湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第1節_vs水戸(A)】 『 GIANT STEP 』◯1-0

秋野も言っていたが、この試合を観て湘南サポーター及び関係者が思うことはほぼ同じなのではないか。「決める時に決めておかないとこういう展開になるという典型的な試合」…ということに尽きる。とにかくゴールマウスに嫌われ続けた、冷や汗モノの開幕戦であった。

この日のスタメンは、GKに復帰の秋元、前線にはジネイ/やーまん/表原。ボランチにシュンスケ/秋野、ワイドに高山/奈良輪。そしてそして、3バックにはバイーアさん/ミキ/杉岡というまさかの3人が並んだ。杉岡、高卒ルーキー即開幕デビューである。

控えは、ベラピ/岡崎/俊輝/星矢/藤田祥/みっきー/北斗。秋野の加入で去年J1で中盤を支えた俊輝がスタメンから外れ、鮮烈な一年で成長したはずの神谷がベンチ外。個人的に楽しみにしていた隆之介/シキにゃん、それにしまむーツボさんのベテランコンビもベンチ外。

やはり一番のサプライズはミキと杉岡の抜擢だろう。杉岡はもしかしたらとは思っていたが、これまで実戦でDFでの出場が無かったミキを開幕戦からコンバートで使ってくるとはね。この抜擢には、去年右サイドを崩されまくったことも影響しているのだろうなぁ。

やはりというべきか、チーム内に起きていた大きな地殻変動。ポジション争いの激化が、個々の能力と意識を高めて、更にチームを強くするだろう。これからのチームの進化が楽しみだ。

そして、迎えた2017年のキックオフ。何かと固くなりがちな立ち上がりから、湘南は攻めに攻めた。序盤だけで何度の好機があっただろう。個々の能力をスタイルに落とし込めて、2017年版湘南スタイルの萠芽を感じさせる波状攻撃を見せていた。

序盤のクライマックスは11分。何度となくチャレンジを続けていた表原のドリブルが相手DFのファールを誘い、ゴールほぼ正面でのFKを得た。ここで湘南がトリックプレーを魅せる。

まずやーまん高山の二人がボールを隠すように立つ。秋野が左側に走り出し注意を向けさせておいて、右にちょこんと蹴り出したボールをシュンスケが強烈なミドルシュート。若干スライス気味に右側にそれてポストを叩いたが、実に惜しかった。

だが、逆に水戸は、このプレーを境に落ち着きを取り戻していく。その後何度かの反撃はあったものの、落ち着いて対処して反撃につなげられていた。前半はスコアレスに終わったが、今の状態が続けられればゴールも遠くないだろう…なんて思っていたのだが。

後半が始まってからもなお、なかなか水戸のゴールをこじあけられない湘南。66分、何度目かのコーナーで北斗を投入。もちろんコーナーを蹴るのは北斗。ここで値千金のゴールを決めたのは、序盤も炸裂した、最近すっかり湘南の『お家芸』になったトリックプレーだった。

ニアとファーのポスト付近に固まってゴール正面を空けておいて、ファーの集団からさりげなくシュンスケが抜け出してゴール正面にダッシュ。そこに北斗からグラウンダーのボールが一直線に送られてダイレクトシュート。待望の先制点が生まれた瞬間だった。

しかし、好事魔多し。ゴールから数分後にジネイが負傷退場。そこから徐々に湘南の前への勢いが陰っていく。ラスト15分はほぼ水戸の時間帯で、あわや失点の場面も作られたものの、何とか逃げ切っての開幕戦でのGET3。42連勝でのJ2完全制覇を目指す権利を得た(笑)。

さて、この試合、シュート15本を数えつつも1得点。しかも流れの中からではなくコーナーからもぎ取った1点を守りきった形だ。1年でJ1に戻るだけでなく、J1仕様で戦っていくことを思えば、スタッツだけ見れば少々物足りないのも事実。

いや、「物足りない」のではないな。「まだまだ伸びシロがある」と考えた方が『楽しい』。もちろん連携はまだまだ高められるし、反省すべきところは反省しなければならないが。

ずっと焦れずにアグレッシブに攻撃できていたのに、得点してから一転して、前への圧力が出せなくなった。心身の疲れと守りきりたい気持ちに打ち勝って、2点目を奪いに前に出ていける姿が見られるようになったら、ホンモノだ。

そして何より『勝った』。この事実は大きいよ。開幕戦は42試合の中の1試合というだけじゃない。他の試合と同じ勝ち点3だけれども、ここで踏み出す一歩の大きさは計り知れない。個々の能力は十分に発揮されていたのだし、総じてポジティブに捉えても問題ないだろう。

早くも明日のJ2リーグ第2戦の対戦相手は、群馬。初戦は長崎相手に0-4という苦しい開幕となった。その分、この試合への想いは強いはず。ただしこちらもホーム開幕戦。J1でホームでなかなか勝てなかったが、開幕連勝でスタートダッシュを加速させたいところだ。

今年は日刊スポーツさんが精力的に湘南を取材してくれていて、3月1日の杭州緑城U-20との練習試合の詳細が流れてきた。開幕戦に出ていなかったメンバー中心で、7-0での圧勝。シキにゃん宮市のゴール、更には端戸が実戦復帰即ゴールという豪華なオマケ付きだ。

ジネイは軽傷という噂もあるけど、そうだとしても流石にお休みだろう。代わりは藤田祥か隆之介か、それとも調子を上げてきたシキにゃん宮市か、はたまた端戸の早期スタメン復帰か。中盤は俊輝/神谷のスタメン奪還はあるのか。DFラインの選抜はどうなるのか。

止まらないワクワク感。これでチーム全体に勢いがつかないわけがない。あとは満員のスタジアムで、チームを更に後押ししたいところだ。群馬からの動員がそれほど期待できない(?)が、湘南サポーターだけで『#一万人動員計画』は達成したいね。

と言うわけで、今年からアウェイでもメインスタンド観戦にしてみたわけですが。始発から4時間近くかけて水戸に進撃してみたら、全席自由の一般入場にも関わらず、最前列中央を確保できてしまいました。ベストポジションから観る試合は、とてもわかりやすかったw。

フードパークは店舗の数はかなり増えたけど、メニューのバリエーションは似たり寄ったり。いちばん美味しかったのはカップに入ったイチゴでしたw。2回も食べちゃった。