起床、５時。狙って早起きしたんだが、早すぎる。それというのも、昨日のタイムラプス動画で味をしめたのでｗ、朝も撮ってみようと思ったわけで。
夕焼けの富士山を観ながら温泉に入り(ながらタイムラプス動画を撮り)、朝陽に浮かび上がる富士山を観ながら温泉に入り(ながらタイムラプス動画を撮り)。なんて贅沢なことかー！ pic.twitter.com/cn3o7QI1pC
— レヴィ (@revys48) 2020年11月13日
土曜の朝の朝食バイキングということは金曜から泊まってる人ばかりなわけで、そこそこ空いていた。…いやそれなりに人はいたけど、辟易するほどでも無かった、だな。
まぁビジネスホテルチェーンの朝食サービスなんで過度の期待はしてなかったし、その期待に応える程度の内容。それでも夕食が２０時前と早かったおかげで空腹すぎて、とても美味しくいただいてしまった。ネギトロが特に気に入ったｗ。
２日目はレンタサイクルを入手して河口湖をぐるっと周る予定だった。どれだけの需要があるのかが読めなかったのでネットで予約できるところを探したら、駅前でやんの。そこまで徒歩だよ面倒だなｗ。そして９時の開店と同時に受領。
借り受けた機動兵器は、ブリジストン製『フロンティア リラクシー』。ふてぶてしい風体ｗに相応しい、前輪モーター駆動のスゴいヤツだよ。実際アシストパワーは、ギュインギュインと聞こえるほどの駆動音で、慣れるまでは怖いくらいだった。
ただこの子、びっくりするほどサドルが固い。スプリングはついてるんだけど、クッションが皆無。高さを調整したりして最適解を探したんだけど、あっという間に尻が痛くなった。この子との相性の悪さが、旅程に大きく影響することになる。
とにかく移動開始。河口湖を左回りに巡りつつ、気になったポイントで紅葉と富士山を撮っていく。そうこうしていると『もみじ回廊』に到着。時間にして１０時２０分ほどで、高くなり始めた太陽が正面から回廊を照らしていた。やはり良い感じである。
あとはライトアップ時間帯でどれだけの魅力が引き出せているかを確認すべく夜に来訪することにして、この時間帯は『もみじ回廊』を離脱するのであった。
もちろん富士山も忘れちゃいない。不思議なもので、見え方自体はそれほど変わらないのに、周りの景色との重ね合わせで表情は変わっていく。そして徒歩の移動距離では見つけにくく、車の移動速度では見落とすスポットが、自転車なら見つかったりする。
ホテル脇の小道。立入禁止ではなかったので怒られはしないだろうが、車で入っていくのも難儀しそうな細い道の先に、絶景が待っていた。河口湖周辺の著名なスポットは粗方回ったけど、富士山を観るというだけなら圧倒的にここが一番だった。
やがて太陽がてっぺんに差し掛かると、陽光と富士山と河口湖のコラボレーションが観られるようになっていた。今更だけど、２日目も快晴であった。
河口湖北岸を巡り終わる頃には、正午を回っていた。そして、この時すでに尻の痛さが限界を迎えていた。すでに普通に座っていられなくて、体を斜めにして太腿で座ってみたり立ち漕ぎしたり、身体に無用の負担を強いていた。
とは言えこの子無しでは移動手段が限られるし、何より土日の２日分をレンタルしていたので即座に返却もバカバカしい。痛みに慣れるしかないのだ。
富士山の見えない南岸の『道の駅かつやま』さんで、何の郷土色も無いキーマカレーを食べつつ休憩。しかし身体がとんでもなく疲れていた。
自転車をこぐという行為自体が運動なのに、更に乗り慣れない自転車で無理な姿勢を続けていたせいで、普段ロクに使ってない筋肉達が悲鳴をあげていた。
どうせスマホの充電が終わるまでは移動もできぬと、道の駅の前の原っぱで大の字。荷物を枕に２０分ほど仮眠。ほぼ無風のド晴天のおかげで１１月半ばだというのに寒くもなく、何の問題もなかった。気持ちよく意識が青空に溶けていったよ。
ちょっと寝てちょっぴり回復したＨＰで、一路『 富士山世界遺産センター 』へと向かう。この頃になると既にほぼ立ち漕ぎ＋アシスト全開になっていた。速い速いｗ。
とても真面目な資料館で、興味深く展示物を拝見させてもらった。無料というのが信じられないくらいの内容で、数百円でも貰っておいたほうがいいんじゃないかね。
フジヤマフロートを食べ終えて１５時半ほど。そろそろ気力体力も尽きてきたので、昨日よりも更に早く宿に戻ることにした。
河口湖畔に何とか戻ってきたら、ﾄﾞﾛﾄﾞﾛﾎﾞﾎﾞﾎﾞと低いエンジン音を響かせて練り歩く高そうな車が周回してんの。その家族やら仲間だかが道をふさいで写真撮ったり旗振ったりしてやがって。こちとら平和な非日常を満喫してるってのに、台無しだよ。
ホテルに戻ってベッドにひっくり返っても、ホテル前の道をﾄﾞﾛﾄﾞﾛﾎﾞﾎﾞﾎﾞと走ってやがる。アラームで１時間後に目が覚めた頃にはいなくなってたけどさ。車の品評会やりたかったら他にも場所あんだろーにさ、まったく。
昨日同様、待っていても夕食にはありつけない。ただ今日は自転車がある。目星をつけておいた店に行ってみると、１８時開店のはずの店が真っ暗。臨時閉店とかやめてーと思ったら、小さく「今日は１８時半開店ねー」なんて張り紙がしてあった。
待っている間に、明日のことを考える。せっかく電動自転車なんて武器を装備するのだからと、実は３日目には更に遠くに行くミッションを考えていたのだが、コレでは身体がもたない。しかも行って帰ってくるだけで、正直割りに合わない。
とは言え、富士山も紅葉も、既に満足するだけのモノを観ていた。他のスポットに行けないこともないがどうするか。ツイートでは３日目の朝に決めた体にしてたけど、実はこのタイミングで既に決めていた。
…結論。何もしないで帰る。
想定していた河口湖周辺の目的は完遂したこと。富士山も紅葉も十分堪能しており、他のスポットを周るのは蛇足であること。ストレス抱えてウロウロするくらいなら、電車が空いている間に座って帰りたいこと。
何より、また来ればいいと思えたこと。『 富岳風穴・鳴沢氷穴 』には、何ならピンポイントでここ狙いで来ればいい。今度は桜の季節でもいいしね。
そうと決まれば気分も軽くなるというもの。ようやく開店した『味処 まんぷく』さんで「上天丼」と「もつ煮」をいただく。⇒ 味処 まんぷく - 河口湖/天丼・天重 [食べログ]
そびえ立つ海老天３本のビジュアルが凶悪すぎるｗ。まぁ揚げたての天麩羅を使った天丼なんて美味しいに決まってるのである。辛めに味付けされたもつ煮もGOOD。待った甲斐のある満足度の高い夕食でありました。
紅葉は十分に堪能した…とは言いつつも、最後に確かめておきたいことはあった。もみじ回廊のライトアップで、どれだけ紅葉が綺麗に見えているのか。最後にソレを確認するべく、三度目のもみじ回廊来訪。
結論から書いちゃうと、微妙。もっと綺麗に照らすこともできたかもしれないが、ホンモノの陽光に照らされていた午前中の方が絶対的に美しかった。
それよりも気になったのは、入場がフリーパスになっていたこと。昼間のここは、検温して新コロ接触確認アプリ（COCOA）をインストールしたスマホを持っていないと入れない徹底ぶりだったのに。
どうせやるなら、ライトアップの時間中ずっとやってなきゃ意味無いでしょうよ。週末で結構人が集まっていたから、尚更だよ。いいのかね、アレ。
最後のイベントを終えて、宿にガタガタ震えながら戻る。ネックウォーマーを忘れてしまっていて、流石に夜の自転車だと首周りが相当寒かった。
本当なら「（名前だけ大きいけど富士山が見えなければただの狭い）大浴場」で温泉に入りたいんだけど、時間的に確実に混んでいるので、部屋のユニットバスで妥協。明日の朝に起きられたら朝風呂に入ればいいやってことで、就寝。
