湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第35節_vs金沢(H)】 『トルクフル』○4-2

まさに電光石火。キックオフ直後に右サイドに展開されたボールは、ダイレクトにつながって先制ゴールへと結びついた。時間にして12秒、やられた記憶こそあれ(2012年アウェイ磐田)、こちらがやったのを観たのは初めてだ(多分)。まぁシュート自体は当たり損ねだったけどもw。

【公式】ゴール動画:山田 直輝(湘南)1分 湘南ベルマーレvsツエーゲン金沢 明治安田生命J2リーグ 第35節 2017/9/30 https://t.co/kRq4MtK1Vd きちんと観れば最後は当たり損ねラッキー弾なんだがw、そこまでの展開がいきなりカンペキだったので良し。— レヴィ (@revys48) 2017年9月30日

監督コメントによれば、チーム内でも最近どうにも足らなかった前への意欲を刺激したりしていたようだ。しかし、この日の湘南の攻撃を彩ったのは、あの男の四ヶ月ぶりの復帰だった。

副キャプテン、菊地俊介。中盤のダイナモとしての彼の不在は、湘南に大きな影を落とした。秋野の展開力は確かに魅力だけれど、かなり改善されたものの、中盤からの”前進力”はずっと足らなかった。それが最近の勝ち点に結びつける「だけ」の試合の遠因になっていた。

彼自身の復帰戦の意気込みもあっただろうし、周りも復帰を勝利で祝おうと燃えていただろう。この日のキクシュンは、82分に交代するまで『躍動指揮(2016)』『湘南乃要(2017)』に相応しい活躍をしてくれた。この終盤に戻ってきてくれたのは、本当に大きい。おかえり!

しかし好事魔多しとはこの事か。先制した後も攻勢に出ていた湘南をアクシデントが襲う。前半19分という早い時間帯で、ジネイが太腿を痛めて交代を余儀なくされてしまう。軽傷っぽいのが幸いだが、水戸戦は休ませて、名古屋戦に万全な形で戻れるようにしてもらいたい。

ジネイの交代直後こそ金沢にペースを握られるものの、再び盛り返していく湘南。前半32分に生まれた追加点は、秋野石川の両ボランチがゴール前まで突進して生まれたモノ。前半の攻勢はDAZN集計でのシュート14本という数字にも明確に表れていた。

で、出たー!湘南ベルマーレの1-3-1-5システム(0930金沢戦前半平均ポジション限定)だー! #bellmare pic.twitter.com/XIUOwjm56E— レヴィ (@revys48) 2017年10月1日

星矢と杉岡氏が、平均ポジションでここまで前に出ていっているのがトンデモない。ここまで前に出られていたのだから、どれだけ前への意欲に満ち溢れていたかということだ。

後半に入っても湘南の勢いは止まらない。後半9分にコーナーからキクシュンが自らの復帰を祝うゴールを決めれば、もうスタジアムはお祭り騒ぎ。あとはこのまま押し切れる…と思ったのは流石に甘かった。金沢もこのままでは終われぬと、逆襲の牙を研いでいた。

後半20分、右サイドに攻め込んだ湘南の攻撃を跳ね返して逆サイドに展開、ぽっかり空いたスペースをドリブルで運ぶ金沢。この時点でボールホルダーとGK秋元の間に障害物ナシ。誰か正面にマークつけよと思う間もなく、斜めに走り込む相手FWにスルーパスが通り、失点。

相手陣内からPA手前まで自由に持ち込ませてしまった事。人数は揃っているのに、斜めに走り込む選手に誰も反応できてない事。ちと酷だが、秋元が全力で飛び出せば先に触れたかもしれない。相手のスピードを落とせないままゴールに直結させてしまった。防げた失点だと思う。

これで悪い流れになっていたら最悪だったんだが、失点してすぐに、左からのFKをバイーアさんがマークを物ともせずヘッドで合わせて即座に突き放すことができた。4-1のまま終わっていたら、まぁ快勝ってことで万々歳で終われたんだが…最後にまた、やらかした。

ロスタイム3分になろうかという所。DFラインから左サイドを素早く縦にパスを通されて、一気にPA内へ。ニアで先に触られてコースを変えられてゴールに流し込まれてしまった。

試合終盤に選手を変えすぎたのが響いたのか、とか思わんでもないが、後半ロスタイムの失点の多さについては意識の共有はしていたはず。人数揃っていたのだから油断と言われても仕方無いし、秋元も瞬時の難しい判断かもしれないが触れていたのだから掻き出してほしかった。

後半は金沢の意地に圧される時間帯も増えたが、けしてここ数試合の息切れしたかのような感じでは無かった。ずっとトルクフルな攻撃自体は続けられていたし、だからこそ最初の失点直後に突き放すこともできた。だからこそ、ロスタイムの失点がほんッとーに余計で余計で。

DAZNの試合後インタビューで監督がポロッと言っていたが、高山ももうすぐ戻ってこられるらしい。怪我人が戻ってフルメンバーが揃ったラスト何試合かで、今年のチームの真のチカラを魅せられるように。…きっちり試合を終了させられる集中力は磨いておこうぜ。

次節はホームで水戸を迎撃。ココ数戦で黒星が増えてプレーオフ圏内からは後退気味。ともあれ開幕戦ウノゼロ勝利以来の対戦、あれからお互いにチームは成長しているはず。金沢戦の内容が一過性のものでないことを証明してほしい。

泣いても笑っても、あと7試合。再び2位の福岡との勝ち点差は10。まだ何も手にしていないけれど、あと少しで手が届くところまで来ている。結果と内容と成長を、最後まで追い求めていこう。その先に、クラブ創設50周年のJ1が見えてくるはずだ。