湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第23節_vs鳥栖(H)】『湘南モノリシックスタジアム』×2-3

試合開始前からかなりテンション高かったが、この日の同点に追いついてからのスタジアムの雰囲気は、これまでで一番だったんじゃなかろうか。去年のルヴァン杯柏戦でさえ、試合中はここまでのテンションじゃなかった気がする。

さらば武富、そしてクラカン

騒動が表に出て、選手たちへの影響が出なければいいなと思っていたんだけれど、それは最悪の形で現れた。負傷離脱中だった武富が浦和復帰を選択してしまった。

武富孝介選手 浦和レッズへ復帰のお知らせ « 湘南ベルマーレ公式サイト

ここ数日のベルマーレの変化によって曺監督がしばらく指揮を執ることができなくなりました。曺監督の元でプレーしたいと思い、今季もう一度ベルマーレに来た自分としては、一時的な措置とはいえこの先がどうなるか分からない状況のまま、100%サッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです。そんな中、移籍ウィンドウの期限が迫っていることもあり、今回の決断に至りました。 

言うまでもなく重要な戦力だったし、大きな声で言っちゃうけどw来季には完全移籍で借りパクできるだろうくらいには思っていたんだけどなぁ。

ただ、武富の想いもわかるんだ。どうしたって今はプレーに集中できる環境ではないだろうからね。クラブの状況が戻って、契約が許すなら、戻ってきてほしい。

シーズン途中にチームを離れることを申し訳なく思っています。ただ、今いろいろなことが言われていますが、僕自身は曺監督の指導には愛情があったと思っています。

そんな流れで悶々とした気持ちで帰省して実家で体調を崩したりしつつ迎えたこの日、試合前に定例のクラブカンファレンスが行われた。こんな状況故に普段の数倍のサポーターが詰めかけて、いつもの会議室から急遽地下の武道場に移動したり。

今回こんな状況もあって、マスコミも入った。その内容はともかくクラカンの記事が出るというのも珍しい出来事なので、リンクだけ貼っておくことにする。

【湘南】真壁会長と水谷社長が曹監督のパワハラ疑惑について謝罪…クラブカンファレンス : スポーツ報知

湘南会長、サポに「今は選手が集中できる環境を」 - J1 : 日刊スポーツ

湘南が定例カンファレンス実施、チョウ監督“パワハラ疑惑”にも言及「調査をしっかり受けて」 | ゲキサカ

社長と会長からの言葉を聞いて、ようやく自分の中では吹っ切れたというか、前を向けるようになった。これからは、実際に起きた事とクラブからの発表だけが道しるべ。刺激マシマシでPVを稼ぎたいだけの報道なんて、脳内シュレッダーにポイだぜ。

最後にクラカンから試合まで総括してまとめてくれた記事を貼って〆とする。流石の藤江さん、長文なれど読み応えのあるコラムだった。

パワハラ報道から試合日まで、湘南の一週間。指揮官、選手、フロント、サポーターは何を思うか | Goal.com

スタメン

スタメンはまるっきり前節と変わらず。現状でのベストということもあろうが、変に替えて良い流れが変わってしまうことを恐れたのかもしれない。

サブに目を移せば、指宿山口の名前が消えて、冬一と…ついにキクシュンが戦線復帰。精神的支柱になりうる存在が戻ってきてくれたのは、今という状況下では大きい。間に合わなかったウメさんも復帰秒読みっぽいし、更に加速する体制が整いつつある。

試合

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指揮代行が高橋コーチというだけで、クラブとしては監督は当然ながらキジェさんなのである。なので仕方がないのは理解するんだけど、試合前のコール&レスポンスからキジェさん周りのアレコレが消えたのは、猛烈な違和感あったなぁ。

違和感はあれどもスタジアム全体で声は出ていた。その声に押されて、湘南はキックオフから攻勢に出る。「気合が入りすぎて、選手たちが硬くなった(高橋コーチ)」とはいうものの、空回りしてもおかしくない状況なのにチャレンジはできていた。

それでも前半で2点を先制したのは鳥栖。どちらもクエンカの動き出しにマークが付ききれずに、先に触られてのモノ。硬くなって対応が遅れたというよりは、相手に上回られたという感じ。こちらがベストだったら防げたのだろうか。

2失点目が前半の41分というイヤな時間帯ということもあって、ここでガクッと落ちてもおかしくなかった状況だったが、選手たちは精神的なタフさを見せてくれた。わずか2分後、すぐさま波状攻撃から1点を返してみせた。


【公式】ゴール動画:松田 天馬(湘南)43分 湘南ベルマーレvsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第23節 2019/8/17

さらにFKからのヘッドがポストに弾かれるなど、前半を前のめりで終えられたことが大きかった。テンションは落ちるどころか、スタジアム全体でブン回りである。

ただ、シュートは打てていたものの、鳥栖も気合の入った守備を見せていた。少々強引にでもワガママにパワーシュートに持ち込める交代…クリスランとキクシュンの投入が必要かもしれないとも感じていた。

後半先に試合を動かしたのは湘南だった。56分、左からのCK。こぼれ球をキッカー天馬が再び蹴り込むと、坂の『飛び道具』打点の高いジャンピングヘッドが炸裂。一度は阻まれるも、コバショーが頭で押し込んで同点に。


【公式】ゴール動画:古林 将太(湘南)57分 湘南ベルマーレvsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第23節 2019/8/17

最初にも書いたけど、同点になってからの応援のテンションがとんでもなく高く、何としても勝つんだという意識でスタジアム全体が一枚岩となって、選手の背中を蹴飛ばした。それに応えるように、選手も怒涛の攻撃を見せた。

返す刀で何度か危ない場面もあったが、選手交代を織り交ぜながら鳥栖ゴールに迫る湘南。68分にのだりゅー→クリスラン、74分にはコバショー→岡本と入れ替えるが、鳥栖の守備網を突破できずにいた。

状況打破のための最後の1枚をどこで切るかというところで大アクシデント。右サイドからのクロスにオーバーヘッドで合わせそこねたクリスラン、着地を失敗して右肘が曲がっちゃいけない方向に外れて悶絶。やーまんと交代となってしまった。

この時メインスタンドからはよく見えなくて、鳥栖の選手までも血相変えていたから、首や頭から落ちて意識不明になってたりしないだろうなと心配したものさ。診断結果は肘の脱臼骨折で全治8週間。うーむ、これはチームにも痛い。痛すぎる。

本来なら最後のカードで天馬→やーまんorキクシュンで押し込もうとしていたと思うんだよな。交代カードを残しておいて難を逃れたとはいえ、最後のひと押しの切り札を投入できなくなったのが、最後には響いたように感じる。

そして後半ロスタイム。オフサイドぎりぎりで裏抜けを許して失点。まるでトーナメントを勝ち上がったかのように、喜びを爆発させる鳥栖ベンチが印象的だった。


DAZNハイライト20190817 サガン鳥栖戦

総評:☆☆☆☆☆☆

負けたけども、☆6つ。もっと試合にならないことも覚悟していたからね。思った以上に普段のチカラを発揮してくれた。この試合は最後の最後で上回られたけれど、連勝中だって紙一重の勝利だった。こうなる可能性はあったんだ。

この試合で一番の収穫は、普段のチカラを出せれば簡単にはやられない、俺達はやれるという確信を手に出来たことだろう。今まで積み重ねてきたことは、ウソをつかない。顔を上げて胸を張って、戦っていこう。 

次の試合は

週末にアウェイで仙台戦ですよ。仙台さん、最近10試合で4連勝のあと1勝2分3敗と波に乗りそこねてちょいと停滞中の14位。11位湘南とは勝ち点2差。勝てば順位で上回る、大きなニンジンがぶらさがっている状況だ。

湘南としては、最近は得点も失点も増加傾向で、嬉しさ痛さが半々。リーグ戦5連敗以降の6試合の合計が得点:失点=15:13。ひとまず簡単に失点しないことから始めよう。そうすれば結果もついてくるだろう。

残念ながら、しばらくキジェさん不在は続くのだろう。しかし、例え結果が出なくても「よくやったな!」と労うのは鳥栖戦で終わり。ここからは出来るだけ結果を積み重ねて、帰ってくるキジェさんを笑顔で迎えたいものだ。

こっそり追記