湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

拝啓、永木亮太様

前回の記事を2015年最後の記事にできなかった事、本当に残念です。…正直に書けば、とても哀しく思っています。これからの貴方の行く末を、今は素直に応援できそうにないくらいに。

永木亮太選手 鹿島アントラーズへ移籍のお知らせ

http://www.bellmare.co.jp/137503

【ボイス:2015年12月21日】永木亮太選手

http://www.bellmare.co.jp/137325

ワタルのようにクラブで成長して、結果を残して、巣立っていく選手もいるでしょう。高山のように他のクラブでの経験を持ち帰り、生まれ故郷に還元する選手もいるでしょう。しかしクラブに根を下ろして、精神的支柱として歴史を紡ぐ使命を背負う選手も必要なはずです。

貴方の中に、自分がそんな存在だという意識は無いからこその移籍なのかもしれません。だとしたらそれは認識不足だし、認識した上での移籍なのだとしたら、それはクラブの歴史を背負うことから『逃げ出した』ということと同じです。どちらにしても哀しいし、とても辛いことです。

私は、貴方がかつての坂本紘司のように、クラブの歴史の礎になってくれると信じていたのですよ。疑ってすらいなかった。J2の苦闘を支え続け、J1への足掛かりを掴んだことを見届けて早くに引退して、今裏方でクラブを支える彼の姿は、貴方にはどう映っているのでしょうか。

来年からチームは変わりますが、湘南ベルマーレのことはこの先、永遠に大好きだし、自分の中で湘南でタイトルを獲るというのはひとつの大きな夢なので、また湘南ベルマーレに関わって、タイトルを取れる日が来るように、今まで以上に選手としても人間としても成長して帰ってこれたら幸せだと思っています。

それほどまでの想いがあるなら、何故残って湘南を強くしてタイトルを獲ることを選択してくれなかったのか。これまで貴方が湘南で積み上げてきた物事は、常勝クラブへの憧れの前にはそんなにも軽いものだったのか。今回の選択は、きっと貴方が思っている以上に重い選択です。

安い給料でクラブに殉じろと言っているのではないんです。クラブの可能性を信じて、支え続けて欲しかった。貴方が成長することで、湘南を鹿島に並ぶような常勝クラブへと導く道筋を築いてほしかった。それを託せるのは貴方だと思っていたからこそ、哀しいのです。

勝手な思い込みでアレコレ書いてきましたが、今の素直な気持ちです。浦和のワタルに対する気持ちと、鹿島の貴方に対する気持ちは違うのだということ、忘れないでください。必要だったのは貴方が残す移籍金ではなかった。そんな”はした金”よりも、貴方の存在こそが必要だった。

そして。今は手放しで応援なんてできませんが…矛盾するようですが、行くからには鹿島の中に埋没してしまわないでください。湘南ベルマーレをJ1の8位まで牽引してきた男の力を、名門クラブに見せつけてきてくださいね。怪我さえ無ければそれができると、信じていますよ。

そして、そんな鹿島を、湘南は来年も倒します。

敬具