湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J2・第26節_vs松本山雅(H)】 『揺らぎ』○2-1

この日のスタメンは、ビッグサプライズがあった。7月末に入団内定&特別指定選手承認された松田天馬が、いきなりの抜擢。公式発表で164cm、他の選手に混じると小ささが際立つ。

まだ大学生かと一瞬思ったが、そういえば高卒ルーキーだろうが関係ないのが湘南というクラブであった。超新星爆誕と心騒いだが、同時に最近すっかり影の薄い神谷のことをを思い出してブルーになったり。このまま消えていくつもりか、去年の超新星!?

164cmと小柄も豊富な運動量は湘南向き!“ヒガシの元10番”鹿屋体育大MF松田天馬が湘南入り https://t.co/3Aqkuwe0Rw #gekisaka #jleague pic.twitter.com/bWkO3dfjN6— ゲキサカ (@gekisaka) 2017年7月28日

松田天馬って誰っていう湘南サポはとりあえず彼が選手権決勝で逆転決勝弾を挙げたスーパーゴール見ておけばいいんです。動画は相手を引きつけて展開しチャンスメイクするシーンから。 pic.twitter.com/goAMVlECzt— はるた (@harutavvs) 2017年7月28日

さて試合の方は、前半3分のコーナーから先制を許す。ニアで合わせたヘッドは秋元が超反応で防いでみせたが、弾いたボールを押し込まれた。相手の得意の形いきなり失点、出鼻をくじかれた湘南だったが、即座にピッチ上で選手同士でいろいろ確認していた。

極短時間ではあったが、それだけで湘南の足並みは揃った。逆に松本山雅はソリさんも言っていたけど、虎の子の先制点を意識しすぎて必要以上にボールロストを恐れているように見えた。

この一週間、チョウ監督は改めて、凡事徹底…当たり前の事を当たり前にやることを強調したそうな。何度でも言ってきかせてやってください、毎週のように。

自分達のサッカーが揺らいで自然とDFラインが下がり、そのスペースを使って湘南が流れを押し戻していく。悪い時の湘南を相手にしているようなものだ。サッカーがメンタルのスポーツってことは、ダメな時はとことんダメな今年の湘南を観てるとよくわかる(自虐)。

開始早々に先制点を奪い、一気呵成に波に乗るかと思われた松本山雅は重心が下がった。思わぬ失点で浮足立つかとも思われた湘南は、徐々に攻勢を強めて前半のうちに逆転してみせた。”当たり前”を、当たり前のようにやることの大切さを痛感したのではないか。

一点目は32分、相手のPA周りで幾重も細かいパスを回して機会を伺っている最中。秋野からスパッとゴール前のジネイに縦パスが入るが、相手DFが阻止。クリアしようと焦って全力キックしたら味方に当たってしまい、ゴールに転がっていった。そして二点目はそのわずか5分後。

秋元からのロングキックを相手が拾う。端戸がチェイスすると、左サイドの田中隼磨へパス。でも正面に一人湘南の選手が迫っていて、自陣のゴールライン方向にワンタッチ逃げる。

そこに続けて追いかけてきた端戸が、背を向けた田中隼磨の死角から迫り一気にボールを奪い、そのままゴール前でフリーのやーまんへパス。相手GKは田中隼磨のフォローのために飛び出しており、ゴールは無人。やーまん難なくゴールに流し込んで、逆転。

松本山雅の精神的支柱であり、故松田直樹氏の背番号を背負い、氏の命日直後の試合に並々ならぬ気合で臨み、先制点にも絡んだ田中隼磨ですら、ミスからは逃れられないという事実。

二点目は逆転弾というだけじゃなく、今後の対戦相手にアクティブディフェンスへの強い印象を与えただろうことも意味がある。必要以上に意識してくれれば、更にミスを誘えるからね。

【公式】ゴール動画:山田 直輝(湘南)37分 湘南ベルマーレvs松本山雅FC 明治安田生命J2リーグ 第26節 2017/8/5 https://t.co/C0QmB2D24E うむ、カンペキである。— レヴィ (@revys48) 2017年8月5日

逆転を許した松本山雅、ソリさんのゲキもあって後半は盛り返し、拮抗した展開になった。前半からこうだったら逆転のまでの目はあったかどうか。ともかく後半の45分は、時間の経過がとても早い濃密な時間となった。

ペガサス天馬は後半ムルジャと交代したけれど、いきなりのデビュー戦とは思えない上々の仕事ぶりだった。ファーストシュートもファーストイエローwも彼だった。コーナーも蹴った。攻守で浮いちゃうことも無く、試合に絡み続けた。今後にも期待大だね。

そのムルジャさんは本拠地デビューとなったわけだけど、まだまだ”染まれる”ね。そこは縦に抜けてって欲しいという場面で、立ち止まってフリーでボールを貰いたがる事が何度かあった。ドリブルやシュートには期待通りの切れ味を感じたので、その辺りが課題かな。

松本山雅も最終盤でダヴィを投入するなどするが、互いに交代策では流れを手繰り寄せられず、後半はスコアは動かず。相手が揺らいだ時間帯に一気に仕留めきって、勝利することができた。内容を伴った結果が出ているのは、間違いなく良い事だ。

次節は金曜日にアウェイでジャパネット長崎…じゃないや、V・ファーレン長崎。連敗した徳島に代わって、勝ち点差9で3位に上がってきた。ホームでの対戦は不安定さを突かれてのドローだった。今なら違う展開に持っていけるはずだ。決着をつけようじゃないか。

残念ながら現地には行かないけれど、ますます多彩になってきたシャドーの選択肢を楽しみにしつつ(神谷の復活を待ちつつ)、回線越しに勝利を祈るよ。