スポーツナビではスポーツのことしか書いちゃ駄目だったけど、ここなら色々な話題が書けるなってことで、第一弾。ちょっと映画の…いや、映画と映画館の話をしますね。気が付いたら結構長くなったんで、休み休みお付き合いくだされば幸い。
突然ですが
たまたまここを観てしまった貴方、貴方は"音の壁に殴られた"ことはあるだろうか。もしくは"音の砲弾が直撃した"ことはあるだろうか。俺は無いんですけど(笑)。
ただ、そう表現するしかない経験はしたことはある。他ならぬ映画館で、だ。それからなのだ。それまで映画館に行くどころかレンタルで映画を借りる事すらほとんど無かった俺が、何かと映画館に通い詰めることになったのは。
ここで語られるメインの映画館は『立川の映画館 シネマ・ワン&シネマ・ツー|シネマシティ』(シネマシティ - Wikipedia)。特に指定が無ければ、シネマシティ最大の上映フロア「aスタジオ」を指します。それでは、始まり始まり~。
米国産怪獣王の上陸
日野に転居したのが2014年。前年に『パシフィック・リム』(パシフィック・リム (映画) - Wikipedia)が公開されて何度か映画館に行って熱が上がっていたところに、アメリカ産『ゴジラ』(GODZILLA ゴジラ - Wikipedia)が公開されることに。
今回の米国産は以前のデカい爬虫類wじゃなくて、怪獣王の威厳を見せてくれそうなので映画館で観たいなーと思って調べたら、隣の駅の映画館が引っ掛かった。それが立川シネマシティとの出会いだった。
シネマシティ|ニュース:【極上爆音上映】『GODZILLA ゴジラ』初日(7/25[金])より連日夕夜回、特別の大音量で上映。
http://180.42.57.11/pdf/godzilla20140725.pdf (告知チラシ/pdfファイル 2.2M)
『極上爆音上映』…元々音響を重視していたらしい映画館が、重低音を増して迫力を演出するという。映画の内容はともかく(?)、大怪獣の存在感は表現できていて大いに満足したものだ。この時のサブウーファーはレンタル品だったらしいのだが。
今思えば、この時の立川シネマシティはまだまだ常識の範囲内だった。手持ちの資産の中で、他の映画館との差別化を模索していたのだから。
響き渡るエンジンの咆哮
未だ映画館に通い詰めるまでには至らずに迎えた2015年6月、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(マッドマックス 怒りのデス・ロード - Wikipedia)が公開。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告1【HD】2015年6月20日公開
MAN WITH A MISSION×Zebrahead 『Out of Control (MAD MAX: FURY ROAD Ver.)』
荒廃した近未来。水と資源を牛耳る独裁者からの逃避行、からの理想郷奪還。血と砂と暴力と爆発とエンジン音と、そこに生きる人々の命の輝き。
立川シネマシティでも、公開当初から極上爆音上映を決めていた。ただ、マッドマックスの過去のシリーズを観たことが無かったことと、あまりにヒドい邦題wに、公開当初はまるっきり観る気が無く、スルーを決め込んでいたんだ。
シネマシティ|ニュース:6/20公開『マッドマックス 怒りのデス・ロード』【極上爆音上映】決定
ところがウワサが聞こえてきてた。何やら立川がスゴい事になっているらしい。よく見れば上の告知で、この映画の為に、それまでレンタルだったサブウーファーを購入なんてシレっと書いてある。いよいよ立川が狂気に足を突っ込み始めていた。
映画マッドマックスの聖地と化した『立川シネマシティ』 “極上爆音”上映のトリコとなる人が後を絶たない - Togetter
ただ、シネマシティの本気の"熱"は伝わってきた。その熱を浴びて観客もヒートアップしていた。なれば、電車で一駅だというのに、勉強不足を盾に観ないのは損だ。今ならまだ"祭り"に追いつける…と、公開から一ヶ月以上たってから行ってみた結果。
『マッドマックス』爆音、見終わった。アメリカゴジラの時も思ったけど、「映画館で観る」という行為に最高の付加価値だよ。ソフト化されてから家でヘッドフォン音量最大にしたってコレは味わえない。立川シネマシティは最高の油田を掘り当てた。しばらくはウハウハだろうなw。楽しかった!
— レヴィ (@revys48) 2015年7月26日
常識破りの成功 映画館に革命を 立川シネマシティ「極上爆音上映」の野心 - 週刊アスキー
サブウーファーから"音の砲弾"が終始身体を殴りつけ、余裕のある出力で他の音も研ぎ澄まされる。劇場が揺れる。椅子が揺さぶられる。紙コップが震える。誇張無しに。
それでいてIMAX等のような追加の出費は無く、微々たる年会費で、平日1000円休日1300円でこの音響を体感できるのだからたまらない。
これから上映終了まで、結構な回数を通いつめた。映画自体も何度観ても飽きず、映画館も何度体感しても衝撃的。それほどまでに強烈な映画体験だったんだ。
【大絶賛】宇多丸 マッドマックス 怒りのデス・ロード シネマハスラー
参考としてラジオの映画評論コーナーの動画も貼っておくことにしよう。まだ観てないという人は、レンタルでも配信でもいいので、まずは一度観てみてほしい。
そして映画館でのリバイバル上映を見つけたなら、是非映画館にも足を運んでほしい。それが立川なのだとしたら、当時の俺の初体験以上の衝撃を感じられるだろうことは間違いない。…羨ましいことだ(笑)。