湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第32節_vs山口(A)】 『柔のストライカー』○5-3

まさか、である。ラストスパートのこの時期になって、こんな試合をするとは思わなかった。試合全体を俯瞰すれば、この日のスコアは3-1くらいでまとまるのが妥当だったろう。

それがここまで荒れたのは山口の意地もあったろうが、しばらく落ち着いていたものの、守備がここにきて少々ホコロビが見えてきたことだろう。DFラインは選手が大きく入れ替えられるわけではないし、ここいらでキッチリ引き締めなおしてもらいたいところだ。

この日のスタメンは、しまむーも復帰していつものスタンダード。サブに前節輝きを見せたツボさん、カレー休暇明けの未月、怪我から復帰のムルジャ、そしてペガサス天馬が名を連ねた。他にはベラピっつぁん、石原、野田ちゃん。

キックオフから積極的に攻め込む湘南。ドン引きされるわけでもなく、プレスがきついわけでもなく、ブロックが狭いわけじゃない山口の守備陣を切り裂いて、何度となくゴールに迫る。

だから24分の先制点は、待望のというよりも、ようやくのゴールだった。前半3本目のCKからのこぼれ球を、寄せの甘い山口守備陣がたっぷりくれた時間で星矢が狙いを定めて正確なクロス。落下地点に足を伸ばして先に触って、ゴールに流し込んだたのはバイーアさん。

しかし、4分後にはあっけなく同点にされてしまう。ゴール正面でバイーアさんがボールホルダに詰めていった裏のスペースに別の選手が走りこんで、そこに浮き球のパスを出されてのもの。ここは阿吽の呼吸でスペースを埋めてほしかった。防げる失点だったと思う。

更に10分後に衝撃走る。右からのクロスにフリーで合わせられて、逆転を許してしまう。誰も競りに行けてないのは問題外としても、それを差し引いても「ここしかない」という所にヘッドで流し込まれたのはお見事だった。

これで山口に勢いがついて一進一退、こりゃあ後半ツラいかも…なんて思い始めた前半終了間際に、思わぬオウンゴールで同点に。これがとてつもなく大きかった。後半が始まってからも山口の攻勢が続いたが、それをねじ伏せたのはジネイの圧巻のハットトリックショーだった。

ルーパスで裏抜けして2点、パスミスを掻っ攫って1点。しなやかな”柔のストライカー”が、湘南に6年ぶりのハットトリックをもたらした。俺がサポになってからは初めてだw。

で。ここで終わってれば勝ったからいいかぁで終われたのに、そうはならなかった。またもや後半ロスタイムの被弾。何を反省して一週間を過ごしたのか。もっとも選手監督だけでなく、会長までもが自分達に矢印を向けている。同じ事をもう繰り返さないと信じるよ。

そんな次節の相手は、ホームで讃岐。忘れもしないアウェイの讃岐戦。今期最初の敗戦にして、繰り返された『0-3シンドローム』の最初の相手。初めて平塚に対戦相手として凱旋する馬場賢治も静かに燃えている。そう簡単にはいかないぞ。

気が付けばリーグ戦も残り10戦、湘南の勝ち点が67。2位福岡(勝ち点57)が5戦勝ち無しで完全にプレーオフ圏集団に飲まれ、3戦勝ち無しで名古屋(勝ち点53)が躓く間に、3連勝の長崎(勝ち点56)が福岡に勝ち点1差に迫る3位に躍進。

試合内容は火の車wだが、勝ち点差だけを見ればかなり余裕は出来た。ただ今は、後ろを振り向く必要は無い。足元を見つめつつ、階段を駆け上がっていこう。