リーグ戦も終盤、この札幌戦だって大事な試合なのは間違いない…のだが。大舞台目前ともなると、やっぱり少々浮ついてた。個人的には少々体調崩してスタジアム到着が直前だったこともあって、キックオフからしばらくは試合に集中できなかった。
スタメン
【J1リーグ第30節ホーム、北海道コンサドーレ札幌戦スタメン】
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2018年10月20日
GK:秋元陽太
DF:山根視来 坂圭祐 大野和成
MF:岡本拓也 石川俊輝 金子大毅 杉岡大暉
FW:松田天馬 山﨑凌吾 梅崎司
サブ:富居 島村 新井 ミキッチ 野田 高山 小川 #bellmare pic.twitter.com/QwwUQcilKK
やはりというか、シュンスケは間に合わず。大舞台には戻ってこられるのだろうか。負傷した柏戦で交代でピッチに入った天馬が、そのままスタメンにスライド。他は不動になりつつあるスタメンのメンバー。
驚いたことに秋野がサブにも戻ってこられなかった。少々心配だが、こればかりは見守るというか情報を待つしかない。この日もミキッチは出番無かったが、のだりゅーけーじろーは交代で出場。前線はともかくサイドは手薄に感じるなぁ…。
試合
時々ちちくりあっていたのは見ていたんだがw、この日もハロウィン仕様のじいちゃんにちょっかい出していた秋元。浮ついてたこちら側と違って、選手達は当然ながら普段通りの精神状態で試合に臨めていたようだ。
ただ、どこまでいつも通りだったかはわからない。わざわざ監督が言及したのは、普段通りでいられないのを見越していたから、とも言えるだろうから。
【馬入日記:10月18日】「もっと強くなるため」 « 湘南ベルマーレ公式サイト
「だから選手へ言ったのは『ルヴァンのチャンピオンになるために、ルヴァンのチャンピオンになるにふさわしい試合を札幌戦でしよう。だから不必要にリーグとルヴァンを切り離して考える必要はない』ということ。周囲も札幌戦より決勝戦のことへの関心が高くなるし、そこを自分たちがコントロールすることはできない。だからそれを受け入れて、ルヴァンで優勝するために週末も試合があると思って受け止めたほうが良いなと思っている」
その上でルヴァン杯決勝進出の勢いでリーグ戦上位の札幌に立ち向かう湘南。ただ、思うように回らない。パスがことごとく止められて、攻撃が形にならない。ボールを奪われれば札幌の強力FW陣へロングボール。シンプルな形は、その分だけ力強い。
しかし先制は湘南。GKのキックミスでハンパになったボールを回収。中央でウメさんがタメをつくってリョーゴへパス。ダイレクトでコースを狙ったシュートがゴール左隅に流し込まれた。実にこれがファーストシュートという有様。
【公式】ゴール動画:山﨑 凌吾(湘南)39分 湘南ベルマーレvs北海道コンサドーレ札幌 明治安田生命J1リーグ 第30節 2018/10/20
先制こそできたものの、リードしたまま終えられたことが不思議なほどに押し込まれた前半。仕切り直した後半どうなるかと思ったら、後半早々5分に追いつかれる。
CKからニアに蹴られたボール。こん時、ニアにはウメさんがいたんだけどねぇ。サイドネットにかかると思ったかスルーしちゃって、それがポストに弾かれところで混戦になって、ジェイに蹴り込まれたのよね。もったいない。
攻守の激しさは増していくが、シュート本数は増えていかない。ただ、上手くいかない試合でも何とかするのが、強いチームというもの。湘南はセットプレーに活路を見出して攻めていく。勝ち越しのゴールも、FKから生まれた。
ウメさん、蹴ると見せかけてヒールで流す。壁が崩れてスクランブルになるところを杉岡氏が左足一閃。地を這うシュートは、混戦でブラインドになってGK反応できず。
【公式】ゴール動画:杉岡 大暉(湘南)60分 湘南ベルマーレvs北海道コンサドーレ札幌 明治安田生命J1リーグ 第30節 2018/10/20
杉岡氏のJ1初ゴールで勝ちきれたならパーフェクトだったんだが、札幌もそう簡単には逃してはくれなかった。ゴール前まで攻め込んだところからのカウンターを食らって、チャナティップに同点ゴールを許してしまった。
坂も秋元もシュートコースにいたんだけどね。走り込んできた坂と前に出ようとした秋元でかぶっちゃって、防ぎきれなかった。これまたもったいない失点だった。
総評:☆☆☆☆☆☆☆
勝ちきれなかった。逃した勝ち点2は大きかった、かもしれない。それでも"強さ"は示せた。リーグ上位を争い、この試合に勝てば残留確定の相手に、押し込まれながらも常に先手を取って試合を進めて、勝ち点を積み上げられたのだから。
僅差で競り負け続けた2016年を思えば、今年の若いチームの闘いぶりの成長はとても頼もしい。ここ最近のドローの多さも、まったくもって不安は無いよ。今ならどんな相手だって胸をはって立ち向かっていける。ルヴァン杯決勝進出が、その証だ。
DAZNハイライト20181020 北海道コンサドーレ札幌戦
さぁ、決戦だぜ。
昨日の試合ほど仲間に助けられたことはない。サポーターに助けられたことはない。本当仲間に恵まれたと感じる瞬間でした。本当にありがとうという言葉しかでない。ファイナルへ、優勝しか意味がないと散々言ってきて俺がチームに迷惑をかけた。けど、自分のゴールで勝ち上がるよりも嬉しい感覚。
— 梅崎 司 (@onima_7) 2018年10月15日
不思議な感覚、初めての感覚かも。味方に仲間に助けてもらうのがこんなに幸せなこととは知らなかった。そして、スタジアムの一体感がなかったらこの結果は得られなかったと思う。本当に素晴らしい雰囲気を作り出してくれてありがとう。
— 梅崎 司 (@onima_7) 2018年10月15日
ファイナリストにはなれた。けど、しつこいけど最後に勝たなきゃ意味がない。勝利だけを、カップを掲げることだけをイメージしていきます。次はチームを助けたい。皆んなで掴み取ろう。まずは札幌戦、勝利の為に全力を尽くし準備していきます! pic.twitter.com/QWXAv570qD
— 梅崎 司 (@onima_7) 2018年10月15日
ならば、勝とうぜ。埼スタは湘南にはデカすぎる器かもしれない。もし埋まりきらなくても、それが今の湘南の全てだ。今の湘南の全てを集結させて、マリノスに勝ってルヴァン杯を掴み取ろう。それだけの力はあるはずだ。
アウェイでは4-4の馬鹿試合。ホームでは"たった一つのミステイク"で敗れた。今なら結果をひっくり返せると信じて、埼スタに向かうよ。
地上波で全国ネットで、生放送で湘南ベルマーレの存在を世間に知らしめる。創立50周年にライザップと誓った2020年までのタイトル獲得を初年度で掴み取る。どちらもできたら、最高だ。さぁ、歴史を作りに行こうじゃないか!