湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第18節_vs浦和(A)】『4発3点アップセット』◎3-2

相手のエースにスーパーなゴールを決められ、こちらはなかなかシュートにさえ届かない展開。それでもなお愚直に、前からボールを奪わんとチャレンジを続けていた。

90分続くのかというハードワークが実ったのは、実に87分のことだった。ウェリさえもタイムアップ直後に崩れ落ちるほどの消耗戦の先に、前半戦最後にして今期最初の逆転勝利が待っていた。

スタメン

試合間隔が一週間空いたこの日、タリクも帰ってきていた。福岡戦で組んだ時に大いに可能性を感じたタリク&ウェリのコンビは、今後も継続してもらいたいところ。

この日、右ワイドが岡本でもコバショーでもなく、畑。そして試合の途中で左ワイドの高橋諒とポジションを入れ替えたことが、その後の同点弾の布石ともなっていた。同じメンバーでも色の違う攻撃のできるオプションになっているのが面白いね。

浦和卒業生でスタメンを外れた岡本とウメさんも、その悔しさを結果にきちんとつなげてみせてくれた。後半戦も切磋琢磨してくれればええことよ。

対する浦和は何といっても来日以来大活躍を見せる"汎用人型決戦兵器"ユンカー。彼を抑えるにせよパスの供給源を抑えるにせよ、彼にどれだけ自由を与えず、仕事をさせないかが試合のバロメータになる…と思っていたのだが。

試合

【00:45~01:35】前半9分

右サイドで守備の間をパスをつながれて抜け出されてしまう(ミス1)。ウェリが駆け寄るも、寄せが軽くて間に合ってるのにクロスを上げられてしまう(ミス2)。素早く低いクロスでゴール前で混戦、クリアできたのにできなかった(ミス3)。

ゴール前で倒れた槙野が足を伸ばして、ボールをユンカーの方にちょんと転がす。足を振り抜く予備動作もなく、膝から下だけを素早く振って谷のニアをブチ抜くだけの威力のシュート。いきなり仕事をされてしまった。で、それはそれとして。

【01:35~02:24】前半27分

浦和に行った"不思議の子"金子が、自軍ゴール前でタリクのプレスに慌てたか、ウェリが狙っていたところにパス。ウェリが難なく回収して後ろの田中に落とす。

田中、即座に町野へパス。町野もシュートに行けたところで、やーまんの「スルー!」の声に呼応。リスクを負って上がってきたやーまん、走り込んできた勢いのままにシュート。ボールは槙野の足に当たってコースを変えて、ゴールに吸い込まれた!

【03:03~04:06】後半8分

左サイドからの高橋諒のクロスが相手ゴールで跳ね返されると、ボールの落下地点にはユンカー。ヘッドで小泉に優しく渡しておいて、自身は猛然と湘南ゴールへ走り出す。その先へ、2人ついていたDFも触れない絶妙のスルーパスを通されてしまう。

DFを置き去りにして、大きく蹴り出しながら突き進むユンカー。谷はボールに誘い出されてハンパな位置まで上がってしまっていた。それを嘲笑うかのように、完璧なループシュートでたった2人のロングカウンター完結。これはもう相手を褒めるしかない。

【04:06~04:45】後半18~19分

またもカウンターからユンカーの強烈なシュートがポストを叩く。その直後には至近距離からの波状攻撃3連発を、谷がことごとく弾き返す! 3点目を先に取られたら試合が決まりかねない状況で、この集中っぷりは見事!ヽ(`▽´)/

【04:45~05:28】後半25分

田中~やーまん~途中から左右入れ替わりで左サイドに"戻ってきた"畑へとボールが回る。試合後の監督コメントによれば、普段から想定してやってきた形だという。

上がってきた大野?がDFを引きつけたところで、畑が右足でインスイングでゴールに向かうクロス。浦和にユンカーなら湘南にはウェリがいる。槙野の前に走り込むと、打点の高いバズーカヘッドでGK鈴木彩艶のパンチングをも上からねじ伏せた!

なかなか攻撃がハマらないと見るや、プランBで新たな道筋を切り開いてみせた浮島采配。それに応えた畑。そして流石の破壊力のウェリ。これにて再び同点。

【05:28~05:28】後半41分

GK鈴木彩艶、町野のプレスに思わずパスミス。ゴール正面で名古が回収。縦に抜け出したウメさんにパスが通ると、最初のクロスは跳ね返される。二度目のクロスも先に触られるが、ハンパなクリアボールの先にはドフリーの岡本。

なんでマークついてないんだ??という疑問はさておき、そんな状況で裏ストライカー岡本が外すわけがないのだ。胸トラップからの左足ボレー一閃、豪快にニアをブチ抜いて逆転のゴール!

総評:☆☆☆☆☆☆☆☆

大惨敗を喫したルヴァン杯から一週間、この日の勝利はチームに大いなる勇気をもたらすものになったハズだ。ベンチとピッチ内が一つになって、数少ないチャンスを確実にモノにしての勝利…言葉にするのは簡単だけども、実現するのは難しい。

いきなりのマズい失点、前半のうちにミスに乗じて追いついても、相手のエースのカンペキなゴールで突き放される。そしてこちらはシュートにすらなかなか行けない状況が続いていた。よくあそこから逆転してくれたものだ。

相手のミスが絡んでの2点があったとはいえ、そのミスも前からプレッシャーをかけ続けて生まれたモノだからね。堂々と胸を張れる勝利だよ、うん。

終わってみればシュート本数は4対17。エースの2ゴールで耐えきった谷も見事。それがどれだけ響いたのかはわからないが、五輪代表には谷が選出され、鈴木は落選。ミスが決勝ゴールに直結してしまった事も含めて、明暗分かれる結果となった。

これにて前半戦19試合が終了して13位、4勝9分6敗の勝ち点21。降格圏からの差を広げて、同じペースで行ければ勝ち点40以上を目指せるところまで持ち直すことができた。後半戦は、もうちょい白星を増やせるといいな!w

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次の試合は

後半戦の開幕は、日曜夜にホームで柏さんを迎撃ですよ。広島さんに競り負けた前節に続いて、水曜日の浦和戦でも0ー2の敗戦。これにて直近8試合勝利無しの4連敗。地力のあるチームだけに、復調の機運を与えたくはない。

湘南はといえば、後半戦を今季初の連勝でスタートしたいところ。ここで勝てば中位グループ戦線への参入も見えてくるが、足踏みすれば再び残留争いの熱に炙られる。日程的な有利もあるし、ここは負けられない。いや、いつでも負けられないけど。

台風が発生して週末までに北上っぽいけど、天候がどうなりますか。