未勝利最下位が相手だからといって、楽勝だぜフフーンなんてお気楽でいられるほどナメられる立場じゃないし、強くなった記憶もない。ただ、ここ一ヶ月積み重ねてきたモノが出せたなら、恥ずかしい試合にはならないだろう…なんて思っていたんだけどな。
恥ずかしかったな!どうしてこうなった、と頭を抱えるほどに情けない2失点。この一ヶ月、一度もこんな試合をしてこなかったんだが。言いたくも無いし、選手もそんなつもりは無かったろうが、前節の勝利で"弛んだ"としか思えぬ。
スタメン
【J1リーグ第14節 横浜FC戦(A)スタメン】
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2021年5月15日
GK: #谷晃生
DF: #舘幸希 #石原広教 #田中聡
MF: #岡本拓也 #名古新太郎 #中村駿 #山田直輝 #高橋諒
FW: #町野修斗 #タリク
サブ:富居 大野 茨田 古林 大橋 池田 ウェリントン#bellmare pic.twitter.com/xxa4rTWo9q
びっくりするほどメンバーをいじってこなかった。いやいじってほしかったわけでもないんだけど、例えばタリクをルヴァン柏戦に回すためにベンチからも外すとか、何か戦略的に動いてもいいところだとも思っていたのでね。
継続パワーを優先した形なのだと納得もできるのだけど、次の柏戦もルヴァン杯グループステージの突破を賭けた大事な試合なのだ。柏の戦力を分析した上で、コレがベターな形であるというのならば、いいのだけど。
総評:★
今年観たことがないような、ふんわりオムレツみたいな空気感をDAZNの画面越しに感じていた。感触が気持ち悪くて「早く試合が落ち着かねーかな」と思っていたら、あれよあれよという間に失点。まだ前半5分だったが、時間の問題とも思えた。
それでもそれ以上の失点はせずに前半を耐え、後半ようやく盛り返してきたかなというところで、相手陣内からのクイックリスタートでDFの裏に走られ、まったく準備していなかった中途半端なところにいた谷をあざ笑うかのように、2失点目。
これ、谷が試合後に泣いてたけど、谷だけのせいじゃないんだよな。誰かがFK始まらないようにボールんとこに立ってて、その間に準備するモンじゃないの。こっちはいろいろヌケていて、相手は初勝利を目指して必死だった。その違いが出た。
2021年5月15日(土)第14節 VS 横浜FC « 湘南ベルマーレ公式サイト
シロートが感じていたこともあながち間違いでもないらしく、監督も選手も似たようなことを言っている。まぁそうよね、何も感じてないわけがないよな。
今回の敗戦で唯一良かったことがあったとするならば、内容的には拾いようがないけれど、結果が前節と逆じゃなくて本当に良かったなと。連続ドローの先がこんなマヌケな敗戦だったら、ダメージは計り知れないところだった。
ひとまずの結果を前節出しておいたからこそ、選手から緊張感が薄れたということもある。だけど、だからこそ変に落ち込むこともなく「次だ次!」と切り替えられる、という側面もあるからね。顔を上げて戦っていくしかないんだから。
まずはこの日の内容と結果を引きずらないこと。それと、もう一度自分達を追い込んで『虎の目』でピッチに立つこと。自分達が前年最下位であり、今年はどこが相手でも挑戦者なのだということを、二度と忘れちゃいけない。二度とだ。
次の試合は
水曜日に、ルヴァン杯グループステージ最終節、アウェイ柏戦ですよ。湘南が情けない試合をする少し前に、FC東京に蹂躙されていたっけな。順位も上下に並んでしまって、何ともバツの悪い再会になってしまった。
前回対戦のドローは、先制されたまま時間が過ぎて「もうダメだー」というところでコバショーの値千金のロスタイム同点弾が炸裂してのモノ。ちなみにリーグ戦では既にアウェイの地では負けているんだよね。うーむ。
この日のメンバーをいじらなかったということはルヴァンを任されたメンバーが最後まで戦うということだ。この日の体たらくを観ていたルヴァン組は、自分達がまず何をしなければいけないのか、…まぁわかってくれているだろう?
ノックアウトステージ進出の細かい条件なんざ気にしなさんな。勝てば突破できるんだから、勝とうぜ。弛んだ空気を吹き飛ばすような快勝、しちゃってもいいんだぜ!