湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・第16節_vs川崎(H)】『立ち位置ディスカバリー』△1-1

近年のJリーグの『絶対王者』川崎。今年も湘南以上の連戦を闘いながら、リーグ戦の開幕からの無敗を継続したまま平塚に乗り込んできた。スタメンの選手が少々入れ替わるくらいでは落ちないだけの選手層、であることを示している。

そんな相手を封じ込めて、自分達の時間帯にゴールを奪い、相手の主力を引っ張り出して、81分までリードできた。追いつかれても雰囲気は落ちるどころか、逆転を目指して最後まで熱く燃えあがっていた。

スタメン

川崎がスタメン5枚を入れ替えてきたというなら、湘南とて4枚替えなのである。しかも畑が右ワイドでリーグ戦初スタメン。初スタメンの相手が蛮族というのも大変だが、いきなり川崎相手にワイドの刺し合いで負けてなかったのはお見事。

最前線はウェリントンと町野。前節サブにも入らなかったのは、疲れだったのかな。大橋は軽い負傷でもしているのか。ウェリは最後までピッチに立ち続け、攻守に文字通りに先頭に立っていた。

そういえばタリクは肉離れで数週間の離脱だそうな。五輪休み明けにはカンペキに仕上げて戻ってきてほしい。もうちょいタリクウェリのコンビは観たいぞ!

総評:☆☆☆☆☆☆

こんなにも悔しくも前向きなドロー、久しぶりの感覚だ。ここまで川崎を抑え込めるなんて、正直思ってもいなかった。ただの川崎じゃないもんな、トップの戦績を維持し続けている、毎試合3得点を目指すと豪語する最強"蛮族"川崎なのだから。

そんな川崎を、キックオフからプレスで追い回し、思うようなプレーをさせない。何か開き直ったかのような、徹底した前のめりっぷりで前半を駆け抜けた。後半さらにギアを上げて川崎陣内で押し込んでいた時だった。

しびれを切らした川崎ベンチが動いて、家長三苫橘田を準備させる。プレーが切れたら一気に流れが変わる…という局面で、波状攻撃で攻めきって先制点を奪いきってみせたのだからタマラナイ。この日の湘南は、川崎の思惑の先を走っていた。

明らかに攻撃の鋭さの増す川崎の攻撃を、レアンドロ ダミアンの同点ゴールをVARに救われながらもw、跳ね返していた。しかしあの時間ラインが下げられて、ラストパスを出さんとゴール前に侵入してきた山根に、中村駿の対応が一瞬遅れた。

それにしても、あのゴールはどうにもならんな。舘も圧をかけていて、振り向けない→周りに誰もいない→ならコレでいいかって瞬時にオーバーヘッドに行けるかね普通。しかもキッチリ決めてくるんだものなぁ…大したモンだわ。

同点になってからもアグレッシブに何度もゴールに迫ったが、届かず。勝てるチャンスは確実にあった。結果的にはドローだったが、その内容は「勝ち点3を逃した」と胸を張れるものだった。

今の自分達にはコレだけのモノが出せるんだという自信を得ただろう。川崎というモノサシで、自分達の今の相対的な立ち位置も見えただろう。これだけの試合ができることを実証してみせたのだから。

次の試合は

日曜日にアウェイで徳島戦ですよ。…ええ、そうです。アノ徳島なのです。忘れもしない2019年J1昇格プレーオフ。崩壊しかかったチームは、ギリギリのところでJ1残留を決めて、あれからなんやかんやとJ1にいる。

その徳島、4連敗のあと広島に勝利、名古屋にドロー、そして前節はガンバさんに8試合ぶりの勝利を献上した模様。それでも既に今年5勝しており、勝ち点2差で順位が湘南のひとつ上。つまりは所謂6ポイントマッチってヤツなのだ。

湘南がそうであるように、徳島も2019年のチームとは変わっている。でもあの時から残っている選手は、そして徳島のサポーターは、けしてあの試合の悔しさは忘れていないだろう。激しい試合になりそうだ。

さて、湘南。何が出来るかは、川崎戦でわかったろ。何が出来れば、自分達のストロングが出せるかは、わかったろ。ならば、川崎戦のレベルが常に出せるように、己自身をコントロールできるようにならなくては。

背中を押す湘南サポーターはいない四面楚歌のスタジアム。あの激戦への想いに負けないハートの強さを持って、徳島に乗り込んでいってほしい。