公式発表では少々修正されたものの、概ねこのような数字になった試合。支配率4割なれどシュート数が相手の1.5倍以上の20本越え。『決定力を補うために攻撃機会を増やしていく』という目論見は十分に達成できていたんだ。
眞壁さんの「何も出来ずこのスコアだった時代もあるけど、今日は可能性を感じる大敗だと思う。」という言葉も正しい。ここまで多少なりとも勝ったり負けたりできていたなら、明るい未来も想像できただろう。
ただ今は、ここまで積んでもこのスコアになってしまうんだ…という哀しみの大きさが勝ってしまう。当然ながら、シュート数を競うスポーツではないのだ。
【会長のPHOTO日記:5月14日】1-4 « 湘南ベルマーレ公式サイト
スタメン
明治安田生命J1リーグ第13節
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2022年5月14日
🆚 #横浜F・マリノス ⏰16:00KO
スタメン発表🔥
GK #谷晃生
DF #大岩一貴 #舘幸希 #杉岡大暉
MF #石原広教 #茨田陽生 #米本拓司 #タリク #畑大雅
FW #大橋祐紀 #ウェリントン
SUB 立川 大野 田中 山田 池田 永木 町野#bellmare #ベルマーレ pic.twitter.com/zZfsXfCZxk
変更はサブGKが富居から立川になったことと、赤紙出停の瀬川の代わりにサブだった大橋が入り、大橋の分の空席には戻ってきた田中が収まった、という程度。ほぼ前節福岡戦と同じメンバーとなった。
ル杯でもメンバーが落ちたようにみえないほどに層の厚さを誇っているが、それでいて競争によるメンバーの入れ替えが起こらなくなった…というのは、少々気になるけれども。怪我人との兼ね合いもあるから、簡単にはいかないんだけどね。
総評:☆☆☆
なかなか勝てない中での、ホームでの神奈川ダービー。普段以上に結果が必要だった試合で一週間前から変更なしということは、監督にとっての現状でのベストメンバーということ。そして、そのメンバーで大敗してしまったという事実。
キックオフ直後から決定機と呼べるだけのチャンスが立て続けにあって、今日はちょっと違うぞというところを見せくれてはいた。だがミスから先制を許すと、マリノスは簡単に立ち直ってしまった。
優しい報知さんは『ノーガードの打ち合い』と書いてくれたけど、実際にノーガードなのは湘南だけだった。相手の体制を崩そうと必死にジャブを繰り出すも、逆に手痛いカウンターを食らい続けた。
【番記者の視点】J1湘南が横浜Mと“ノーガード”の打ち合い…シュート21本打つも4失点敗戦に見た山口智監督の矜持 : スポーツ報知
あれだけこちらのガードの隙間を狙って的確に殴られていたら、試合にならない。負けているのだからリスクを負って前に出なければいけないのは理解できるが、もう少し守る方も踏ん張ってもらいたかったところ。
この乖離の激しいスタッツとスコアを「可能性を感じる」で流せる余裕は、まだ湘南にはあるのだろうか。すでにシーズンは1/3を過ぎてしまっているのだが。
次の試合は
水曜日にル杯グループステージ最終節、平塚で磐田戦ですよ。磐田さんは勝ち点2差の3位、ステージ突破のためには勝利が絶対条件。逆に湘南は引き分け以上で突破で、条件的には有利なことには変わりない、のだが。
何と行っても、最近チームのバイオリズムが悪すぎる。これでグループステージ突破ができなかったら、わずかに灯る希望の光までもが吹き消されてしまう。今年のここまでの闘いで、唯一と言っていい積み重ねてきた結果。ここで止めてはダメだ。