優勝への道は遠く降格の心配も無い、見事な中位の浦和さん。浦和のリカルド監督は、湘南への警戒をコメントする一方で、試合間隔の問題もあり、タイトルの可能性が残るルヴァン杯のために大きなターンオーバーをしてきた。
浦和リカルド監督「生き残るための生存本能がある。プラスαの力が出る」 残留争い中の湘南を警戒 : スポーツ報知
それは別にリーグ戦軽視ということではないし、クラブとしての最善の選択肢であろうことは、対戦相手のことなれど理解できる。しかし当の浦和ゴール裏は、今年のクラブの戦い方と成績に大きな不満を抱えていたらしい。
アウェイ側ダンマク #bellmare #urawareds pic.twitter.com/AW9uLum9W2
— レヴィ (@revys48) 2022年9月17日
『試合日程が残っているのに』『アウェイ戦のゴール裏で』『試合前に』コレを掲げる意味がわからない。出すにしても、『ホーム最終戦の試合後』に出す内容だよ。
これは湘南と浦和のゴール裏文化やサポ気質の違いって話じゃないからね。これから試合って時にこんな『お気持ち表明』を無遠慮に突きつけられて、モチベが上がる選手なんているわけがないんだよ。
スタメン
明治安田生命J1リーグ第30節
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2022年9月17日
🆚 #浦和レッズ ⏰19:00KO
スタメン発表🔥
GK #谷晃生
DF #岡本拓也 #山本脩斗 #杉岡大暉
MF #石原広教 #池田昌生 #茨田陽生 #タリク #中野嘉大
FW #瀬川祐輔 #ウェリントン
SUB 富居 舘 畑 山田 米本 阿部 町野#bellmare #ベルマーレ pic.twitter.com/5BxKEKRNuO
さすがにミケルはメンバー入りしなかった。スタメンで注目は前節で劇的な同点ゴールでチームを救ったウェリか。調子を上げてきているという認識のようで、この日も動きは悪くなかった。今の湘南にはまだまだ必要な選手だ。
コロナ陽性の山口さんの代わりに監督代行を努めたのは、キジェ・クライシス以来の高橋さん。とはいえあの時とは状況がまったく違う。その場にこそいないが、山口さんがオンラインで選手に言葉を伝えられていたようだ。
曇天
台風接近…と言ってもまだ本体は九州で、その余波みたいなものだったが、とにかく大雨が心配されていた。まーたかとイヤになったが、試合日がつかづくにつれて徐々に降雨が始まる時間の予測が遅くなっていった。
鬱陶しいほどの曇天と、こんな日に限ってほとんど吹かない風と、プールの中にいるかのような湿度。それでも後半にちょろっと降った程度で済んだのはラッキーだった。何より、残り少ないホームの試合が台無しにならなかったしね。
総評:☆☆☆☆☆☆
瀬川のヘッド(枠外)。瀬川のシュート(DF直撃)。山本のヘッド(クロスバー直撃)。中野のクロス(広教触れず)。広教のヘッド(枠外)。タリクのスルーパス(瀬川に通らず)。ウェリのシュート(枠外)。
他にもあったかな。覚えてるだけでも、前半だけでこれだけのゴールに直結しうる場面を作り出した。ロスタイムのウェリのシュートは特に決定的だったなぁ。ハーフタイムに引き上げてくるウェリが、ホントに悔しそうでねぇ…。
浦和さんがハーフタイムに修正して、選手交代と共に五分に戻されたけど、後半もチャンスを作れていた。サイドの攻防で押し負けず、守備では(前半だけで2回も相手選手と激突した)谷を中心に体を張った。
浦和さんがそこそこ自由にボールを持たせてくれたってことはあるにせよ、チームとしては攻守に目指してきたことを表現できたのではないか。上積みできるとすれば、あとわずかのパスの精度と、ゴールだけ。
それにしても最後なぁ…。主審がコーナーを示して、VARの確認を待って、そのまま試合終了ってなぁ…。時計止めてたんだから、VARの分延ばしてワンプレーできたろうにさぁ…。ルール上の問題は無いにしても、最後までやらせてほしかったなぁ…。
【湘南0-0浦和】ため息と猛抗議。主審が一旦待たせたCK、蹴る前に試合終了の笛 | サカノワ
「どういうリアクションになるかを考えなかったか」家本元審判員が湘南対浦和の“CK直前に試合終了”を問題視。規則上ミスではないが… | サッカーダイジェストWeb
残り5試合
順位表が大変なことになってしまったなぁ…。足を止めなかったことでギリギリ降格圏には堕ちてこそいないが、11位から17位までが勝ち点6以内の大混戦。
残り試合が4試合か5試合で違いはあれども、この順位のクラブが全勝できる可能性を考えれば、今の勝ち点差なんてあって無いようなものだ。耐久レースが、ほぼ横一線からのスプリントレースになってしまった。
勝ち点40に届けば万全だろうが、残り試合分の5を積んだ36では足らないかもしれない。先の見えない戦いは、最後まで続いてしまいそうだ。
次の試合は
めでたく谷も町野も招集された代表ウィークを挟むので、次は10月1日(土)にアウェイで桜な方の大阪さんですよ。ホームでの試合は、思い出したくもない激安な2失点で負けている。
その桜さん、困ったことに絶好調。ACL圏内まであと一歩の4位なんて好位置につけている。途中ルヴァンの2試合を挟むとはいえ、試合は更に1週間先。日程的な有利不利は皆無だろう。
湘南は、どこかで勝たねばならない。つまりはゴールを相手より決めなきゃいけないってことだ。…なぁんてことは、もう理解しているだろう、心の底から。
残り5試合、そろそろ反省と悔恨と生存本能を爆発させる時だ。自分達がJ1に相応しいチームであることを、証明してみせてくれ。