湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第21節_vs名古屋(H)】 『成長の証』○2-1

名古屋戦の前に、この件に触れておかなければいけないだろう。湘南サポの誰もが驚いたステルス補強。大宮アルディージャから、ドラガン・ムルジャ選手を完全移籍で獲得。得点力が永遠の課題だった湘南に、足らなかったラストピース『ストライカー』の加入である。

この度、大宮アルディージャからドラガン ムルジャ選手が完全移籍により加入しました!Jリーグ通算34得点の点取り屋、ドラガン ムルジャ選手にぜひご期待ください!Welcome, Dragan Mrdja! https://t.co/MMqrfup4Iu #bellmare pic.twitter.com/uMeOuemk0G— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2017年6月30日

未だに脳裏に焼付く2016年の降格決定試合。守備の対応のまずさもあったとはいえ、きっちり2ゴールで湘南をどん底にたたき落としてくれた、”あの”ムルジャである。外人枠を空けたいとか色々思惑はあるんだろうが、サポにも愛された功労者をよく出してくれたものだ。

年齢的にもまだ33歳、湘南スタイルに順応してくれたなら(これが一番難しい)、試合を決定づけるゴールの量産は十分可能性ある。ワントップにジネイ(野田/藤田)、シャドーにムルジャ/山田(端戸/未月)…ワクワクしてくるね。後半戦、大いに期待してしまうぞ。

さて、そんなわけで名古屋戦だ。前半戦最後にやってきた、どちらも落とせない大一番。この日も良い雰囲気は継続、試合前からスタジアムはすっかり”出来上がっていた”。公式発表で入場者数が11000人を越える『J1仕様』の応援合戦。試合は大いに盛り上がった。

この日のスタメンは、今節カレー有給の岡本に代わって奈良輪が入っただけで前節と同じ。サブも奈良輪の代わりに北斗が入ったのみ。上半期を戦ってきて、現状(ムルジャ加入前)のベストの布陣はこの形ということなのだろう。…シュンスケが戻ってきたらどうするんだろう?

ポゼッションから湘南の早い攻守の切り替えを崩したい名古屋。カウンターと共に、裏へのロングボールを多用して名古屋の守備を間延びさせたい湘南。キックオフから両チームのカラーが明確になった激しい攻防。双方の時間帯で決定機はありつつも、前半はスコアレスで推移。

名古屋のシモビッチと佐藤寿人のツートップは怖いなぁなんて思っていたら、前線に佐藤寿人が見当たらない。どこにいるのかと思えば左サイドにいた。正直これではそんなに怖さは無かったかな。一度ちょお決定機を作られたけどね。

ヒリヒリとした緊張感のある前半が終わろうとした間際、唐突に試合が動いた。コーナーから秋野が中途半端なところにボールを入れる。ニアで端戸?が潰れてそっちに目線が動いて、ボールからつい目を離してしまった。なので彼の侵入には気がついてなかった。

ボールは誰もいないところに…と思ったら、大外からノーマークで走りこんでくる”湘南乃虎”しまむー。フリーでシュートを打たせて結果を出さないことの方が珍しい仕事人、この日もきっちりゴールを決めてくれた。湘南のお家芸になりつつあるトリックプレーから、貴重な先制点。

名古屋のCBは、ボランチからのコンバートだそうな。その辺りでCBとしての守備にまだ不慣れな部分もあるのかもしれない。そしてその隙は、後半開始早々にも表面化した。

後半5分、奈良輪からフワッとゴール前にボールが入れられると、何故か落下地点にはジネイがドフリーで走りこんでいた。そのままドンピシャのヘッドでゴールに流し込んで追加点。本職のCBだったらありえない事であり、バイーアさんが君臨する湘南との違いが如実に出た形だ。

しかし2点差になって後が無くなった名古屋が、佐藤寿人に代わってフェリペ・ガルシアを投入したあたりから、目が覚めたかのような猛攻を見せる。後半12分に叩き込まれた杉森のミドルシュートは、対応の不味さからではなく、相手を誉めるしかない見事なものだった。

1点返して意気上がる名古屋の攻撃に、返す刀でカウンターを入れるタイミングもあったが、ほぼ防戦一方になってしまう。しかし守備の集中は最後まで切れなかった。何倍にも感じられた5分のロスタイムが終わるまで、名古屋の攻撃を跳ね返し続けた。

そしてそのまま試合終了。奈良輪が岡本のいない間にキーマンとなる活躍をしてくれて、前節横浜FCのイバを封殺した守備連携が、シモビッチにも決定的な仕事をさせなかった。厳しい相手が続いた中での全て1点差の4連勝は、チームの成長の証。胸を張っていい結果だろう。

前半戦が終わって21試合で13勝4敗4分、得失点差で2位。高山がいきなり消えた中で、序盤は不安定な内容だったが、よくぞここまで立て直してくれたものだ。総得点は下から数えた方が早いくらい。ムルジャへの期待は大きいが、端戸/表原あたりの意地も見たい。

来る者もいれば、去る者もいる。宮市剛。J3鳥取から戻ってこれたものの、再び放流。とうとうJリーグの中に居場所が無くなってしまった。高卒ルーキーで入ってきた2014年からもう3年。契約年数によっては戻ってこれないかもしれない。大いに期待していたのだが…。

宮市剛選手が育成型期限付き移籍により、MIOびわこ滋賀へプレーの場を移すこととなりました。今季ベルマーレでの出場機会はありませんでしたが、必ずや滋賀の地で再び想いをぶつけてくれるはずです。コメントなど詳細はこちら→https://t.co/0acMojDLPX #bellmare pic.twitter.com/5EM2AbPthL— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2017年6月29日

後半戦の開幕戦はアウェイで大分戦。前半戦4敗のうちの一つは大分戦だった。開始5分であっけなくコーナーから失点して、そのまま敗戦。書くことなくて観戦記事もやたら短かった。

ただ、あの時とは勢いが違う。チームの熟成度が違う。大分もプレーオフ圏内に勝ち点2差の負けられない戦いの最中だが、こちらも福岡にプレッシャーをかけ続けなければいけない。何より同じ相手に連敗はして欲しくない。誰よりも選手達がそう思っていることだろう。

会社の定期検診とかぶってしまって(そうでなくても行ったかどうかは怪しいがw)DAZN観戦になるけれど、モニター越しにパワーを送るよ。