試合後にトボトボとシャトルバス発着場に向かって歩いていると、サンクトガーレンさんのビール売り場が謎の盛り上がりを見せていた。勝利の美酒ですか良ござんしたねと思ったが、そうだ対戦相手は"あの"FC東京だったのだw。
現場に到着してから、ものの数分で15リットルが消費され、割とアッサリと新記録を更新してみせたのだから流石である。凍えるほどではなかったにしても、結構涼しい気候の中での試合後だというのに。俺も酒飲めたらグイグイ参加できたのになぁ。
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— ドメサカブログの中の人 (@domesoccer) 2019年3月3日
というわけで近場の他クラブのサポな皆様、上位独占されてしまっていますので、もっともっと頑張ってくださいw。
スタメン
【J1リーグ第2節 FC東京戦スタメン】
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2019年3月2日
GK:秋元陽太
DF:山根視来 坂圭祐 大野和成
MF:岡本拓也 松田天馬 齊藤未月 杉岡大暉
FW:武富孝介 山﨑凌吾 菊地俊介
サブ:富居 フレイレ 秋野 古林 野田 大橋 指宿 #bellmare pic.twitter.com/jKQKkyuTEf
シュンスケが復帰即スタメン。入れ替わりでスタメンを外れた中川は、サブにも残れずベンチ外。なんと、と言っていいのかはわからないけど、ソレ以外は全く開幕戦と同じメンバーが並んだ。開幕直後はそんなものかもしれないが、少々驚いた。
サブに入ったフレイレ。坂が負傷で退いた時に出番があるかと思ったけど、出番無し。代わりに岡本が最終ラインに下がり、右ワイドに入ったのはコバショー。ううーん、ここで使わずにいつ使うのか。
負けてる場面でもあったし、攻撃の選択肢を増やしたかったんだとは思うんだけど、フレイレ見てみたかったなあ。ルヴァン杯予選に期待するとしようか。
試合
キックオフから激しくプレスを掛け合い、ボールを奪い合い、縦へ素早く攻め立てる両チーム。FC東京は正面から"湘南のやりたいこと"をぶつけてきた。というか、互いのやり方は似ているなぁと感じた。
序盤から一進一退の激しい攻防が続く中、不意に先制点が転がり込んだ。前半17分、左サイド奥で得たフリーキックからのルーズボールが、相手のクリアミスによるオウンゴールを誘発してくれた。
おし、これでまずは余裕を持って試合を作れるかなというところだが、逆に先制した辺りから、ギアを一段上げてきた相手に徐々にプレスがハマらなくなっていく。対してこちらの攻撃は、なかなかフィニッシュにつながらないまま。
同点弾を先制から約10分後。DF裏に出されたロングボールに追いついたディエゴ オリヴェイラ。この時、ゴール前に走り込んでる東慶悟を誰もケアできていなかった。
ゴール前には誰もいなかった。背後から追いかけていた岡本追いつけず、大野は何故かシュートコースを防ぎに飛び込んでくることはなかった。最後はこぼれてきたボールを東にゴール隅に流し込まれてしまった。
【公式】ゴール動画:東 慶悟(FC東京)27分 湘南ベルマーレvsFC東京 明治安田生命J1リーグ 第2節 2019/3/2
ペースが掴めないまま追いつかれてしまって、このまま同点で前半を終えて仕切り直したいと思い始めた40分、ちょっとした隙を突かれてしまう。
またもやロングボール一本でDF裏に出されるボール。山根が足を出して先に触ったのはいいが、それでコースが変わったルーズボールを競り合う展開に。
しかし走り込んでいた永井と振り向いて追いかける秋元では、スピードの差がありすぎた。奪われてクロスを上げられてディエゴの強烈なシュート。正面ではあったが秋元はこぼしてしまい、そこに全速力で走ってきた橋本に詰められてしまった。
【公式】ゴール動画:橋本 拳人(FC東京)40分 湘南ベルマーレvsFC東京 明治安田生命J1リーグ 第2節 2019/3/2
正面からのシュートだしきっちり処理してほしかったところだけど、これを秋元のミスと呼ぶのは少々可哀想だ。ディエゴにフリーで打たせてしまっているし、橋本には誰も反応できていない。DF陣全体での連携の甘さが生んだ逆転ゴールだろう。
それでも1点差、ハーフタイムの修正で何とか盛り返してという所だったが、後半開始直後に不運なPKで3点目を献上してしまう。岡本のハンドを取られたわけだが、滑り込んだ腕にボールが転がってきて収まっちゃっただけだもんなぁ。
この3点目でガクッと来そうなところだが、そこで凹まないのが去年の荒波を泳ぎきったチームの自信か。武富の意地の2試合連続ゴールで再び1点差に戻してみせた。
【公式】ゴール動画:武富 孝介(湘南)55分 湘南ベルマーレvsFC東京 明治安田生命J1リーグ 第2節 2019/3/2
時間にしてまだ55分、まだまだ試合はわからない…のだが。やはりどうにも攻撃が思うような形にならない。攻撃はシュートまで行けず、守備ではピンチをギリギリで防ぐ展開が続いた。加速と最高速で一歩届かない。
後半ロスタイムのコーナーキックには秋元までゴール前に上げるなど最後まで攻め立てたが、執念実らず。1点差のまま、タイムアップの笛が鳴り響いた。
総評:☆☆☆☆☆
もうちょい対応が良ければ、最初の2失点は防げたかもしれない。3失点目は不運というには厳しすぎる失点。ただ失点シーンよりも、"自分達のやりたいこと"で相手に上回られ続けたという事の方が、ダメージは大きいだろう。
久保くんはもとより、誰も彼もが最高速に到達すると手がつけられなかったね。アレだけの素早さで正確なプレーができてこその、J1上位なんだろう。
何も出来なかったわけではないが、札幌戦のパフォーマンスの半分も出せたかどうか。相手から積極的にプレスをかけられるとこうなるのは、なかなか治らないね。
それを覆していくには、更に『加速』していくしかないのだろう。次のリーグ戦の対戦はシーズン終盤の11月末。それまでに真っ向勝負でFC東京を凌駕するだけの『加速』ができるようになっていなければ。
まだ開幕2戦目、課題が明確になるのは悪い事ではない。下を向いてる暇は無い、日々の試合の中で成長を続けていかなければ。
次の試合は
週の真ん中水曜日、ディフェンディング・チャンピオンとして迎えるルヴァン杯予選の初戦は、今季初のアウェイ。しかも去年降格したJ2長崎だ。今年から大竹と亀川が加入して、リーグ戦は1勝1分らしい。
去年のリーグ開幕戦で当たった時もそうだったが、カテゴリーが分かれた今年は更にやりにくい状況だ。相手はJ1を食ってやろうと普段以上に意気込むだろうし、我々だってどんな内容でも勝利は当然という目で見る。
もちろん勝負事なんで、そんな簡単に上手くいくとは思わない。おそらく去年同様大幅なターンオーバーをするだろうしね。今季初出場の選手達が、リーグ戦出場のメンバーのケツを蹴り飛ばすような、これぞという湘南スタイルを見せてくれますように。