湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第5節_vs千葉(H)】 『攻撃的/挑発的』○2-0

序盤こそ互いに攻めあう状況になったものの、先制してからは不安なく観れていた。ハイライン&ハイプレスという新しい武器を引っさげて平塚に殴り込んできた千葉を、ほぼ完封することができた。これにて5試合4勝1分、スタートダッシュは成功…と言っていいだろう。

U-20日本代表ドイツ遠征で杉岡氏と神谷を欠いたこの日のスタメンは、最終ラインに岡本が入り、中盤の底には秋野で俊輝でもなく、これまでサブにも入ってなかった武田。攻撃陣5人は北斗/ミッキー/高山/やーまん/ジネイ。秋野はサブ、俊輝がベンチ外という波乱。

キックオフから不自然に高いDFラインで圧力をかける千葉。湘南も比較的高いラインなので、互いの狭いブロックがひしめく展開。湘南は縦への仕掛けで、千葉のハイラインの裏を「いつも通り」に狙っていく。特に終盤は何度となくチャンスを作れていた。

千葉側はというと、狭いブロックで選手の距離は近いのでパスは回るものの、連動しての仕掛けは湘南守備陣が未然に防いでいた。互いに狭い空間を共有しているので、要所で遮断しやすかったのかもしれない。特にバイーアさんは神がかっていて、ゴール前を支配していた。

千葉の新しい武器が何故怖くなかったのか。ハイラインの戦術上の目的が見えてこなかったからだ。背後の広大な空間を晒してラインを上げるのだから、そこに攻守のロジックが無かったら、挑発的ではあっても攻撃的とは言えないだろう。まだ浸透していないだけとは思うけれど。

対戦する方の狙いは、とことんシンプルだ。何十回と失敗しても数回成功すればいいのだから、パス&ゴーでもドリブル突破でも、ボールをDFラインの背後に運べれば何とかなってしまう。そして、この日の2点目がまさしくその形だった。

【公式】ゴール動画:奈良輪 雄太(湘南)76分 湘南ベルマーレvsジェフユナイテッド千葉 明治安田生命J2リーグ 第5節 https://t.co/NBfAFQzYY1 #bellmare もう検証画像は出回ってるけど、自分で納得したかったので作ってみた。これでどうでしょw。 pic.twitter.com/rEJSrlEIE9— レヴィ (@revys48) 2017年3月28日

その瞬間わずかに間延びした戦線を、前半終了間際に高山の負傷交代で入った奈良輪が、最終ライン付近から高山の魂を背負って千葉のハイラインの裏に駆け出す。千葉のプレスが間に合わないタイミングで、岡本が数秒狙いすましてロングボール。

オフサイドギリギリのところで蹴り出されたボールは、完全に裏をとった奈良輪の目の前でワンバウンド、ツーバウンド。ハイラインの裏をケアしていたキーパー、ゴール前に戻りきれない。奈良輪、ノートラップでキーパーの頭を越えて落ちるドライブのかかったシュート。

時間にして後半31分、狙い続けて、ようやくこじ開けた扉。DAZN実況アナの「ハイラインの背中獲ったぁ!」という叫びが心地良い。この日に限って言えば、2-0は危険なスコア…なんてことは思いもしなかった。攻め続けた湘南は、最後まで足が止まらなかった。

終わってみれば秋野を温存したまま試合終了。誰が出ても一定レベルの試合ができるということを、序盤のクライマックスである千葉戦で証明できたことは素晴らしい。ただ、湘南には幸運も味方した。それは2点目がオフサイドに取られなかったことではないのだw。

互いに狭いブロックでぶつかりあっていたから、愛媛戦で露呈したウイークポイントの『攻め上がり時の中盤と3バックのギャップを突かれる』場面が影を潜めたことだ。千葉の個のチカラで呼び込まれてからカウンターを食らったら、逆の展開もありえたかもしれない。

その部分の修正ができているのかどうかは、次節のアウェイ讃岐戦で明らかになるだろう。これまで3分2敗と波に乗れていない讃岐、ホームで湘南を食って波に乗りたいハズ。同じ四国勢の愛媛が突き崩しきれなかった弱点を見逃してくれるほど、甘くはないだろう。

讃岐には、お久しぶり馬場賢治がいる。もうチャントは端戸に受け継がれているから、流石にもう”ひらつかの~お~と~こ~♪”では迎えられないだろうな。恩返し弾を狙っているのは間違いないだろうから、要注意だ。

ひとまず今回もDAZN観戦です。愛媛戦では試合中は瞬間的に映像が止まったことはあったけれど、ほぼ問題なく最後まで観られた。今回も安定した映像で観られますように。