湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1参入PO_vs徳島(H)】『たった1つ残ったプレシャス』△1-1

どんなに強く想っても結果の出ない日々。大事なモノが指の隙間からこぼれ落ちていくのを見ている事しかできない、虚無の感覚。そんな状況下で、タイトロープを何度か足を踏み外しながらも落ちずに渡りきって残した、最後のチャンス。

何もかも失うだけのシーズンになるかと思われた、2019年。それでも『J1残留』という宝物だけは、何とか残せた。サポやチーム関係者はモチロン救われたけれど、あなたの心も少しは救われてくれたでしょうか。どうですか、キジェさん。

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試合前

今回急遽決まった日程だからか、いつもの贔屓が来なかった。さて今年最後のスタグル何にしようかと悩んで、開幕戦で『男前』を食べたことを思い出して『BBQポーク』にしてみた。相変わらずの盛り!そして美味し!

例によってフタに肉やキムチをどかしながら食べたわけだが、気候が気候だけに冷めるのも早くてねw。いつもよりスタグルタイムも短いこともあって、必死に食った。

そして花道。今回はついに沿道までサポの列を伸ばしてバスを待ち構えた。人数的にも規模的にも、サポを始めてから一番だった。それだけの窮地だったってこともあるけれど、ここまでの熱量を感じる花道、きっと選手にも伝わるモノはあったことだろう。

スタメン

スタメンには冬一と大野が戻って、岡本を一列上げて山根を右に戻す形に。最前線には中川リョーゴ天馬という布陣。当然サブには入っていてくれるだろうと思われた、やーまんウメさんコバショーがいない。なんてこった。

ただでさえ何とか立て直してきたチームで、怪我でベストメンバーが揃わないというのは、正直ツラかった。もちろん誰が出るにしても、やるしかないんだけどもさ。

その代わりに、サブには杉岡氏とクリスランが久しぶりに名を連ねた。特にクリスランは、この日の試合で重要な役割を担ってくれた。できることなら来年も残ってもらいたいものだが…どうなることやら。

 試合

キックオフ直後から、前からのプレスでボールを奪ってファーストシュートに持ち込むなど、試合の入りは良かった湘南。しかし押し込んだところからのロングカウンターの1発で、形勢は一気に五分に戻された。

湘南のチェイスをぎりぎり避けて、ボールをつないでゴールに迫りくる徳島。押し込まれ始めて、徳島のCKが増えていく。イヤだなぁと思っていたら、案の定前半20分にCKを簡単にヘッドで折り返されたところを豪快に叩き込まれて、失点。

リョーゴもマークについてたんだけど、身体を入れられて足が届かなかったね。こちらの守り方を研究していたのか、やたらアッサリと決められてしまってガッカリ。これで今度は逆に、湘南が何がなんでもゴールを奪わなけれなならなくなった。

湘南も良い形でゴールに迫るもPAから先の迫力が出せず、なかなか徳島の守備網を突破できないでいた。あと一歩のパワーのために、湘南はハーフタイムに動いた。選手交代、中川→クリスラン。この交代が、湘南に流れを引き戻していくことになる。

ファーストプレーで、相手DFを背負いながらターンでかわしてゴールに迫らんとするクリスラン。その後も叩きつけるヘディングシュートで徳島に冷や汗をかかせるなど、湘南の攻撃で良いところに常に顔を出し続けていた。

ハーフタイムでの攻撃面での修正も、もちろんあっただろう。クリスランへの警戒もあってか下がり気味になった徳島のDFラインの、空いたスペースを使って湘南が攻め込む時間帯が長く続いていた。そして後半19分、ようやく試合を動かした。

左サイドの攻防から冬一が抜け出して、左奥に流れたリョーゴへパスを通す。ゴール前には、ニアにクリスラン、中央に天馬。リョーゴが低いゴロで折り返すと、クリスランにボールが渡るかどうかというところで、天馬がスルーさせたらしい。

【湘南】J1残留決定弾の舞台裏。松田天馬がクリスランに叫んだ「スルー!」 | サカノワ

先にボールに触ったのは、クリスランを囲んでいた徳島の選手の一人、元湘南のキャプテン岩尾。しかしボールをコントロールしきれず、そこを天馬に掻っ攫われてしまう。天馬、落ち着いてゴール右隅に流し込んで、同点。

押し込んでいた時間帯にきっちりゴールを奪えたことで、重苦しくなりかけていたスタジアムの空気は一変した。逆転勝利に向けて、一気にボルテージが上がっていく。

再びゴールが必要になった徳島だが、前半ほどにはペースを押し戻せない。オープンな展開で、試合時間が少しずつ、そして確実に削られていく。

スタジアムが不安な空気になったのは、後半43分のこと。 ヨルディ バイスが倒れ込みながらシュートを放ち、交代で入っていた杉岡氏が滑り込んで阻止した場面。何やら徳島の選手が血相を変えてハンドをアピールし始めた。

すると主審家本、(おそらく)VARレフェリーと何事か交信。これで実はハンドで、得点機会を故意に阻止したなどと判断されたらPKもありえたところだが、映像からも問題なしだったのか、モニターで自ら確認することもなく試合再開。

裁定を待つ、それほど長くないハズの"不安の間"が初体験で、なかなかに心臓に悪かった。来年はJ1リーグでもVAR導入元年、こんな機会にも慣れていかないとね。

時は流れて、アディショナルタイム。ここまでは松本戦でも来れた、勝負の時間帯。表示自体は4分だったが、徳島の負傷交代などがあって、実際には6分強あった。

勝ち越すしか道が無い徳島が必死にゴールを目指し、湘南は今回こそはと引きすぎることもなく必死にラインを上げ続けていた。豪快なミドルが怖い軌道で外からサイドネットを揺らした瞬間は心臓が止まる思いだったが、これが最後のピンチだった。

徳島DFからのロングフィードが右側タッチラインに流れたのが、最後のプレー。試合終了を告げる笛の音が、高く、長く、響き渡った。

ピッチもスタンドも、ようやく滑り込んだハッピーエンドに感情を爆発させていた。あの『不思議の子』金子でさえ、松本戦の同点ゴールを自分の責任と背負い込んでいて、涙にくれていた。個人的には…喜びというよりも、安堵、だったかな。

総評:☆☆☆☆☆☆☆

思うようにいかなかった前半を、クリスラン投入と共に修正して、後半しっかりゴールに結びつけてみせてくれたのはお見事。課題の後半アディショナルタイムも、自らのタスクをきっちりこなし、残留を掴み取ってくれた。

勝ちきれなかったことは残念だけれども、一度は壊れかけたチームが出来たことは、ここまでかな。ただ、本来の湘南が持ってるポテンシャルがこんなものではないと知っているからこそ、こんな形で降格するわけにはいかなかった。

これにて3年連続のJ1滞在。短期間でここまで立て直した浮嶋監督が最初から構築するチームが、どんな闘いをみせてくれるのか。心底楽しみだ!ヽ(=´▽`=)ノ


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最後に

今後の予定。ひとまず、シーズンまとめの記事を書きたいですね。今年中にやってしまいたいけれど、もう8月以前の記憶が薄れかけてるなぁ…w。キジェさん関連も別記事で書きたいけれど、そこまで今年中に行けるかどうか。

最後になりますが、全ての湘南ベルマーレに連なる皆様。激動の2019年、本当に、本当に、お疲れさまでした。また元気に開幕戦で会いましょう!ヽ(=´▽`=)ノ

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