第26節は荒れた。FC東京が6戦勝ち無し。首位広島が鳥栖に取りこぼす。長崎が絶好調名古屋の連勝を止める。札幌が川崎に7失点。ガンバに足元を掬われたイニエスタ神戸は3連敗。柏が清水に競り負け、鳥栖に抜かれてプレーオフ圏内へ。
そして我が湘南と鹿島の対戦は、ACLの頂点を目指す鹿島相手に、波乱の結果を残すことはできなかった。結果的にはロスタイム弾で撃沈した形だけど、先制点の取られ方と、その時間帯が悪すぎた。もうちょっと踏ん張れていれば…。
スタメン
【J1リーグ第26節アウェイ 鹿島アントラーズ戦スタメン】
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2018年9月14日
GK:秋元陽太
DF:山根視来 坂圭祐 大野和成
MF:岡本拓也 金子大毅 石川俊輝 石原広教
FW:松田天馬 鈴木国友 小川慶治朗
サブ:富居 杉岡 島村 秋野 高山 梅崎 イジョンヒョプ #bellmare pic.twitter.com/uDxbseayrb
今日は杉岡氏ベンチスタートで石原スタメン。秋野はこの日もサブ、ボランチは俊輝金子のタッグ。最前線は天馬ケージローに、なんと国友大抜擢。流石にウメちゃんは休ませるだろうとは思ったけど、ついにリーグ戦初先発。
サブにしまむー入るのも久々か。他のサブは杉岡氏秋野ウメさんジョンヒョプ高山と、スタメンでもおかしくない面子が並ぶ。層が厚くなったことを実感するね。
試合
立ち上がりに少々押し込まれたけど、前半の途中からボールを持てるようになって、湘南の時間帯が増えてきた。持たせてくれたのか持たされたのかはわからないが、前半を押し気味に進めながら前半を終えた。
守備も集中しているように見えたし、あとは鹿島の修正に慌てずに、後半の最初の10分踏ん張ってペースを崩されないようにしていけば…なんて思っていたんだけどな。その後半立ち上がりのフリーキックからあっさり失点してしまうんだ。
【公式】ゴール動画:土居 聖真(鹿島)49分 鹿島アントラーズvs湘南ベルマーレ 明治安田生命J1リーグ 第26節 2018/9/14
ここ、中途半端な位置に高く舞い上がったボールに、秋元が飛び出してパンチングしようとして、しっかりとクリアできずに体制を崩したままヤラレてるのよね。何度か書いてるけど、こういう時に前に出るならきっちりクリアしないと。
ここらの判断は秋元の永遠の課題よね、難しい判断なのはわからんでもないけど。ゴールマウスで体制十分だったら、もうちょっと違う展開になっていただろうし。
嫌な時間帯に失点したけれど、今の好調湘南はこんなことではメゲない。徐々にペースを取り戻していく。66分に生まれた同点ゴールを生み出したのは、その5分前に交代で入った、好調湘南を牽引するダイナモ梅崎だった。
【公式】ゴール動画:梅崎 司(湘南)66分 鹿島アントラーズvs湘南ベルマーレ 明治安田生命J1リーグ 第26節 2018/9/14
右へのサイドチェンジからのクロスに、ほんの一歩だけ瞬間的に抜け出して頭で合わせてみせたのは、最近よく体現してみせるフォワードの真骨頂。こういう動き出しと判断は、若い前線の選手は吸収していってほしい。
上位陣相手のアウェイで追いついてのドローなら十分、いや鹿島の攻勢にも耐えられているこの流れならワンチャンス逆転もあるかも…なんて思いながら試合はロスタイム。最後の最後にゴールをこじ開けたのは、同点直後にピッチに入った男だった。
【公式】ゴール動画:鈴木 優磨(鹿島)90+1分 鹿島アントラーズvs湘南ベルマーレ 明治安田生命J1リーグ 第26節 2018/9/14
…いやもう、コレは相手を褒めるしかない。どうにかしたくても、ちょっと止められないでしょコレ。同点後は焦点がボヤケたような攻撃に終始していたけれど、ここというところでビシッと決めてくるのは流石鹿島というべきか。
残り時間、大野を前残りさせてセットプレーでは秋元も上げて、ラストチャンスに賭けるも届かず。悔しい悔しい敗戦となってしまった。
総評:☆☆☆☆☆
せめて勝ち点1を持ち帰りたかった展開だった。正面からぶつかりあって、わずかなところで相手に上回られた。この敗戦は、きっちり受け止めなければいけない。その上で、残り9戦に悔しさをどうぶつけていくか。
ミスが決勝ゴールに直結したわけじゃない。形としてはホームの劇的勝利を裏返されただけ、とも言える。どうしても悔しさは残るが、こんなところで精神的にコケてはいられない。リバウンドメンタリティが問われるぞ。何度でも、走り出そう。
次の試合は
ルヴァン杯でしのぎを削ったセレッソ大阪を、平塚で迎撃ですよ。波乱の26節の中でも、磐田と1-1ドロー。コケてこそいないが、改装前のキンチョウラストマッチで攻め続けても勝てず。勢いのつく結果にはできなかった様子。
記憶に新しいどころか、ほんの2週間前に戦った相手。互いの手の内は知り尽くしたところでの試合となる。ルヴァン杯で辛酸を嘗めたセレッソ、何としても勝ちに来るだろう。それを跳ね返しての勝利は、チームに再び活力を与えてくれるハズだ。
【J1残留争い】残り8節。勝点“30未満”の下位5チームで最も苦戦を強いられそうなのは? | サッカーダイジェストWeb
ついに専門誌でも記事になり始めたけど、勝ち点30ピッタリの湘南だって蚊帳の外ではモチロン無い。最後は反則ポイントの差で年間順位が決まる、W杯の年に相応しい結果になってしまいそうなw超接近戦。シビれる闘いは、まだまだ続く。