月。右ワイド岡本、左ワイドにはルヴァン杯で覚醒した表原。前線３人はシュンスケと、やはりルヴァン杯で調子を上げてきた梅﨑＆のだりゅー。

このスタメンを湘南の現状のベストメンバーと呼ぶ事に不安は無い。それだけの内容を残してきたし、やってくれると思える顔ぶれになったことが頼もしい。

一方でベンチからも外れた高山は、元気にステバノさんと試合前のファンサイベントに参加してたらしいけど、怪我とかじゃなければ悔しかろうな。むしろ軽い負傷であるほうが救いがありそう。というか、軽い怪我人の情報がわからなすぎて困る。

試合

自分へのリベンジに燃える湘南の選手達の気迫は、キックオフから伝わってきた。リーグ戦同様にボールを回してくる仙台に、果敢に食らいついていく。いきなり岡本がイエローもらっちゃったのは少々ハリキリすぎだったけども。

監督からの指示で狙いどころを抑えた効果もあってか、この日の仙台のパス回しには怖さを感じなかった。相手の攻撃を寸断し、徐々に押し込んでいく。望外の早めの先制点が生まれたのは、そんな最中の１５分。コーナーからの折返しを梅崎が詰めたモノ。

リードして更に試合は湘南に傾いた。ボールは少々持たれるものの、ほぼ『やりたい放題』。追加点こそ奪えなかったものの、終始攻勢に出られた。スカパー集計でシュート１１本（仙台２本）だから、どれだけ圧倒していたかということだ。

後半に入ってやや押し戻され、一進一退の展開が続いた。そろそろ追加点で安心させてくれーという願いが届いたのは、７１分という時間だった。

【公式】ゴール動画：梅崎 司（湘南）71分 湘南ベルマーレvsベガルタ仙台 ＪリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第1戦 2018/6/2

ツイッターでゴールまでの展開を解説してくれた仙台サポさんのツイートを拝借。

湘南の2点目のゴールが素晴らしかったので動画で解説。
「スペースを作る→使う」の連動した動きの連続。
ちなみに大野の間に入る動きはフットサルで言うとカーテンという動き。#bellmare #vegalta pic.twitter.com/GdVtgpl5p6

— T ○ ®︎ ®︎ € $ (@Torres9_vega) 2018年6月3日

こういうゴールが見たかったっていう連動した展開からのシュンスケの重いシュートをＧＫが弾いたところに詰めたのは、梅崎。梅雨も近づく平塚に、梅が咲いた。

それでもアウェイゴールを１点でも決めさせたら展開はひっくり返る。ミスから超絶ピンチを招いたりしたが、最後の最後で踏ん張ってそれを許さない。そして後半ロスタイムに、最後まで足を止めずに攻める姿勢に神様が微笑んだ。

【公式】ゴール動画：岡本 拓也（湘南）90+1分 湘南ベルマーレvsベガルタ仙台 ＪリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第1戦 2018/6/2

総評：☆☆☆☆☆☆☆☆

慣れないホーム＆アウェイ戦。アウェイゴールを許してはいけないホームチーム側。双方とも休養も研究も十分な状態でぶつかり合う、言い訳のできない状況。そこにリーグ戦での汚名返上が重なってくる。何という難しい一戦だったことか。

そんな中で、きっちり無失点で切り抜けられた。相手の色を封じた上で、自分たちのやりたいサッカーができた。リーグ戦の流れそのままに、最後まで攻守にアライブして勝てたこと。全てを掻っ攫うことができた。☆８つに相応しい試合だ。

誰が良かったと上げることも難しいほどに、スタメンの皆が全員ヒーロー。早めに動くことの多いキジェさんが７９分まで選手交代をしなかったのも、プレーの良さに動く必要を感じなかったからだろう。それほどに状態は良かった。

追加日程ということもあって、シーズンチケットのサポも別途チケットを買わないと入場できなかったこの日。こんなにもアライブした試合を８０００人ちょいのお客さんしか観られなかったのは、もったいないとしか言いようがない。

ましてやスカパーにわざわざ加入しないと中継も観られないのだから、そこは現地に行こうと思ってもらわないとなぁ。生で観る価値アリのチームですよ。

【公式】ハイライト：湘南ベルマーレvsベガルタ仙台 ＪリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ　第1戦 2018/6/2

残念だったのはレフェリングが少々アレだったことかな。監督も珍しく試合後のコメントで言及していたけれど、後半途中から、流すんだか止めるんだか迷いながら笛を吹いているようにも見えたからね。スタジアムの雰囲気も悪くなりますわ、あれじゃ。

次の試合は

６日水曜日に天皇杯２回戦。北海道代表の北海道教育大学岩見沢校戦。またも大学生ですよ。後半ロスタイムに追いついて、ＰＫ戦までもつれこませての勝利という、なかなかに泥臭い勝ち方で上がってきた。

もちろん油断なんかできないし許されないし許さないが(何)、仙台戦をピッチ外から観ていた他の選手達が、大学生の勢いに圧されて四苦八苦するような試合をするわけがないと信じているよ。

だって、そんな試合していたら週末のアウェイ仙台戦のピッチに立てる可能性が減るだけなんだから。自らの道を切り拓くのは、己のプレーだけ。志の違いを見せつけて、大学生を圧倒するくらいの内容を観せてもらいたいものだ。