できることなら、勝ったほうが優勝もしくは自動昇格決定のような、ヒリヒリとした雰囲気の中での対戦を観たかったし、させてあげたかった。ホーム平塚での0-3負けのリベンジを上乗せしてその状況で勝てたなら、どれだけ喜びが溢れただろう。
ただ実際は、湘南は既に優勝と自動昇格を決めていて、福岡は自動昇格圏争いに一つも負けられないという状況での再戦となった。これでは両者の熱量に差が出ても仕方がない。とはいえ湘南が気ィ抜いてたわけじゃなく、福岡がハイテンションすぎたんだ。
湘南も、優勝が決まったからといってスタメンを落としたりしたわけじゃない。秋元も使いワイドに好調高橋諒を据え、ジネイこそ負傷で不在だったけど、ムルジャやーまんキクシュンと切れるカードはきっちり切ってきた。
そして何より、今期絶望とも言われていた『今季初代キャプテン』高山薫が、サブとはいえ戻ってきた。途中出場でピッチに登場した高山は、まだキレが戻って無さそうではあるが、元気に躍動していた。ラスト3戦で、ようやく役者が揃った。
キックオフから、福岡の攻勢が目立った。湘南の生命線のサイドを亀川と駒野が積極的に切り崩してくる。大事な時期に赤紙で出場停止してしまっていたウェリントンも、普段以上に集中しているように見えた。
湘南も返す刀で攻め込んでいくが、要所で福岡の選手に跳ね返され続けた。前半ウェリの恩返しゴールを決められたが、それでも前を向いて戦い続けたからこそ、後半の同点ゴールは生まれた。最後に詰めたのが俊輝というのも湘南らしさじゃないか。
湘南はどんなに自分で自分を奮い立たせても、優勝まで決まってしまっては100%というわけにはいかなかった…かもしれない。福岡は必勝の試合で、クラブとサポータースタジアム全体で100%を越えてきた。今季最多入場者数は伊達じゃない。
同点ゴールのわずか7分後に決勝ゴールを奪い、試合終了まで集中を切らさずに守り抜いたのは、クラブとしての大勝利だったろう。最近福岡に全く勝ててなかったので、正直勝って帰りたかったが…これもまた巡り合わせというものだろう。
2014年の優勝決定直後の2試合は、それはそれはヒドいものだった。当時に比べたら、キックオフから最後まで戦えてた今回はよくやった方だと思ったんだけど。
いるのですよ、負けた事の腹いせだけで選手に罵声を浴びせる輩が。ゴール裏に挨拶に来た選手達に、一人で腹立てて大声出してるの。いい年した男がみっともない。今日の試合で選手の気持ちが見えなかったなら、視力と視野の狭さを疑いなさいな。
さて、そんなこんなで残り2戦。次節はアウェイ岐阜戦だ。4月のホームでの対戦は意思統一の不徹底が響いてか、3-3の馬鹿試合。総得点は湘南と変わらないが、総失点は湘南の倍近い。守備が緩かった印象はあったが、改善されてはいない様子。
ここまで何も手にしていなかったら岐阜にも行かねばならぬなぁ…と思っていたが、もう全て決まったのでね。まだ行ったこと無いからタイミングが合えば行きたかったんだけど、流石に福岡と連続では行けませんわ。DAZNで見守るとします。
バイーアさん残留宣言!
アンドレバイアの残留宣言キター!これからも末永くよろしくね。 #bellmare
— 湘南魂 (@HIDE_Bell) 2017年11月7日
No Japão, ex-zagueiro de Fla e Botafogo comemora primeiro título https://t.co/05DG1Rsl5T
ブラジル、テーハ紙がJ2制覇に貢献した湘南ベルマーレのDFアンドレ・バイーアを紹介している。
— Fute-Japa-Brazuca (@fute_ja_bra) 2017年11月7日
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フラメンゴ、ボタフォゴでプレイした事で知られるアンドレ・バイーアが日本の湘南ベルマーレで初めてのタイトルを手にした。アンド… https://t.co/UulAB9cked pic.twitter.com/EywvPtAqcA
正直そろそろ帰国してしまうのではないかと危惧していたんだけども、どうやら湘南をいたく気に入っていただけたようで。本当にありがたいこと。体力の続く限り、守備の要として頑張って欲しいものだ。