湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第33節_vs浦和(H)】 『点火アフターバーナー』○2-1

予兆はあった。浦和が最終ラインからのビルドアップを始めたところで、ようやく前からのプレスにパスを引っ掛けることができた。こぼれ球を拾われて左サイドに振られたが、跳ね返したボールを収めたのは、ウメさん。

そこで即座に浦和の2人に囲まれながらも、ターン1発で抜け出してみせたんだ。まだ記憶に新しい、アウェイ仙台で値千金のゴールを演出した場面と同じくキレ味鋭いターン。シュンスケとのワンツーで更に抜け出して左サイドの奥へと突き進む。

そこからクロスを上げるかと思えば、滑り込んでくる森脇を軽いステップで冷静にかわして更にゴールに迫り、阿部の足に当ててコーナーキックを獲得してみせた。時間にして前半16分、ウメさんのエンジンが唸りを上げ始めていた。

試合前

ホーム最終戦。ドローで勝ち点こそ増やしてこれたものの、気がつけば平塚でのリーグ戦での勝利は第15節5月19日の磐田戦まで遡らなければいけないらしい。ルヴァン杯で印象深い勝利を重ねてきていたから、全くそんな気はしないんだけど。

ま、勝ててないからこそ残留争いの渦中に取り残されているわけで。だからこそ、最後のホームゲームで勝つことで最後の加速につなげたかった。そんな想いを束ねるべく、ゴル裏からの呼びかけで花道には多くの人が集まっていた。

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それは浦和さんも同じで。前半の出遅れを挽回してACL圏内に手が届きそうなところまで復調して、何としても勝ちたい試合。埼スタのリベンジの意味もあって、完売のチケットの中でも早々にビジター側は売り切れていた。

スタメン

契約で出場できたい岡本のところは石原がそのまま埋めて、今日のボランチは俊輝と未月。あとは現状のベストメンバーそのままで臨める心強さよ。サブもガンバ戦と入れ替えがあったのは、ケージロー山口が天馬大橋に代わったのみ。…ん?大橋??

中央大在学中の特別指定選手であり来年度加入が内定している大橋が、牙を研ぐ先輩FWを追い抜いて、この大一番でベンチ入りだ。一点差の攻防の中で出番こそ無かったけれど、フルハウスの平塚の雰囲気をどう感じただろうか。

試合

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いつものように前からのアクティブディフェンスでハメに行く湘南だったが、浦和は少ないタッチでボールを回してプレスをかわし、サイドから崩しにかかる。プレスが空転する時間が続き、一筋縄ではいかないぞという雰囲気の序盤戦。

雰囲気が変わったのは冒頭の場面あたりから。ようやくプレスに引っ掛けて、苦し紛れのサイドチェンジを跳ね返してからの速攻。湘南らしい縦への推進力が観られたことで、流れを引き戻した。そして先制点はその後間もなく生まれる事になる。

左サイドからのスローインから、サイドに人数かけて攻め上がる浦和。DF裏を狙って放り込まれるボールを、坂が大きく蹴り返す。山﨑が前方へフリックするところに走り出していたのは、やはりウメさん!

敵も味方も置き去りにして加速、ゴールに向かって突き進む。浦和DFは背後から追いかける1人と中央を必死に戻る1人の2人だけ。斬り込むウメさんを遮るのは、浦和GK西川のみ。最後はタイミングを外したトーキックで流し込んでみせた。


【公式】ゴール動画:梅崎 司(湘南)20分 湘南ベルマーレvs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第33節 2018/11/24

仮に西川に触られていたとしても、中央に湘南の選手がフリーで詰めていたので、得点の可能性は高かっただろう。好調を維持する百戦錬磨のサムライのゴールで一気に流れを…と思ったが、思ったよりも"湘南の時間帯"は短かった。

ただ、湘南守備陣の成熟故か、肝を冷やすような場面は多くなかった。最終的に浦和のシュートは20本を越えたが、ゴールマウスを脅かすような危険なシュートがほとんど無かった。これも余裕を与えぬ守備が出来ていた証だろう。

1点リードのまま後半に入ってしばらくして、湘南に幸運が舞い降りた。PA間際の湘南のファールから、浦和は素早いリスタートで縦パス。主審はパスを避けようと一歩避けたのだ、そこにはパスを受けるために浦和の選手が走り出していて、接触

ボールを回収したのは俊輝。自らPA左の角までボールを運ぶと、あっけにとられたか浦和の守備がウォッチャーになっていた。逆サイドで待っていたシュンスケにふわりとしたパスが通ると、狙いすましてゴールに流し込んで追加点。


【公式】ゴール動画:菊地 俊介(湘南)56分 湘南ベルマーレvs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第33節 2018/11/24

後半も浦和がボールを持つ時間は長かったが、興梠に上手く身体を入れられて決められたけれど、何とか逃げ切って勝利。平塚での浦和戦勝利は21年ぶりだそうな。

総評:☆☆☆☆☆☆☆

ルヴァン杯決勝を思わせる攻守での集中を感じたし、懸案だったゴールも複数得点という形で結果を出せた。浦和はベストメンバーが組めなかったという事情もあったにせよ、勝たなければならなかった試合に勝てたのは素晴らしい。

この試合のキーワードは『徹底』だったんだそうな。「自分たちがやるべきことを最初から最後まで、わずかの緩みもなくやり抜く」というような事を話したそうなんだが、精神面でもきっちり"仕上げて"くれたのは頼もしい。

少々ボールを持たれすぎていたので☆1つ減らしたけれど、試合としては安心して観ていられたのは確か。ホーム最終戦で勝って終われたことは最高の加速を生むだろう。


DAZNハイライト20181124 浦和レッズ戦

終戦セレモニー

まだギリギリの闘いが続いてることもあって、挨拶に立った高山もキジェさんも水谷さんも、それほどツッコんだ内容の挨拶は無かった。というか、その後のハプニングですべての印象が薄れてしまったというべきか。

島村毅選手 現役引退のお知らせ « 湘南ベルマーレ公式サイト

湘南曹監督、引退発表した島村の妻に謝罪も反撃受け - J1 : 日刊スポーツ

[湘南]引退を発表した島村毅。引退の理由と、そのことを黙っていた理由とは « サッカー専門新聞ELGOLAZO web版 BLOGOLA - Jリーグ練習場レポート毎日更新!

今年は引退の声は聞かないで済むかなーと思ってたんだけどな。しまむーにしても、やろうと思えばまだ出来ただろう。たとえ湘南でなくても、現役を続ける気があるならば居場所はあったはずだ。それでも湘南で始まり湘南で終わることを選んだ。

湘南でプロのキャリアをスタートし、湘南で引退できる僕は本当に幸せ者だと思います。10年間もプレーさせてもらい、ミスターベルマーレの背中を追い続けましたがやはり辿りつけませんでした。でも、湘南の隠し味、ラッキーチャーム的な存在にはなれたかなと自負しています。

忘れた頃に大きな仕事をやってのけてきた 、いぶし銀の隠し味だった。良いお父さんの雰囲気を纏いながらw、隙を見せれば『湘南乃虎』の牙がゴールを襲ったものだ。2014年のアウェイ京都戦での最速昇格決定同点ゴールは、その最たるものだろう。


J2第33節 京都vs湘南@西京極 84分 島村 毅(湘南)

コメントからはクラブに残らない感じにも見えるけど、アカデミーの指導者なんかは似合いそう。今はひとまず翼を休めて、いつかは湘南ベルマーレに関わってもらいたいものだ。お疲れ様でした、しまむー!ヽ(=´▽`=)ノ

残留争い!

湘南が勝ってホッとしたのも束の間、名古屋も鳥栖も勝利してしまい、長崎に続いて柏の自動降格が決定。これで入れ替え戦に回る1チームを、磐田湘南名古屋鳥栖で蹴落とし合うことになるわけですな。厳密には横浜にも可能性はあるけれど。

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明治安田生命J1リーグ 順位表:Jリーグ.jp

J1残留争いの"ラスト1枠"、「勝ち点1」差で最終決戦へ 崖っぷち5チームの生還条件は? | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

ほーら、勝ち点40じゃ足らなかった。以前の予想通り、最終的に勝ち点42以上を確保できないと、勝ち点だけでは逃げ切れない状況。

「湘南対名古屋@パロ瑞穂」「鳥栖対鹿島@カシマ」「磐田対川崎@等々力」。直接対決の湘南対名古屋が一番イヤなのは確定だけど、この残留を賭けた最終節で難敵鹿島アウェイとか、J1連覇川崎アウェイというのも、かなりよろしくないよねw。

湘南はドロー以上で残留確定。逆に名古屋はドローでは残留確定しないので、必死に前に出てくるだろう。鳥栖もドロー以上で残留確定だ。

磐田は負けなければ残留確定で、たとえ負けても湘南対名古屋で勝敗がつけば問題ないのだが。仮に湘南対名古屋がドローで、鳥栖がドロー以上だった場合、得失点差で大逆転が起こりうる。そして結構ありそうでコワイw。

さぁ、最後の闘いだ!

-最後の1試合、引き分けでも残留できるという状況で、選手たちにはどんなことを求めるのか?

引き分けでも良いと思ってやる試合をお互いにやるとしたら、最初から攻めないで後ろでずっとボール回すしかないので、それはショーとしては間違っていると思います。ただ状況は考えたいと思います。

ここにきて、チーム状況としては最終戦に向けて、心身共にルヴァン杯決勝の水準に戻してこれたと見た。イエロー累積の欠場もなく最終節を迎えられた(よな?)。あとは最後までしっかり戦い抜けば、 おのずと結果はついてくるハズだ。

正直なところ、湘南がJ1に残留しない可能性なんて、微塵も考えていない。どんな形であれ、2019年のJ1に湘南の姿は必ずあると確信している。

もちろん根拠なんてモノは無い。勝負は蓋を開けてみなければわからない。ただ、信じる気持ちを精一杯の声量に変えて、パロ瑞穂で選手の背中を押すのみだ!