7G→8G→メインと観戦場所を移動してきたので、初めてのバックスタンドというわけではない。でも自分でバックSS席を買って観戦するのは初めて。要塞の真ん前であり、つまりはいつもの席の真正面でもある。なかなかに新鮮な景色であった。
この日は(も?w)やたら風が強くて、ピッチ上では置いたボールが蹴る前に転がってしまうほどで、選手もかなりやりにくそうに見えていた。
バックSS席では左斜め前方から風を受けていた。日除けにかぶっていた帽子が、水分補給のために外したマスクが、油断した途端に何度か飛ばされてしまった。日が出ている間は暑いくらいだったが、ちょっと雲に隠れると風で寒く感じるほどだった。
スタメン
【J1リーグ第12節 札幌戦(H)スタメン】
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2021年5月2日
GK: #谷晃生
DF: #舘幸希 #石原広教 #大野和成
MF: #岡本拓也 #名古新太郎 #中村駿 #山田直輝 #高橋諒
FW: #町野修斗 #大橋祐紀
サブ:富居 毛利 大岩 田中 古林 タリク ウェリントン #bellmare pic.twitter.com/LrkWlMSDXu
アンカーの選択の最優先は中村の様子。それでいて田中をDFに下げずに大野を起用するのは、最近の守備が安定しているからというのもあるのだろう。というわけで田中がサブ落ちしてしまった。経験値的には試合に出し続けたいところだけど。
そのサブにウェリと共に名を連ねたのは、謎の負傷で出遅れていたタリク。いやー待っていたぞよ。・゚・(ノ∀`)・゚・。 試合前のアップではウェリとコンビで身体を温めていた。こうやって対峙すると、やっぱウェリってデケーなw。
総評:★★★★★
強風もあって互いに狙ったプレーができず、剣先をガチガチとぶつけ合ったまま終わったような試合だった。事故の失点もラッキーの得点もなく、互いにネットを揺らしながらも仲良くオフサイドでノーゴールのスコアレスドロー。
しかし継続はチカラなりってことで、負け無しのクラブ新記録だそうだ。何が悪いわけでもなくズルズルと負けていた時代を思えば、『ベルナチオ』なんて呼ばれる時代が来るなんてね。間違いなくチームは成長しているよ。
湘南鉄壁守備「ベルナチオ」あうんの呼吸で7戦負けなしクラブ新記録 : スポーツ報知
ただ、やっぱりドローはドローなのですよ。今以上を望むなら、どこかでゴールを奪わないと、お話にならない。大橋町野のコンビは、ファーストディフェンダーとしての役割は十二分に果たしてくれているけど、その点でやはり物足りない。
好機に絡むこと自体が才能なのだが、やはり町野は悪目立ちしてしまっている。ハイライト動画にもある25分のFKの場面と、57分に後方から縦パス一本で抜け出した場面。どちらも、せめてどちらかでも、強く枠内に叩き込んで欲しかった。
現状のチームのポテンシャルを100%近く発揮できているからこその安定した守備なのだとしたら、慢性的な得点力不足も今のままでは解消できないということ。ここから壁を破るには、凝り固まったバランスを一度自ら崩していくしかない。
終盤のタリクのオーバーヘッド(クロスバー)→こぼれ珠に反応して体勢を崩しながらもボレーシュート(GK反応)の場面。その泥臭くゴールに向かい続ける姿勢に、光明を見た気がした。
次の試合は
水曜日にアウェイで横浜FC戦ですよ。リーグ戦では唯一未勝利が続いているものの、混戦のグループステージでは柏を破って2位に浮上。神奈川ダービーでの勝利でステージ突破&リーグ戦に良い流れを今度こそ、の想いだろう。
もちろんソレは湘南も同じことだ。この試合の勝利の価値がとんでもなく高い上に、ドロー沼の先の勝敗は天と地ほどの差がある。DAZNが「GWはライバルウイーク」なんて盛り上げているが、この一戦も今年の今後を左右するライバル対決の大一番だ。
勝利を目指すのと共に、前述の前線の組み換えもリーグ戦から逆算して行わなければいけない。今までは前線の選手の組み換えが出来なかったが、開幕前に想定していたメンバーがようやく揃った今なら、何でもできる。
守備を破綻させずに攻撃の鋭さを増す前線の最適解は、必ずあるハズだ。 もちろん大橋町野が覚醒してくれてもいいのである!!