6台で競り合うレース、ファイナルラップ。第一コーナーに先頭で入ったのは湘南、集団を引っ張る。僅差で京都福岡清水ガンバ、わずかに遅れて磐田と続く。抜きどころはあと2ヶ所、その先のヘアピンと、最終シケイン。(※想定は鈴鹿w)
湘南は順調にヘアピンをクリア。京都はインでわずかにミス、福岡に先行を許す。京都の後ろで清水が巻き込まれる間に、ガンバがアウトから一気に前に出る。磐田が京都清水を避けようとしてコースアウト。残り半周、湘南はまだ何も手にしていない。
スタメン
明治安田生命J1リーグ第33節
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2022年10月29日
🆚 #サガン鳥栖 ⏰15:00KO
スタメン発表🔥
GK #谷晃生
DF #舘幸希 #山本脩斗 #杉岡大暉
MF #石原広教 #タリク #茨田陽生 #山田直輝 #中野嘉大
FW #瀬川祐輔 #町野修斗
SUB 富居 岡本 大岩 米本 平岡 阿部 ウェリントン#bellmare #ベルマーレ pic.twitter.com/oBJhcozcLs
一番の朗報は、大岩さんが戻ってきたこと。かなり時間がかかったが、ホーム最終戦に戻ってきてくれたのは嬉しいね。大野か支えてくれたとはいえ、怪我や新コロでどうなるかわからなかったからね。これでCBセンターは大丈夫、だろう。
GKDFアンカー両ワイドまでは終盤戦のテンプレ。前線はタリクやーまん瀬川町野。選手は少々入れ替われども、目標は遠くなれども、積み重ねてきたチームの成熟を感じられる。スタメン発表からワクワクが止まらなかった。
今年は(も?)週末に雨が多かったけれど、ホーム最終戦は天が微笑んでくれた。風も少々あったけど、試合中は上着をしまいこんで観れたほど。終わりよければ…ではないが、ここで雨とかでなくてホントよかった。
なんかじいちゃんに会うのも久しぶりな気がするんだよねえ。元気そうで何より。ホーム最終戦ということもあってか、久々のチャントにノリノリでござった。
総評:☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「皆さん今日の試合どうでしたか?」「まぁ監督やっててこんな事言うのも何ですが、こんな楽な試合はないです。」ホーム最終戦セレモニーで山口さんが、笑顔でこんなことを言っちゃうくらいには、安心して観られる展開だった。
実際選手達も、まるで残留争いの渦中にいる悲壮感を感じさせない、実に楽しげな雰囲気でプレーしていた。どちらが上位なのかわからないほどだったなぁ。
今年だけじゃない、はるか以前から。湘南に必要なのは得点力であると言われ続けてきた。夏の阿部の加入も大きかったが、何といっても町野の覚醒が中盤以降の追い上げに大きく寄与した。それはこの試合でも、大きなチカラとなってくれた。
開始早々に広教のピンポイントクロスをヘッドで叩き込み、前半半ばにはタリクの献身的な守備からのこぼれ球をブチこんでみせ、圧巻の2ゴール。W杯選手発表前の最後のアピールチャンスに、きっちり結果を残してみせた。本当に頼もしくなったものだ。
そして湘南3年目の谷が、攻撃陣の頑張りに応えるかのようなゴッドセーブをこの日も魅せてくれた。完全に読み切ってのPKストップを含め、3点分くらいは阻止してくれたんじゃなかろうか。攻守の歯車がガッチリ噛み合っての快勝であった。
この日は実に久しぶりにホーム平塚で声出し応援が解禁。試合前にはチャントレスの間に引退した石原直樹に、セレモニー後には去年亡くなったオリベイラに、チャントが送られていた。早く全面的に解禁される日が戻ってきますように。
ダンマク長すぎわろた #bellmare pic.twitter.com/rSUgyiwPxa
— レヴィ (@revys48) 2022年10月29日
まだ何も決まってないけれど、力強い一歩になったのは間違いない! #bellmare pic.twitter.com/f5WrtgYvbU
— レヴィ (@revys48) 2022年10月29日
【番記者の視点】2発の湘南FW町野修斗が日本代表ドイツ遠征で得た自信と風格…“新戦術”もたらしJ1残留ぐいっ : スポーツ報知
残留争い
【Jリーグ公式】2022シーズン J1残留争い条件まとめ :Jリーグ.jp
冒頭でレースになぞらえてみたが、磐田直接対決で負けて降格確定。清水がコケて、京都がドローで。勝った湘南福岡ガンバが抜け出した。今節の結果をもって、自動降格からは脱出できたのは、ひとまず安心。最終節でドロー以上で、残留が決定する。
ただ条件は楽になったが、まだ何も決まっていない。最終節で湘南が負け、福岡が得失点差も絡むが恐らくドロー以上、ガンバ京都がどちらも勝つようなことがあったら、思い出すのもイヤな緊張感の、"あの"入れ替え戦に回ることになる((((;゚Д゚))))。
しかも、この4チームの最終節が全部アウェイ戦なんだよね。湘南対柏、福岡対浦和、ガンバ対鹿島、京都対磐田。ホーム最終戦で絶対に負けたくない相手に、勝ちに行かなければいけないツラさ。さて、どんなドラマが待っているんだろう。
ついに最終節だ!
来週末の11月5日、アウェイ柏戦ですよ。その柏さん、順位は7位ではあるが直近9試合で5分4敗、実に8月頭以降勝利から見放されている状況。一時は首位を伺おうかという勢いだっただけに、せめて最終節こそと闘志を燃やしているだろう。
湘南は、上でも書いたけどドロー以上で残留確定。自力で決められる状況まで持ってこれたのは嬉しいね。ただね、ちょっと待って欲しい。残留争いから抜け出していった神戸さんと、気がつけば勝ち点2差なんだよ。
つまり、アタリマエだけど湘南が勝って神戸が敗戦なら12位でフィニッシュできるということ(神戸ドローだと得失点差でおそらく届かない)。もちろん残留は大目標だけれど、1つでも上の順位を目指すことと同時に目指せるなら、勝ちたいよね。
残留だけじゃない。二桁勝利も、昇格組(+アノ人が監督)の京都より上の順位も、大正義神戸さんより上の12位フィニッシュも、町野の得点王も。奪えるモノは、最後の最後まで手を伸ばし続けて、胸を張って掴み取ろうじゃないか。
スプーンカーブをスムーズに加速、バックストレートで神戸のスリップストリームに入り、130Rを全開で回って、シケインで神戸のインに飛び込んで、勝負。もちろんクラッシュだけはゴメンだが、アクセルは最後まで踏み続けてもらいたい。