湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

2022年回顧録

終わってみれば12位フィニッシュとはいえ、最終節まで残留が確定しない激動…もしくは例年通り(笑)のシーズンだった、湘南ベルマーレ。13節までの低迷期の間は…正直どうなってしまうのかと思ってたよ…。

低迷期(第1節~第13節)

ただの一戦だけではない開幕戦で、いきなり退場者を出して敗戦。埼スタでは得点差以上の完敗。新コロの影響でベスメンも組めない時期を挟み、ガンバ戦で山本の流血ヘッドで初勝利したものの、清水と横浜に4失点…。

ル杯のグループリーグは突破できたものの、リーグ戦では13試合で8得点21失点。毎年の事とはいえ、得点不足はさっそく顕著に現れていた。

サブには入っていた町野、スタメンは3節から。序盤で2ゴールと良いスタートを切ったものの、負傷か新コロで6~7節は不在。その後はゴールは生まれず。好調をキープしたまま試合に出続けていたら、もっとゴールを量産できていたのかなぁ…。

躍進期(第14節~第20節)

鬱憤を晴らすかのように、7試合を5勝1分1敗と怒涛の勢いで駆け抜けた。10得点(町野2戦連続2ゴールを含む6ゴール)3失点と、文句のつけようがない戦績。消化試合数以上の勝ち点まで戻して、残留争い参戦の準備が整った。

この展開で勝てたのは大きかったなと思うのが第20節のガンバ戦。大橋のゴールで先制したものの、杉岡がイエロー2枚で退場。終盤にはこの日がJ1デビューだったGK馬渡が緊張からか脚をつっていたが、何とか逃げ切れた。

でも何といってもチームを勢いづけたのは、川崎戦でしょう。去年の王者とのアウェイ戦で、11分で4ゴールを奪っての勝利。結果にこそつながっていなかったけれど、積み重ねてきたモノがあって、それが花開いたんだろうな。

停滞期(第21節~第31節)

結果を出した町野が日本代表に初招集されたりしていたこの期間。10試合で1勝6分3敗の勝ち点9。勝ち点こそ拾ってきたものの、突き抜けるための勝利に届かない、もどかしさ。何とか消化試合数<勝ち点は維持していたけれど。

川崎に逆転勝利できた第28節は、ラスト10戦に向けても大きな勝ち点3となった。後半アディショナルタイムの阿部+やーまんの決勝ゴールは、2022年の湘南の私的ベストゴール。トップ3ゴールは最後にまとめとこかね。

第29節アウェイ清水戦も忘れてはいけない。後半アディショナルタイムでのウェリの執念のヘッドで掴んだ勝ち点1、というよりは清水から勝ち点2を奪った。残留を争う相手に手痛いダメージを与えられた。

追込期(第32節~第34節)

そしてラスト4戦。アウェイで東京を圧倒。調子を上げてきていた神戸にはコケるも、ホーム最終戦鳥栖に圧勝。ドロー以上で残留確定の最終節アウェイ柏戦でも勝利して、自力で残留を決めることができた。

4戦3勝1敗。ラスト10戦の段階で1試合平均1.5点が必要だった勝ち点40を最終節で越えてきた。停滞期に、ドローで残留可能性をつないできたことが活きた。勝ちに行って勝てるまでチームを成熟させることができた。

総評:☆☆☆☆☆☆

山口さんが開幕から指揮を執る最初の年、選手も残せてかなりの期待感で始まった2022年。5位すら不可能ではないと思っていた。でも、スタートダッシュでコケて新コロでベストメンバーも組めず、序盤の13試合で1勝4分8敗。

8敗の半分をせめてドローにできていたら、全く違った流れにもなっただろうが…。もしも町野の覚醒が無かったら、もしくはもっと遅れていたら、正直なところ残留は厳しかっただろう。

町野修斗。湘南2年目の今年は30試合(1796分)に出場、64本で13ゴール。得点した10試合は8勝2分で負け無しと来たモンだ。J3から日本代表に登りつめた、まさしくシンデレラストーリーとなった。表のMVP。

町野修斗 2022 選手データ | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

そして阿部の加入も大きかった。スタメンは4試合しか無かったが13試合(481分)に出場、シュート13本で3ゴールは町野を上回る決定率。ゴール数以上にチームを助けてくれたように思う。期限付きと言わず定住してほしいが…。

阿部浩之 2022 選手データ | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

ワイドに広教が定着したのは良かったね。去年までは3CBだったが、正直やらかしが多くて不安が拭えなかった。豊富な運動量を活かせるワイドが天職なのだろう。DFでの出場は、もう緊急事態のオプションでいいw。

途中で田中とながきくんが去った中盤の底。米本に負担が集中しそうなところで、フォローどころかポジションを奪ってしまったのが、茨田。ポジションが一列下がっても通年で試合に出続けチームの要であり続けた、影のMVP。

岡本/大岩さん/大野と次々と姿が消えていく中、谷を中心にギリギリの人数でゴールを守り抜いた守備陣。大量失点の試合こそあれど、今年は比較的ボーンヘッドな安い失点が少なかった印象。守備は結構安定したんじゃないかな。

あとは…なーんにもできないまま右往左往するだけの試合が何試合かあったことか。あれ何だったんだろなあ。序盤だけじゃなくて、終盤戦にもあったのは、ホント意味わかんない。来年は、せめて最初の数試合で無くなりますように。

最後に、町野阿部以外のFW陣と、今年はほとんどサブにも絡めなかった若手陣。5位を本格的に狙いに行くには、君らの今以上の奮起が必要になるぞ。今までの延長線上では足りないってことだけは自覚しておいてくれ。

2022年私的ベストゴール

☆3位:第18節 vs.京都(A)/米本スルーパス→畑クロス→町野シュート!

☆2位:ル杯GS第2節 vs.磐田(A)/池田の低弾道ロングシュート!

☆1位:第28節 vs.川崎(H)/阿部の完璧スルー→やーまんクロス→阿部シュート!